Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【らんまん】(105)万太郎は結局、周りの負担の上に成り立つ


金曜日。綺麗に万太郎が植物学教室に戻っていった。後ろ盾も得たようであり、次週からは万太郎、完全に植物学者として思う存分研究に没頭できる…かな?どうなのだろう。

"草花でしか役に立たないんだからさ"

…と言われる万太郎。それはそうなのだけれど、差配人りん、言葉を選ばないな。ただ、

万ちゃんの土俵が来たじゃないのさ!

とフォローはしているから、まあちょっと口が悪いだけなのね。

万太郎は、色々考えもあったのだろう、

草花に優劣をつけるがは性に合わんけんど…それが…金になるがやったら

この言葉に金銭的苦労をかける寿恵子に詫びる万太郎の感情が出てる。寿恵子もそれを理解し、

万太郎さん…

というのだが、これだけで十分なのに、万太郎は、

今まで金のこと任せっきりですまんかった!わしにできることがあったら、何でもやるき

と言う。いや、言わなくても通じているから。そして「なんてもやるき」は、多分できないから。それも寿恵子分かってるから。

「草花に優劣をつけるがは性に合わんけんど…それが…金になるがやったら」

このセリフを万太郎が口にしたと言うことは…お金のことを考えた行動もちゃんとするのか?と思いたいが、まあ無理だろう。その気があっても無理な人には無理。

鬱な感じだった万太郎

『八犬伝』を質に入れていたということに、どんな状況なのか察し、苦悶した。『八犬伝』は万太郎の植物学の文献を差し出すに等しいことを痛感した。

万太郎が気になっている菊

しかしそこは万太郎なんだよね。いわゆる鑑賞用として気になるかかと言うわけではないことが、万太郎のこれまでの言動からすでに伝わってくる。

菊くらべ開始

出品者が匿名じゃないどころか、本人がプレゼンするのか。これはどう見ても出来レースとしか思えない。ただ、だからこそ、競技終了後の別口の表彰があるのね。

万太郎の菊

菊の原種「ノジギク」。そんなものを出してきたか。菊そのものではなく、菊を物語として見せるのね。千年以上、人の手が入らず生まれながらの形を保って咲いている。どちらの菊にも優劣はないが、共に揃えば、大陸と海、幾星霜に渡る日本人の創意と工夫に思いをはせることができる。そしてなにより、この国の人にはそこまでして花を愛する心があると胸が熱くなる。花を愛でる心があれば、人の世に争いは起きない…華やかさはない菊の原種を前にして、寿恵子、壮大に語るなぁ。プレゼン力高い。しかしその一方で、何という説教じみた物語という感じもする。

大陸由来

菊くらべの際に、菊が大陸由来であることを言ったら少し場が荒れたけれど、この菊の原種が千年以上間の長い間、元の形を保っていたと言うのは、皇統が続いていることに絡ませて考えれば問題なかろうなとは思った。

結局、勝負には負ける…のだが

やはり出来レースか。菊千代優勝!そりゃそうだ。参加した面々も含め寿恵子に関心持っちゃった。

しかし、そもそも菊を買って手に入れる者たちは、勘違いしている。買えるものならば、大隈様は手に入れることができる。だから恐らく珍しいと思わないだろう。逆に買えないものに目をつけた万太郎は、本人の意図はそこではないだろうが、この勝負に対してぶっちぎりの評価ポイントを有している。

岩崎弥之助

寿恵子が用意したのは土佐の草ではないかと言い出す。まあそうだったのだけれど、そこから万太郎の話になって、結局、寿恵子の花を300円で買い取ると言い出す。さらにその上、弥之助は万太郎に関心を持ったみたい。色々展開するなこれは。

弥之助と坂本龍馬

花のみならず、昔の誰ぞを思い出すのう…

これは恐らく坂本龍馬。寿恵子の持参した菊の花から土佐を、土佐から坂本龍馬を連想したのだろう。坂本龍馬は、幼少期の万太郎も出会っている。ぎゃくにこれは坂本龍馬が万太郎と弥之助を引き合わせたと言えそう。

徳永教授からのオファー

助手!お、月給15円!金をもらって研究できると…研究室の扉を開けたところで今回はおしまい。明るい光がさしていたが、うまくいくのだろうかな。

りんの言葉は正しかった

"万ちゃんの土俵が来たじゃないのさ!"というりんのこの言葉は結果的には正しくて、万太郎の見つけてきた菊は500円ではないが300円をゲットする。

時系列

岩崎弥之助との縁と徳永教授からの助手のオファーは、オファーの方が先。ということは、弥太郎のコネで万太郎が助手になれたのではなく、徳永教授が自分の考えで万太郎を玄関から迎えることにしたということ。つまり、弥之助パワーが、来週、更に注入される可能性が出てきたのね。弥之助、昔の誰ぞを思い出すと言っていたからなぁ…徳永教授が環境面、弥之助が資金面で支援するのではないかな。

ご都合主義がまた来た…だが史実も入っているのが何とも

寿恵子が働くことで金銭を得て、その間の子供の世話は差配人りんとただ1人長屋に残っている落語家九兵衛が面倒を見ることに。これで万太郎は好きな植物の研究に没頭できるってこと?長屋の人々が出ていったのも、万太郎の研究のためのスペースが不足して資料室が必要になったからだろうし…そして岩崎弥之助の支援が得られそうと来た。このところの展開はご都合主義すぎるのだよなぁ。これ、どこまで史実なのか?史実混じってそうなのが何とも。