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【らんまん】(106)植物学研究が次の段階に入った


日本中の草花の植物画を載せた図鑑を出版する…という目標が既に学問としては古いということかぁ。その内、写真が一般化してくるから万太郎の画力は余計に強みではなくなるね。

今のところ万太郎が植物学において強みがあるのは、その暗記力だけだから、万太郎は徳永の考える研究の流行には乗れないかもしれない。

植物学教室に帰還

今の学生?には、万太郎が誰だか分からないみたい。いやいや、その演出変じゃ無い?流石に助手なのだから万太郎が来ることは徳永教授か誰かから聞いているはずだよね…って、徳永教授、万太郎にそれほど価値を置いていないから、学生に伝えていなかったということかな。

万太郎に上から語る検定の責任を負う大学院の学生

ああ、知らぬが仏。知識の量が半端ないのでもう何も言えない。言えないのだが、今後、最近の研究トレンドについて万太郎があまり知らなかったりすると、この大学生が馬鹿にしたりし始めそうだな。

どの記事も面白いから雑誌の記事を覚えている

相変わらず万太郎は無茶苦茶に見えること言ってるな。しかし学生たちには裏で単なる暗記に秀でただけの古い人間扱いされそう。

徳永教授はドイツ語で話す

留学先で教室での使用言語が変わるのか。大変だな。というか、ここでも田邊教授の色を消したのか。

所蔵する標本の数

大学に並ぶのではないかと波多野から聞いていると。自分から行くのではなく全国の文通相手から送ってもらうという集め方に工夫があるからね。

助手に命じた徳永の指示

今までやってきたことをやれと。大学の標本を充実させること。これには出張も自由。あと、収蔵済の標本の確認もやれと。これ万太郎にとっては最高の提示じゃないか?…万太郎にとっては。しかし植物学研究者としては…ということね。

徳永教授のドイツ留学感想

標本集めで世界で張り合おうとしたことが間違いだと。歴史が違う。数では勝てないと。帝国大学は国家の機関。国家の求めに応ずるために研究している。ムジナモの植物画を見たと。ドイツで評価されていたのは、万太郎が評価されたのはとにかく植物画が良かったからだと。緻密さ、観察眼、根気強さ。日本人は器用だと言われた。そこに徳永教授は真実を読み取った。標本で世界に張り合おうとしていたことが間違いだった。この国の植物学は次の段階に入ろうとしていると。

ドイツでは解剖学が中心だと。徳永教授は、分類学を越えた植物の進化の話をしている。

標本で世界に張り合おうとしていたことが間違いだった

これの意味することは大きい。

野宮は画工兼植物学者

画の能力と顕微鏡駆使する能力。野宮は、万太郎を脅威に感じ、さらに田邊に叱咤激励されて今の地位を得たのね。

それにしても、野宮、洋服着てる。地位を得たからかな。それとも時代がそうなっているのかな。

ツユクサの顕微鏡図

あ、昔教科書で見た。顕微鏡写真だったと思うけど。

ただ尻尾振って標本採ってくるだけの犬じゃねえか

万太郎が植物学教室に戻ってきた時、大窪に笑顔がなかったのは、万太郎を見ていると悲しくなるからか。しかし辞めることを勧めるのは違うな…と思ったが、今回の大窪助教授のラストのセリフで衝撃が起きた。

俺は切られたよ

え?

研究のトレンド変化

徳永教授がドイツの研究に触発され、日本の植物学の研究が、記録することと覚えていることが重要視された段階から、明らかになっていないことに対し、仮説を立て検証するという段階に入ったということか。まあ、どちらも学問では重要だけれど、画の能力は写真に取って代わられるし、暗記についても安価に大量印刷の技術が進めば、頭の中でなくても体系的な書籍が充実する。万太郎の能力を活かす場所は…珍しい草花に出会うというものだけになるのかな。

今まで通り自分のやりたい研究ができる、月給ももらえる…しかし、それは既に日本の植物学の主流ではない分野の仕事であると。

滝沢馬琴『八犬伝』との対比

『らんまん』の中では、寿恵子以外は、『八犬伝』は時代遅れの大作だとされてきた。これ、万太郎が作ろうとしている日本中の草花を集めた植物学図鑑の行方に対するフラグだったのね。