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【ドクターX】ope2 コオロギといえば黒。ホワイトではない。


医療ドラマで、相変わらずコロナ感染を絡めてくるの、『ドクターX』という看板があるからなのだろう。しかし結局、大門はコロナに罹ってはいなかったのか。その代わり、ラッサ熱に罹患していたのか。結局、大門の感染症罹患騒動の意味は何だったのか今一つ分からなかった。ただ、第1話の衝撃演出と、第2話に視聴者の興味を繋げるためだけに新型コロナとラッサ熱が利用されるだけで、本編には大門の感染はほぼ関係ないの、もったいない。『ドクターX』はそんなことしなくてもという感じ。

いたしません

手術するしないの攻防。そんなに簡単にどちらかに偏らせることができるのだろうか。挙げられたケースは医者なら妥当性が分かるから納得できる症例なのだろうか。

致しません、致しますをパロディとして消化するの良かった。しかもしつこく同じネタ繰り返し、最後は蜂須賀と大門の間のやりとりにまで入れるの満足感ある…のだが、これは、視聴者によっては、くだらない言葉遊びを延々とやっていると考える人もいるだろうなとは思った。

ホワイトジャック、興梠

このキャラとらえどころがないといえばない。しかし、オペにおいて、不測の事態が起きる前と後では、手術に対する姿勢が全く違うの面白い。不測の事態発生前の饒舌に自分の能力の高さをアピールして他者を下に見る言動から、事が起きた後の、徹底した逃げの姿勢。この切り替えの速さと落差は興梠の姿勢を表現するに十分だった。要はハッタリで「失敗しない」生き方をしてきた人だと。チャレンジして「失敗しない」大門との違いが出ている。

そもそもコオロギって黒いから。ホワイトを名乗るのは無茶だと言えるのだろう。

蜂須賀の懐刀になる?

蜂須賀の思う存分手術しろという提案になびく大門。しかし蜂須賀の方は何か考えている顔しているから、まあ、何かあるのだろう。特技、趣味が共に手術の大門は、手術できれば何でも良いというスタンスなので、蜂須賀のことは何も考えていなさそうだが、そこがまた病院内のいざこざを生むのだろうから第2話としての役割を果たした回だった。

逃げる興梠というレッテル

興梠は逃げる…という大門の評価が、ドラマの後半で生きてくるのだろうか。しかし興梠の描写に大物感がないので、中盤までに消化されてしまうキャラのような気がする。序盤を支える脇役と考えると、手術室に大門が登場したことで手術を投げたり、「また逃げるのか」とか言われたり、大門に絡む程度は十分で中々役割をこなしてるなという感じはする。しかし、興梠がいくら逃げようが、大門が蜂須賀の下で手術をしている限り、興梠のキャラは重要にはなり得ない。

ニューヨークにいたとき、二人は出会っているのだが、興梠は大門を覚えていたけれど、大門は興梠のことを最初思い出せなかった。ということは、やはり早々、興梠のキャラは消費されて終わるのだろう。なかなか楽しいキャラなので残念な気もする。