Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【らんまん】(61)祖母タキから綾への世代交代が完成する回


祖母タキから綾へ世代交代を完成させるための総仕上げの週の最初の回なのだろうなぁ。

タキは家から出ることができないほどの病状となり、綾は逆に他の酒蔵と組合を作るために峰屋の外に出ていく。この対比!

祖母タキが病床に伏せ鉄寛先生が訪れるシーン

60話も同じようなシーンでのスタートだったが、しかしこの61話の方が病状は進んでいる描写になっている。桜の木の話と並行して、もう少しタキの話は続くのかな。

呉服屋『仙石屋』の着物

寿恵子、つい先日までドレスを着ていたのだが、今度は綺麗な着物。寿恵子、このところ華やかな衣装に縁がある人だ。

桜の病

病にかかった桜は切り落とすしかない。よその桜に映らないよう切り倒すしかないが、思い出深い桜だと『仙石屋』の当主がタキに語る。

これを聞いた万太郎は、草の道を選んだからにはこの桜を救うと言い出す。そして今回は終わり。え?どういうこと?ちょっとわからないまま置いて行かれた感じ。

田邊教授に勝った…

これ演出上、学生の藤丸と波多野に言わせているけれど、未だ万太郎は東京に戻っていないので、あくまで万太郎の頭の中の想像でしかない。つまり、これは万太郎の認識。これ、今後の火種になるのだろうなぁ。

万太郎の新種はすんなり認められたが、田邊教授の方は追加標本の提出が求められた。だから万太郎は田邊教授に勝った…ということだろうけれど、勝ち負けで考えるのは相手が田邊教授なので危険。しかし、万太郎は、さらに上を行き、マキシモヴィッチが命名者になることに不満だと考えている。万太郎は植物学の世界に権威主義を感じたのだろうな。学歴がないからこその感覚とも言える。

ところがこれ、マキシモヴィッチのことより、その前の田邊教授に勝ったことが、今後の波乱を呼びそう。あの何事も自分のことしか考えない田邊教授だから。

綾と竹雄

峰屋のために行動を共にする姿を峰屋の番頭であり竹雄の父に目撃される。この2人が跡を継ぐ流れになるのは、これで既定路線化したかな。

寿恵子をお披露目するための万太郎の帰省だった…

…が、しかし、峰屋では万太郎と寿恵子以外の人々のドラマが進んでいく。タキの最期、綾と竹雄の物語が前面に出てきて、万太郎と寿恵子の結婚はサブ的な話になっている。

桜は散る。散ってまた次の年に咲く。しかし今回登場の桜は、病気判定で今にも倒されそうになる。その間に万太郎が入り回復させる。これがタキから綾への引継ぎを象徴するのだろうな。桜は峰屋を象徴するのだろうなぁ。

つまり、病と診断されて倒されることになっている桜は、役人の政策により窮地に追いやられつつある峰屋を象徴するのだろうなぁ。