万太郎は、他者のために気を配ると言うことが、壊滅的にできない。幼少期の当主経験のせいだろうなぁ。万太郎は成功し続けているから人も集まるが、成果なければかなり危険な人物。そしてそのダメな部分が少し前から燃え始め、遂に最初の爆発を引き起こした感じ。
誰かのおかげで成し遂げられたという感覚が育っていない万太郎
幼い時から当主だったから、周りが気を遣ったり助けてくれることは、何も気にしていないのだろうな。
ここ、常に日本のこと、つまり広い意味で日本人のことを考える田邊教授と全く違う。だから論文のことで万太郎を出入り禁止にする。考えが一貫している。
万太郎が気配りできるとしても、それは菓子を差し入れたりといった当主としての気配りであり、田邊教授のような自分より上位者である者に対する気配りは全く分かっていないのだろうなぁ。
＂印刷の弁償もします＂
万太郎、今は大学というか植物学会から、論文誌出版のためのお金もらっているのか。
田邊教授の言うこと間違っていない気がする
田邊教授の蓄積したものを使いながら、しかも田邊教授の助言を得たからこそ、書けた論文。それを単著論文ではなぁ。田邊教授の指導があってこそ、書けた論文だと言うのに。
万太郎、田邊教授に憎んでいるのかと聞く
こういうのストレートに聞けちゃうのヤバいヤツだわ。
そして、研究を続けることができないからという理由でお詫びする万太郎。お詫びにおいても、あくまで自分の都合が理由なのよ、万太郎。
君に関わる時間は終わった
田邊教授、確かに耐えてたからな。耐えてしかもかなり許していた。それなのに研究方針の大きな部分に寄与した田邊教授の名前を入れずに単著論文書いちゃう認識だったら、それはもうさすがに愛想尽きるな。しかし万太郎は、幼少時から当主としての振る舞いしかしてこなかったから、今の自分が誰かのおかげであることを全く認識できず、全て自分の実力、手柄だと思っているのよね。制作、良いところ突いてくるね。田邊が理不尽なキャラとはならない描き方、最高！
清算のために土佐標本等を植物学研究室に置いておけと言う田邊教授
うーん、これも一理あると思うなぁ。田邊教授は、十分、自分勝手な万太郎のやりたい放題に耐えた描写が積み重ねられたからな。
何か他に心当たりは
田邊が万太郎を出入り禁止にした理由は論文だけでないと察した波多野、勘が良いな。
田邊教授はムジナモの成果は否定していない
ここがポイント。万太郎の学術的成果は成果として一切否定していない。田邊教授のこういうところは徹底している。この客観性、大好き。
短絡的な寿恵子
これはヤバい、ヤバい。表面的というか、自分が知っていることだけで行動を起こそうと言い出す。これはヤバい。万太郎に諌められて、今回は思いとどまったが、翌日とかに早速田邊邸の聡子に会いに行くぞ。これは、何も知らない奴が口を出すなの典型例になりそうだ。ヤバいなぁ。
万太郎には東京大学植物学教室しかないのか？
幼少期から好きなことだけをやれる環境にあり、その好きなことが今も好きであるという幸運が万太郎を巨大化させたけれど、支持母体が東京大学しかないのだよなぁ。しかしそれ本当？博物館やその他、植物学会誌を買ってくれる層は？
最高の環境ということではそうなのかもしれないけれど。
そもそも…万太郎は田邊教授に仕事をもらおうと思っていたのではないか？
確か寿恵子にお金のこと話して、覚悟を決めた感じに見えたのだけど…結果的に仕事をもらうどころか嫌われるという真逆なことしたということか。
万太郎を出入り禁止にしたことが、田邊教授の単純な嫉妬に見えない
これは、田邊教授に嫉妬がないわけではないが、それでも万太郎の能力を客観的に理解し、その能力に相応しい扱いをしようとしてきたことを、しつこいくらいちゃんと描いていたことが大きい。
