小エピソードがそれぞれ万太郎にとって充実した話で、全体としてはバラバラに見えるけど、三食パンのように美味しかった!
そしてラストはシリアスに。
"図鑑に必要なら出版社を、標本に必要なら博物館を建てましょう"
万太郎が少しずつやってきたことを一気に解決しそうなこと言い出してる永守家当主。万太郎も、
いや…そこまでは
と思わず言ってしまうほどの圧倒的畳み込み。
私も標本の散逸を防ぎたいんです
西洋の考えに倣うと。
万太郎が絶句していると寿恵子が、
すみません。あまりに大きなお話すぎて
と代わりに言うの良い。それで呼び水となって万太郎が話すかと思いきや、万太郎は何も言わない。
兵役の軽減に金を使うより、支援したいと。生きた証になるからと頭まで下げる永守。ここでようやく万太郎は、口を挟む。生きた証と言うな、永守の兵役が終わってから改めてお願いする。それまで準備しておくと。万太郎、言う時は言う。
竹雄、綾、藤丸が旅立つことに
沼津の酒蔵を買い取ったのか。
寿恵子の、
私、お義姉さんのお酒で酔っ払うの今から楽しみなんですよ
というセリフ、良いなぁ。
波多野画のうさぎの手拭い
藤丸は下手だなぁと言うけど、上手くないか?可愛いし色の感じも良いし。生物学的に間違っていると言うことかな。
竹雄を使うことで東京帝国大学を辞める方向に流れるか
呼ばれてもいないのに上京して来たその場に立ち会った者だから最後の決意を聞く資格はある。まあ、辞めると言っている訳ではなく、辞めることになるという流れの話ではあるけれど。