Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【舞いあがれ!】第113回 ばんばの滲み出る躊躇い


ばんばが倒れる…これが一大イベントなのは、最初から『舞いあがれ!』を見ていれば分かる。舞のチャレンジする性格は五島に行ってから始まったし、貴司も五島で癒やされ、目覚めた。その原点の地を再度訪れるというのは確かにクライマックス。

ばんばはどうしたいのか

ばんばは島を出たくないと思っているが、そうすると島の人たちに迷惑かけることは分かっている。大阪に行けばめぐみ達に迷惑がかかる。ばんばは、表情には出していないが躊躇っている。それでも島を出ないと言うのは、今、岩倉家は歩の世話で大変で、そこに自分の世話は無理だと思うからではないかな。難しい選択。

ばんばが、島の人たちに迷惑がかかると言う発想をしないのは、めぐみと絶縁していたつまり島で1人で暮らしていた期間が長かったことや、島の高齢化の関係から、肉親より島の中でお互い様と言える共同体ができているからかもしれない。

どうなるのか…。祖父のラジオが出てきたところから、運命が話を動かす予感がする。

ばんばの病気は脳梗塞

医師によると手足の痺れは残る可能性ある、なるべく1人にさせるなとめぐみは言われる。これで一人暮らしは大変になるとめぐみは知る。

そしてこれは、ばんばは既に知っている。めぐみとばんばの、静かすぎる攻防が始まる。

客を下ろした後で良かった

ばんばが倒れたのが客を下ろした後で良かった。そうでなかったら、客も含めてかなり危険に晒されることになった。
まあ、ドラマだからそういうところはなんとでもなるけどね。

歩は僕が見てるから

貴司が舞に五島へのお見舞いを勧める貴司。歩は、立っている写真やお座りして梅津夫妻と遊ぶくらい成長しているから貴司ひとりで大丈夫ではある。

そして貴司が歌人兼『デラシネ』店主という比較的一日の時間の使い方が自由になる職業の設定が生きている。

船には乗れない。一人暮らしもダメ

つまり…同居が必要。しかしばんばは大阪には行きたがらない。さて…。

今回はビジネス臭は全くなし

御園が『こんねくと』を正常運転させているか、貴司が『デラシネ』の営業をどうしたかは、全く描かれず。『デラシネ』が臨時休業なのか?歩を連れてオープンしてるのか?とか、大樹と陽菜はどうしてるのかなとかは気になる。

『デラシネ』の状況

貴司は『デラシネ』を開けているのかな、それとも臨時休業なのかな、それとも、いつの間にか雇ったバイトがいるのかな?バイトの話どうなったのだろう。

こんねくと

『こんねくと』がなければ、舞と貴司と歩が五島に移住でストーリー的には上手くいきそうなのだが。『こんねくと』の相方である御園は単独では東大阪では機能しなさそうなのだよなぁ。

舞がいなくても、『こんねくと』を回すことができそうな人は1人いる。投資家として企業を分析し続けてきた男、悠人。ただ、ちょっと専門ジャンルが違うんだよなあ。悠人、新商品のヒントは見つけられるか未知数なのだよなぁ。

しかし、悠人、適任?

逆に考えると、悠人は、性格も変わったことだし、悠人が五島に行って世話すれば良いのに…とか思ってしまう。ああ、企業訪問できないからダメなのかな。でも、ネットの時代だよ…。

ばんばが入院している船で運ばれた大きな病院って、どこにあるの?五島列島は長崎県だから、長崎市の病院かな…長崎の病院と言えば、久留美。久留美と付き合うことになった悠人。島とは言え、大阪にいるより会いやすいでしょう…つまり、悠人適任。

直らなかった祖父の古いラジオ

完全に壊れたから、新しいのを買わないととばんばが言うが…それはまだ船に乗ると言う意思表示なので、めぐみがもう船には乗れないと釘を刺す。ばんばは遠回しに言うが、めぐみは直接的に言う。ばんばは勝てる可能性が低いと思いながらもなされる攻防。

ラジオという無機的なものに魂を入れる感じの演出は面白かった。ラジオが明らかに旧式なところが、祖父の魂が宿っている感じがして良かった。

ラジオ、息し始めてない?

しかし、ラストでばんばが眠りにつこうとした時、このラジオ、変な音してた…直った?それとも、祖父がお迎えに来たのか?どちらか分からぬまま次回へ。この辺りの演出、大げさでなく、かなり小さく描かれているので、「ばんばの安否はどうなる!?」みたいな煽る感じにはなっていない。

明日はファンタジーの予感

今日のラスト、微妙におかしなこと起きてた。ばんばの眠りにつき方が何か違和感あったのと、祖父のラジオがなぜか動き始めていたみたいなとこ…明日、ファンタジーから始まる予感。

ばんばの立場の逆転

これまで娘、孫を気に掛ける立場だったばんばが、娘、孫に気に掛けられる立場になった瞬間が描かれた。それがひ孫が生まれたタイミングというのがドラマ。

昔、めぐみが、ばんばのいる五島から大阪へ飛び出した。今、めぐみが、ばんばを五島から大阪へ連れて行こうとしている。何か因縁を感じる。

曽祖母とひ孫

ばんばこと祥子と歩。めでたいという意味の「祥」を持つ曽祖母と、舞が何があっても負けんと前に進んでほしい」という願いを込めた「歩」。客観的に見れば、祥子に比べて歩は、名付けの時からハードモードな人生を想定されているように見える。

歩とばんばは、世話をされる存在として対比的に描かれる

ばんばはこれからの生活において世話を受け、そして死を迎える。対して歩は今は世話を受けているがこれから独り立ちしていく。立場が異なる世話を受けている2人を対比的に描いている。

できるだけ他者の世話になりたくないと考えるばんばと、世話されていることの認識さえない歩との対比はよく効いていると言える。

ずっしりエピソードの詰まった回だった

島の人たちは自分の身内のことのように心配しているのがわかる描写に、短い時間しか割いていないが、今日の展開はなっている。そんな中にラジオのエピソードを入れてきたので、今日はずっしり感あった。

一太の恋の行方どうなった?

それどころではないのは分かるが、一太の顔を見て、デパート営業の人との恋はどうなった?と一瞬思った。しかしシリアスな状況がそれを許さなくて、一瞬思っただけで終わった。流石にばんばの話が落ち着かないと描かれることはないよね。というかそもそも描かれるか否かも分からん。ただ、柏木と違って、舞との関係にしこりはないため、何かあると登場してくれるのは、嬉しい。しかし今は"名前のあるモブ"になってしまっているのは悲しい。

誰かが倒れて話が進む

浩太の時にやったパターンを、ばんばでまたやるのかな?これで舞が『こんねくと』を捨てて、ばんばを助ける方に向かったら、もう脚本何やってるのレベルだと思う。もしくは意図的にこれをやることで逆に神展開にしたら伝説になる。

ばんば…最終的に新型コロナで亡くなることになる可能性もあるな。2020年が近づいているし、何かそんな気がしてきた。

ばんば、新型コロナで亡くなる可能性も出てきた。2020年が近づいているし、高齢で脳梗塞後でもある。ただ、『舞いあがれ!』では、災害はそれほどシビアに描いてはいないから可能性は低いかな。