Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【らんまん】(35)微妙なパワーバランスの上に立つ万太郎


人間関係というか、いきなり登場人物の表面的表情からは分からない内面的な感情が渦巻き始めたの、暗雲。万太郎の持ち前のポジティブさでどこまで貫けるのだろう。

風呂敷包み・木箱・竹皮の白梅堂の菓子

今の感覚だと、かなりの高級品だが…当時だとどうなのだろう。

万太郎の標本作り能力

まあ…まあまあだな…。まあ、まだな…。まあまあだな

と教室の細田が言うほどの出来。ほぼ独学とは言え場数が違うということかな。"まあまあ"の中に一つだけ"まだな"と言うのがあるのが味わい深い。"まだまだだな"と言いたくてもできない圧倒的能力みたいなものを細田は感じたのだろう。更に、名札をつける際に頭の中に過去書写してきた書籍が全て頭の中に入っている…何この人状態を見て、もはや呆気にとられるしか無い。万太郎、いきなり無意識というか謙虚に学生たちにマウント取ってる。

「ものすごく便利な人が来ましたね」

ああ…この学生勘違いしている。勘違いしているぞ、きっと。先輩である細田だけはこのことの意味が分かってそう。

田邊教授、英語で講義か

楽しそうに教室外から見ている万太郎。確かに学生では無いからね。

田邊教授にお茶を出す万太郎

ちゃんと朝買ってきた白梅堂のお菓子を出すことも忘れない。

田邊教授の使命感

国のお金で留学した者は、この国の文明化に尽かさんとならんのだよ

この人、人格者なのか?まだ分からんのだけど。

万太郎、牡丹を描く

暗記力だけでなく画力もあることを教室の人たちに見せつける。それだけでなく、牡丹を書いた理由がちゃんとあるの良いな。

土佐の人には、いつも驚かされるな

田邊教授の万太郎の評価は肯定的だ!"土佐の人"という下駄も履かせてもらっているみたいだし…って、ジョン万次郎のことじゃん!まあ、驚くことはなく、ドラマなのだからそうなるのは分かっていたけれど。

最高のおべっか使い

中濱さんは今でも、海を夢みておられます。世界の海に出ていきたいと。その夢を田邊教授が継いでおられる。

万太郎、無意識で田邊教授を褒めてるな。すごい才能。

そうか…今も達者でいらっしゃるのか。君と私はつながるべくして、つながったのかもしれないな。ようこそ、君が来てくれてうれしい

田邊教授もご満悦じゃん。

今回は全て徳永助教授が不在中の出来事

徳永助教授は、最後だけ外から田邊教授と万太郎の談笑を見てる。これ、絶対にゴタゴタが起きるヤツ。教室内で徳永助教授だけが、万太郎の能力を未だ知らず、かつ万太郎に対し批判的なままだろうから。

寿恵子の牡丹の絵の感想

目の前で咲いてるみたい

これは良いのだけど。

牡丹がどんな花か、よく分かります

いやこれは素人の感想じゃ無いだろ。まあ、寿恵子は自分で頬に描いたときに牡丹がどんな花かわからないと言ってたからまあ、これは良いか。しかし、次の、

牡丹を授けられた者は、見知らぬ旅に出るんです

は、なんだこれ?になる。万太郎でなければ引くな。ただ、鹿鳴館行きを決意する。具体的には書かなくても万太郎は、やってみたいことはやるべきと寿恵子の背中を押す。寿恵子は最後の一線では常識的だが、結構脱線に近いとこまで攻める人間だな。

万太郎はトラブルメーカー役として話を進めていくのだろう

田邊教授と徳永助教授及びその他植物学教室のメンバーのパワーバランスの中に万太郎が潜り込むことに成功したのだが…色々あるのだろうな。しかしここまで描くのにドラマとしてかなり時間を要した印象。これから、このペースで描くとは普通から思えないのだけどどういうドラマになるのだろう。エピソードを増やさず、こうやってじっくり描くのは嫌いでは無い…んだけど。