陳志明エピソードは、期待高まったのに肩透かしときたので、え?という感じだったが、これで良かった気もする。制作側に一本取られたということ。こういう肩透かしは悪くない。
優しい台湾の人達
万太郎の『日本植物誌図譜』が万太郎を台湾の子供とさえも繋げる。ただピストルではなく『日本植物誌図譜』を持って行ったことの意味がこれと、前回の陳志明があれ?という顔しただけなのは少し物足りない気はする。
陳志明…改心?
改心ではなく最初から悪意などなかったのかも含めて視聴者に委ねられてるのか。陳志明の心の描写と言えるものが断片的なものしかないからねぇ。初めて出会った時の移動の際に少し微妙な顔をしていたが、万太郎が体調崩した際に荷物にピストルが無く代わりに『日本植物誌図譜』を見つけた描写と組み合わせて、その間の陳志明の頭の中で考えたことを視聴者は各自で推測せよということか。上手い演出すぎる。
波多野、大発見…なの?
イチョウの精虫。いや、波多野の発見ではなく、真の発見者、野宮の発見だと。論文の第一著者は野宮だと。波多野偉いな。
徳永教授、これを聞いて喜ぶどころか泣く。ドイツを見返す、みじめな思いは終わりだ、日本人であることを誇りに思うと。これを見た万太郎、微妙なというか真剣な顔してる。そして、
わしにしかできんこと
とつぶやく。そして万太郎は、植物と対話して植物画を描く。そして台湾での呼び方を学名に付けたことを細田助教授に咎められる。国に逆らうなと。しかし万太郎は学名をつけるのは発見者の自分だと言い張る。細田助教授は、国の予算で調査に行ったのだから国の意向に逆らうなと言っている。
万太郎としても、国のお金で行った台湾調査での新発見においても、発見者だから命名感があると譲らないのは、相変わらずお金の出し手のことなど一切気にするつもりはないという幼少期からの考えを貫いてるのは分かる。
これは対立するなぁ。
それにしても、細田助教授は、"万太郎に何か一言言う"役になってるね。
万太郎にまた子供できる模様…そして竹雄と綾がやってくるのか?
ああ、来週、少なくとも前半は、竹雄と綾との再会話かな。しかし何で?もうあと1ヶ月だからネタ切れなんてことないよね。登場人物再登場枠としては早い気もするし。
制作の天才的演出
怪しさを持った陳志明との台湾エピソード。前回既に万太郎がニコニコして帰国していることを描いているから、何が起ころうとも安心して観ることができた。しかし万太郎と陳志明との間で何かが起きるのは間違いない…そうやって少しの緊張感を持って視聴者が金曜の朝を迎えるように計算してきた制作側。しかも、陳志明、全く怪しくなかった。肩透かし。制作側、天才すぎる。
ただ、少しは陳志明の怪しいエピソードも欲しかった気もする。肩透かしが過ぎて、え?ってなったから。しかし、台湾の人たちは善意の人という描き方をするにはこれが最適解なのだろうなぁ。