Golden Time

時はお金で買えません

【大豆田とわ子と三人の元夫】第9話 あまりに突然の消失


婚約指輪をつけた夢オチからスタートというとんでもない始まり方。で、ラストはスカラベを指輪代わりにつけるというこちらもトンデモ展開で終わるのスゴイ。ラストは夢オチでさえない。なんということ!

プリンの描写

ラベルを半分めくって食べるが、結局、ゴミ箱に入っている。とわ子は欲望に負けやすい性格ということ?しかし、それが生かされる展開は今回はなかったような。あ、プリンは小鳥遊のことを指すのか?つまり、第9話をまとめると、「小鳥遊は、プリンのように楽しみにされ、少しずつ関係を持って行こうと思っていたが、色々あって思ったより早く小鳥遊との関係で色々経験してしまい、プリン以外にも美味しいものがあることがわかり、プリンだけでは今後の人生を生きていけないと最後は捨てられた」になるのか?何でとわ子は3人と結婚し、全てで離婚した上で、その3人と今も良好な関係を築いているのかに関わることと思われる。

過去2回見てきた経験…とか言ってる唄の精神力、スゲェ。確かに3人の元夫のうち最初の八作と結婚した時のことは唄は知らないのはその通り。生まれる前のことだから。面白い表現するな、唄。

英字新聞マン&無意識過剰マン&?

英字新聞マン&無意識過剰マンというのは、中々のネーミングセンス。自分自身のあだ名をつけることはないだろうが、慎森は、自分にも付けるとしたら、どんなあだ名を付けるのだろう。ただこれ、弁護士らしいとも言える。弁護士は個人情報を扱っている。万一の連絡先情報漏洩を考えた場合、リアルな氏名と電話番号を結び付けないための工夫とも言える。

とわ子と慎森のウケるツボ

ギャグに対する感覚、とわ子と慎森同じだ。バッティングセンターでの、ボウリングに絡めた冗談における受けるポイントが2人は完全にシンクロしている。

3人の元夫にあるとわ子との共通点

このような性格の共通点は、八作にも鹿太郎にもあるのだろう。3人それぞれの良さがあるからこそ、とわ子は今も3人と交流を続けているのだろう。マレーシアに行くと、三人と生活圏が変わり、会えなくなるので、小鳥遊1人に3人分以上の良さがないと釣り合わないのだが、流石にそんな人ではないと気づいたということかな。あと、これはかなり偏った考えだが、マレーシアの仕事の話は嘘で、実は国外逃亡するためという可能性もなくはない。

慎森の表現方法

この人、一応、先輩の家に行き、犬を洗う対価にマディソンパートナーズについて聞いたのだろうなぁ。しかし先輩は社長のことしか言っていなかった。それを、小鳥遊にまで拡大解釈しているような…まあ、そんな社長の下で働いているということがダメという理屈も正しいけれど。それにしても、慎森が他人の家の犬を洗う行為ができることが驚き。慎森はプライド高き人間のはずなのに。鹿太郎に対する態度とは明らかに異なる慎森の底力を感じる。

慎森ととわ子の口論

頭が良い二人なので、レベル高くて分からん。しかし、一概に慎森が間違っているとも言えない感じ。なんといっても慎森は、とわ子のために先輩に頭を下げてまで情報を取りに行っている。その上での、とわ子自宅への突撃なのだから、余程のネタを掴んだ可能性はある。その上での慎森の何言ってるか分からんトークだから、重い。

急に本性表した小鳥遊

マディソンパートナーズ社長逮捕絡みを使って会話を続ける小鳥遊は、実際のところ恋愛巧者ではないの?結局、小鳥遊ルートはふんわりしたまま終わるけれど。

動き出した八作

これまでずっとナマケモノみたいな動きの人だったのに、急に動き始めてるの理解できる。それは焦り。元夫3人の中では自分は上位と思っていたが、黒船が来て焦ってるということね。黙っていても女が寄ってくるというキャラだが、自分に関心を示さない元妻には過剰に反応してしまうというの、そんな経験なくても容易に理解できる。しかし八作にそんな熱い心があったとは。ちょっと驚いた。

あなたを選んで独りで生きることにした

このとわ子のセリフ、今ではなく最初の結婚の時の気持ちで、少なくともとわ子は、八作がかごめのことが好きだと知った上で、好きになれる自分であるために八作と結婚したと言っている。かごめが亡くなった今も3人はそういう関係だと。紛らわしいが、ここでいう3人は元夫のことではなく、とわ子、かごめ、八作の3人のこと。とわ子の考え難しいな…

その後、離婚しなかったらのIFの話になるのだが…何故かそこにはかごめが出てこない。家庭内という、かごめのいない架空の未来世界が描かれる。今度は逆に何でかごめのいない世界なのか分からない。

そもそもかごめのいないIFの世界は、IFに過ぎない。とわ子が八作を選んで一人で生きていくと決めたのは、かごめがいるからで、かごめがいない世界では、そもそも八作と結婚するか否かも分からないのではないかな。とわ子は、かごめを見つめる八作と結婚したのだから。

家に押しかけて拒否された人

今回、慎森が強引な方法で無理矢理家の中に入り、小鳥遊と会う約束を遅刻させても、とわ子は少し怒り気味ではあるが、激怒はせず、なんやかやと受け入れている。この受容力はスゴイが、その反面、八作の訪問はインタフォン越しに断っている。この差。珍しくとわ子がキッパリと家に入れるのを断ったのは、その前に慎森から、とわ子のパートナーは小鳥遊ではなく八作だと言われたことが関係しているだろう。自分で気づかないようにしていた気持ちが、直接会ったら溢れてしまうことがわかっていたから。現に、その後、小鳥遊と別れた足で八作の店に行ったとわ子は、もう気持ちが溢れてしまっている。

手に入ったもの、手に入らないもの

手に入ったものに自分を合わせるより手に入らないものを眺めてる方が楽しいんじゃない?

