万太郎と田邊教授が、直接対決する。まあ、地位等考えると対決というより万太郎が意地を張ったという感じ。
まあ、そうなるわな
田邊教授は、万太郎をプラントハンターとして雇うことを提案する。これ、残酷なことを言っているように見えるが、それ以前に大学に入れ、海外留学しろという2つの提案をした上の提示なのだよね。田邊教授にしてみたら、先の2つの提案は当然のものだという意識があるからね。
田邊教授は怖い人ではないかという寿恵子の問い
寿恵子から田邊教授の妻に問うと…かわいいなと答える。自分のものになれと万太郎に迫るシーンの後にこれかぁ。
万太郎の田邊教授への返答
万太郎が、教授のために探すというのは違う、自分で探したものは大好きだから誰にも渡したくないという理屈で返すと、田邊教授から話が見えないと言われてしまう。田邊教授の言うことは分かるけれど、しかし万太郎としては、こう言うしかなかったのだろうなぁ。
しかし田邊教授は、万太郎の植物学教室出入り禁止を言わない
これが万太郎の価値。田邊教授は、自分のためを考えると万太郎を手放すことは惜しいと思っている。この辺り攻防戦が繰り広げられることになるのだろう。
あなたはわがままですから
寿恵子、万太郎のこと分かってるな。しかも、
やれるだけやってましょうよ
と提案する。
すごいのう、寿恵ちゃんは
と万太郎が言うの当然だわこれ。
ん?
路上で抱き合い、
万太郎:帰ろう。一刻も早う帰りたい
寿恵子:私も帰りたい
と語り合った後、手を繋いで長屋に向かい走り出す。次のシーンは、布団を敷き、万太郎が来るのを待つ寿恵子。しかし万太郎は机に向かったままで、寿恵子はひとり布団で1人悶絶…制作陣、朝から挑んでくるね。
万太郎の行動力の源泉
万太郎は、承認欲求が強く、また、自分が利用したいものは、他人が築き上げたものだとしても、自分の自由に使って当然とは言わないまでも、自由に使いたいとは考える人。
東京大学の植物学教室がどのように設立され、維持されているかについて、関心はほぼないのではないか。万太郎が関心を持つのは、植物学教室が、世界につながるための窓口であることだけだと思う。これは自分が名を成すために必要だから。
一方、田邊教授は、万太郎が植物学教室に居場所を得るための方法を3つ提示している。①東京大学の学生として入るか、②海外留学してから入るか、そして③田邊教授のものとなるか。3つ目が残酷に見えるが、他に正当なルートを2つ提示しており、これを拒絶する場合として③を提示しており、残酷とは言えない。そもそも大学のルールとして①②のルートでしか籍を置けないのだから。
万太郎は目立ちすぎた
結局、外部から色々言われたというのも、田邊教授を出し抜いて新種認定されたことも含めて、万太郎は目立ちすぎたから、妨害が入った一面はある。東大の植物学研究室にいることに対する何の正当性もないのに、居て当然と思って振る舞っているのだから。
自分のものは自分のもの、他人のものも自分のもの
万太郎のタチの悪さがゆっくり露わになってきている。田邊教授との比較で一見万太郎に理があるように見えて、やはり田邊教授の方に理があるよなぁと思わせる演出になっていると思う。
今回のラストの描写
寿恵子、感情を結構ストレートに出すの良いんだけど、今回のラストは朝に放送するには際どい感じだったな。ただ、これが子供が生まれるフラグなのだろうなぁ。
教養人と狭く限られた分野限定の天才
…ということなのかなぁ、田邊教授と万太郎の立ち位置は。このところの万太郎の言動を見ると、"浅い"感じがするのだよなぁ。