Golden Time

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【リコカツ】第5話 酷い脚本だなこれは(褒め言葉?)


酷い脚本だこれは…咲の元カレ青山と紘一の謎上司一ノ瀬が離婚届挟んで路上で対峙するのは、どんな確率なのだろう。しかも、そもそも離婚届がどうして青山のカバンの中に入ってたんだ…そのあたり全く説得力ない。ただ、これを許容しても良いかなと思う自分もいる。何でだろ。咲の言葉はそれほど響くようなものだったようにも思えないが。やはり咲の顔にやられた?

水無月先生の話し相手

水無月先生、「あと1分遅かったら…」とか言うけど、結論として遅くないんだからセーフなわけで、それは「あと1分」だろうが「あと1秒」だろうが「あと1時間」だろうがどうでも良い話。水無月先生は咲との繋がりを、咲に切られたくない一心で、一生懸命、涙ぐましい嫌がらせの努力をしている。離れられたくないが、惹きつけておきたいがために嫌がらせをする。話し相手になって欲しいというのは、おそらく本心で、変な下心も恐らくない。作品に対してそれほど深いコメントをしていなくても、水無月先生は喜んでいるように思える。他の人ならイライラするであろう陳腐なコメントでも。これ、水無月先生が求めているのは恋人的ポジションではないと思われる。家族…その中でも、姉を求めているのではないかな。妹もありえるけど、どちらかというと姉。自分の最初で最高の読者出会った姉が結婚していなくなった…とかがトラウマになっているのではないかな。それで姉に似ているか、単に姉と同じ年代ということで咲に惹かれたと。一目惚れっぽかったので、似ているという線かな。それにしても、水無月先生、どんだけ咲のこと好きなのという、ツンデレぶり。もうツンとデレの間隔が秒で入れ替わる世界。まあでも、水無月先生のしていることは、自分がされたら普通に迷惑なんだけど。

これを、水無月先生は寂しかったんだ…と単純に片づけることはできない。水無月先生は、何か前回までの雰囲気と印象が全く変わっている。その理由がわからない。なぜだ?好きだから嫌がらせしてもすぐに自分から折れてしまう。それなのにしばらくするとやっぱり再度ヘソを曲げてしまう気まぐれさ。ヘソを曲げつつも向こうからすがってくる感じも出す。家族の話を聞かれると弱い感じの表情にもなるし。第5話で強気の仮面がかなり崩壊した。崩壊早すぎるし、反対に残り話数少ないので、あまりキャラの深掘りができず、水無月先生は、単に人格崩壊した人で終わってしまう可能性がある。

あなただって いつも 自分の仕事を 優先してきたじゃない

言われちゃったよ。これを言われないと気づかない紘一はダメだわ。そとそも、このセリフを言われる前に、紘一は、自分の仕事をちゃんと行うために、基地に近い実家に引っ越したいと咲に言っている。そうすると咲の仕事に影響が出ることを咲から聞く。その上で、

君はいつも仕事を優先しているように見えるが

と言ってしまっている。かなりダメだわ。というより、理由も言わず命令的に来てくれではダメだ。仕事に誇りを持っているという理由も紘一の本音だろうが、咲も自分の仕事に誇りを持っていると想像できないのもダメだ。それにしても紘一は自分のことしか考えられないのが不思議。ただ、どうしたらいいかわからないと言っていたが、それもまた正しいのだろう。

一ノ瀬から聞く良い話と悪い話

遂に来ちゃったよ、紘一の上官、一ノ瀬。これまで、視聴者には公式webでは階級を公開していたが、ドラマ中では、それに言及せず、紘一の部下、後輩と見せかけていた一ノ瀬。遂に咲に直接会いに来たよ。しかし悪い話ばかりもたらしたわけではない。紘一が何故実家に住みたいと言ったのか、転勤の話が出ていたことも、一ノ瀬から聞かなかったら咲は分からなかっただろう。これらに関する回答を持ってきてくれた。これは良い話。悪い話は、住む世界が違うと言うことを明確に突きつけてきたこと。

オープニングでヨリを戻すことにし、エンディングで離婚届に印を押す…上がり下がりが急すぎるストーリーだなこれ。

じゃあ あなたが仕事を辞めて家庭に入ってもらうわけにはいかないの?

この紘一のセリフをオウム返しにした先のセリフにも、紘一は間違った答えをしてしまう。

自分はメディックという仕事を誇りに思っている。この仕事以外考えられない

こんなこと言うから、咲に、

私も同じだよ。私も自分の仕事に誇りを持ってる。辞めたくない。あなたが仕事を辞めたくないのと同じようにね

これで詰み。

唯一の解決策?

ここは逆転の発想が必要。

お姉ちゃん大好き弟みたいな水無月先生が、新作は水戸が舞台だから水戸に住みたいと自分から言い出せば良いのではないか?というか、察しの良い水無月先生ならそれができる。やれよ!いや、咲の力でうまく水無月先生を誘導するんだ。

職場での一ノ瀬と紘一

一ノ瀬は、紘一より階級は上。これまでは、設定上は明確だったが、物語の上では曖昧だった。しかし今回は紘一のセリフとして、「年下でも自分の上官だ」「知ってるさ そりゃ上官だからな」と2度も一ノ瀬の方が階級は上だと言っている。これまでシナリオで隠していた設定を、わざわざ出してくるのは、直ぐにでも、立場を利用した一ノ瀬の攻撃が始まりそう。

咲の眼鏡姿

やはり夜遅く、寝る際には、咲は眼鏡になるな。紘一の母がいるが眼鏡でいる。まあ、これから寝るのだから当たり前だけれど。しかしこれはつまり、『リコカツ』においては、これが咲のすっぴん顔と言うこと。咲のというか北川景子氏のすっぴん(設定)眼鏡姿がまた見られるとは!

3組の離婚しようとしている夫婦

ずっと外の世界で働いてきた咲の母、ずっと家庭の中で働き、ようやく外の世界で働き始めた紘一の母、外で働く者同士で結婚したばかりだが同居での勤務が難しくなった咲。この離婚しようとしている3人のバランスが良い。どれも女性が外で働くことの本人にとっての意味と、周りの家族にとっての意味を考えさせるために、うまく異なる設定となっている。

『リコカツ』は、高邁で哲学的な思想に基づいた卑俗なドラマなのかもしれない。

酷い脚本だな『リコカツ』は(褒め言葉)

話の途中で寝てしまう咲

第5話では、話の途中で寝てしまう咲が対比的に描かれている。

最初は、紘一と自宅ソファで楽しい会話をしているところで、紘一の方に頭を乗せて寝てしまう。次は、水無月先生と自宅の同じソファで電話で打ち合わせをしている最中に寝てしまう。

紘一は、そんな咲を可愛いと思い、寝室に連れて行き寝かせ、寝顔を眺める。水無月は、自宅にいるから当然寝室に連れて行くこともできないので、拗ねるしかない。同居していることの意味・価値を表現していると取れなくもない。

また、紘一は一緒に暮らす家族、水無月先生は一緒に働く仕事相手という異なる関係性の相手というのも良い。それが、咲に対する距離の差を生んでおり、そこに会話中に寝てしまう咲に対する対応の差が出る。

いずれにせよ、話している時に寝てしまう咲は、疲労の極みにいるということなので、休ませてあげないと倒れてしまうのでは無いだろうか。