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【舞いあがれ!】第114回 めぐみは浩太と違い考える経営者だった


めぐみが頭の良さを発揮し、IWAKURAの後継者を立てて、ばんばの面倒を見ることを決意する。めぐみは頭脳派経営者を貫いた。

今回の1話を使って、ばんばの置かれた環境、めぐみの苦悩、周りの家族の心配を描いたのは良かった。次回からの展開に厚みが絶対出るから。

"みんながおる"

1人ではないとばんばは言う。ばんばにとっては、めぐみや舞と、島の皆は同格か、生活環境を考えたらそれ以上なのかな。面倒をかけても良いと思える繋がりがあると。

"みんながおる"のみんなには、めぐみも舞も入っていない。このセリフの解釈は難しい。

1人のベッド

「みんながおる」というセリフの後、舞とめぐみが東大阪に帰ってにぎやかな家族の団欒を描いた後に、ひとりベッドの上のばんばを描く。

この病室のばんば1人のシーン。これまでも家の中では、ばんばは1人だった。なにが違うのか…大きく違うはずなのだが、それは明示的には描かれない。しかし寂しさは出ている。

ばんばは寂しい。しかし寂しさを癒す方法を自分では選べなくなっていることも知っている。だから余計に寂しくなると思う。

"義父母"にばんばとの同居を語るめぐみ

微妙な切り出しをする。皆働いている中、どう面倒を見るのか覚悟がいると言う貴司父。これが分かっているからめぐみも微妙な切り出しをする。正論すぎて「ありがとう。ほんまその通りやわ」と再考することを話す。ただ、島なら良いのかと言うと、どうなのだろう。誰もが負担軽くばんばを迎えると言うことの難しさ。

貴司父は、ばんばに貴司が世話になったことを知っていて言ったのだから、勇気が必要だっただろうなぁ。放っておいたら、隣家に住む貴司母がつきっきりになるという危惧もあるだろうし。

誰もが余人に替え難い

貴司父は、言いづらいことをちゃんと言った。それだけだが、これは大きい。まあ、全員余人をもって替え難い仕事をしているので、感情論ではなく言わざるを得ない。

…何で悠人隠れているの?

悠人は大阪に住んでいるはずなのに、ばんばをどうするかの議論の場にいない。長崎の病院に行く久留美のことを考えたら、長崎県にある五島に悠人が同居するという案が出ても良さそうなのに。めぐみか舞が悠人に相談することさえしないのは違和感。

一応考えられるのは、悠人に気を遣っていること。少年時代から、悠人のことを構ってあげられなかったことや、IWAKURAの窮地を救ってくれたことが頭にあって頼れないとか。

設定上は、ばんばが倒れたことを、悠人はまだ知らないと言うことではないかな。久留美はもう長崎に行っていて、舞との緊密な連絡はないとかで。悠人が知ったらどう動くかと言うことが次回からのポイントになるかな。この問題で悠人素通りは無いと思うから。

一太が馬鹿やると笑ってはくれる

ああ、ばんば沈み始めたか。

というより、一太、お笑い担当という扱いか…まあ、『うめづ』には本職2人がいるけどね。

IWAKURAには毎度毎度後継がいなかった

浩太父が倒れた時も突然、浩太が倒れた時も突然、そして今…めぐみは決断する。結城に継ぎたいと。これは急死のパターンではないからできたのかと思ったが違った。めぐみは学習していた。ばんばが倒れる前から後継者について考えていたと。これ、上手いストーリーだなぁ。めぐみが少女時代は頭が良かったという設定が生きている。

社内の力関係

IWAKURAを自分の子に譲らない決断をしためぐみ。それは良いんだけど、舞のいる『こんねくと』は、IWAKURAの子会社じゃなかったっけ。力関係、おかしくなるぞ。

あれ?ラジオのピーガー音がなくなっている

昨日のラストでは鳴っていたし、不自然にふわっとばんばが眠りそうだったので、祖父からお迎えが来たのかと思ったのだが…何事もなかったように、ラジオは壊れたまま。

万博

これが最終回までのメインストーリーになるのかな?そうなると放送日の現実を超えるな。しかし最後まで色々イベントが出てくるなという感じ。

結城にIWAKURAを継ぐ話を盗み聞きする貴司の父

ずっと貴司の父の背中が映っている。つまり話を聞いている。貴司の父は、現状でばんばを大阪に迎えることは無理と言っていたわけで、めぐみの決断がどの程度か確認する意味もあるのかな。この描写はなかなかリアル。気になるから。しかし、このような大事なことを、社内の会議室等ではなく『うめづ』でするということは、めぐみが自身の覚悟を貴司の父に聞かせる意図があるのかな。

生と死

妊娠・出産をサラッと描いた『舞いあがれ!』なので、老い・死もサラッと描いてくるのではないか。第114回のラストで動かなくなったはずのラジオからノイズが聞こえていたし、その時のばんばの表情が、単に眠りにつくというのとは違う感じだったし。今回は何事もなかったが、ばんばの死を描いてくるのではないかな。