この八作のセリフ。八作ととわ子に当てはめるとなかなか意味が深そう。深そうなのだが、断定的には分からない。

まず八作。

手に入ったもの:とわ子

手に入らないもの:かごめ

…かなぁ。

次にとわ子。

手に入ったもの:八作の肉体

手に入らないもの:八作の心

…だとしたら怖いけれど、そうとしか思えない。何が一番怖いと言って、これを八作がとわ子に対し平然と言ってのけている所。結構残酷だが、これは放っておいても女が寄ってくる八作ならではの個性と言えるかもしれない。

マルチエンディング

複数のルートの中の1つが最終回で描かれるだけで、八作と離婚せず元夫2人はそもそもとわ子の恋愛対象に上がってこないルートもあるし、小鳥遊ルートでマレーシアに行くルートもあるよ、というマルチエンディングなのかな。新しいことやってるように見えても、これ、昔からある恋愛シミュレーションゲームの構造だ。というよりゲームの王道の構造だ。だからとわ子は元夫が家に来ると易々と上げてしまうのだ。なるほど、ゲームなのだ。そう考えれば、最初の離婚をし、その後、2人と結婚するも離婚して、3人の元夫期間が一定程度あった後、第4の男登場で一番は八作だと気づくも、やはり3人の元夫となんとなく生きていくことを選ぶのが、トゥルーエンドなのだろう。まだ最終回ではないが、このトゥルーエンドが選ばれているのではないかな。しかし最終回というのに、今度は初恋の人が出てくるのか。容赦ないな、恋愛シミュレーションゲーム感。

松林さん

なんか良い感じで戻ってきちゃった。誰も傷つけないドラマってこう言うことになるのか。ちょっと肩透かしというか、こういう時にはドライさがあっても良さそうなんだけど。

スカラベ

ラストで、とわ子は指輪の場所に黒い甲虫を付けていたが、これ、エジプトで太陽の神の化身と崇められていたスカラベではないか?とわ子は3人の元夫にとって太陽ということなのか。スカラベは日本ではフンコロガシという名で散々だけど古代エジプトでは神聖なもの。

とわ子が太陽とすると、太陽の周りを惑星が回っている。これが3人の元夫のことなのだろう。太陽は惑星を重力で引きつけているし、各惑星はそれぞれに太陽を引きつけている。太陽だけどこかに行くことはできない。そういうこと。

オープニングで指に付けていたのは婚約指輪で、この未来になっていれば、とわ子は4回目の結婚ルート、ラストに指につけていたのはスカラベで、この未来を選んだなら、とわ子は今まで通り3人の元夫とのわちゃわちゃルート。どちらもあり得る未来。他にも八朔と離婚しなかったらというルートも描かれている。このように第9話は選ばなかったルートの話が紛れていて、わかりづらい構成になっている。

坂道

小鳥遊ととわ子が最後のハグをした後、別れるシーン。坂道の歩道の中ほどの階段から出てきて、ハグし、とわ子は歩道を登り、小鳥遊は下っていく。これ、二人の恋の明暗、もしくは別れた後の命運を暗示しているのかな。

これは、小鳥遊逮捕間近、国外逃亡のためのマレーシア移住説の可能性上がる。

消えた小鳥遊と最終回の初恋の人

余りにあっさりと消えた。最終回では、小鳥遊のことはなかったことになってるっぽい。最終回は、また小鳥遊登場前の仲の良いドタバタに戻るのかな。いや、初恋の人が出てくると予告されてて最早カオス。

小鳥遊の退場の後に、今度は初恋の人が出てくるのは象徴的。3人の元夫の婚姻期間の両端(八作の結婚から慎森の離婚まで)より未来の恋人として小鳥遊が、過去の恋人として初恋の人が充てられていると考えると、この物語の構造が分かる。とわ子の恋愛記録になっている。

そして、全体を眺めると、とわ子と関係を持つ男たちには2種類いる。ある時期を二人で過ごした後、通り過ぎていく男と、ある時期を二人で過ごした後、別れても近くにいる男。そしてこれは、とわ子がそれを許容しているから成り立っている。つまり、とわ子の男との付き合い方は、来る者は拒まず、去る者は追わずなのだろう。これは男だけで無く、松林に対する態度でも見られると思う。面白い性格。

鹿太郎の出番…

演じる角田晃広氏のスケジュールの都合か、スマホからの出演のみで。慎森と八作だけでは、軽快さが足りないので、最終回では存在感見せてね!