Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ブギウギ】(43)小夜はこれで終わりなの?


小夜は、タイ子、リリー、秋山に続く新しいパートナーになるかと思ったのだが。これで終わりなのか?残念なようなそうでないような。

いきなりの居候小夜

梅吉が、

君、誰?

と言うのはもっとも。しかし2人はすぐ打ち解ける。これは小夜のキャラのおかげというか小夜の企みかなと思ってしまう演出。

下宿に居候

一間に三人。梅吉の居心地が悪いのではと下宿のおばちゃんに心配されるが…いきなり小夜と梅吉は打ち解けている。これも小夜のキャラのおかげというか企みだろうなと視聴者に思わせる演出。巧みすぎるだろ!

小夜の身の上話

本当なのかと思えてしまう。小夜に怪しさを感じさせる演出上手い。梅吉との距離の縮め方に違和感あるし。小さな違和感の積み重ねで小夜の怪しさを出している。

スズ子、小夜にお金渡してる

お金は…スズ子、あるのよねぇ。お金はある。小夜に渡して良いのかなとは思うけど。この段階ではスズ子は小夜に違和感ないのだろうな。

赤紙

楽団員が減っていく。お客さんも減っていく。これ地味に響くどころではない。演奏のパフォーマンスに大きく響く。しかし今回は小夜がメインなので、ここで羽鳥がどうのと絡んでくることはない。

"われわれを縛っているのは、なにも警察だけじゃない"

辛島、世間とスズ子を繋ぐ役目とともに、視聴者に『ブギウギ』世界を説明する役目も担っている。辛島さん、お疲れ様です。

音楽を楽しみたい人たちと、ただしたい人たちの板挟みだよ

辛島さん、ドラマの中で板挟みにもなって大変だね。

小夜、歌上手い

上手ければ良いと言うことじゃないけどね。

小夜に出てけと言うスズ子

正論。

言ってることがころころ変わると言う点にすぐ気づいたスズ子は流石。

しかしこれで終わるキャラなのか?

小夜の登場、もう終わりなの?

前回ラストの登場時には、おでん屋の伝蔵以上、ひょっとしたら秋山クラスのキャラになるのではないかと思ったのだが、これで終わるのかな。

スズ子には、幼少時にはタイ子、大阪時代はリリー白川、上京してからは秋山。これまでスズ子には同性のパートナーがいた。これからは小夜がその役割を担うということかと思ったのだが…ただしこれまでは同格のパートナーだったが、小夜は違う。弟子なのでスズ子の方が上の立場になる。また、元気で騒々しいキャラは、スズ子と被る。これまでのスズ子の相棒的キャラは、騒がしくなくしかしスズ子の相談相手になるようなキャラだった。となると小夜はこれまでの流れでの相棒的キャラにはなれず、これで終わりなのかな。その意味で今はりつ子がパートナー的なポジションなのかな。

小林小夜と大林林太郎

大小の林であることと、氏名に同じ文字が2回出てくる点が共通している。ということで、強引だけれどこの2人、何か共通点があるのではないかと考えてみる。

大林は、梅丸からスズ子を引き抜こうとした人。強引さはなく外見はスマートに行動している。しかし違法ではないが業界の暗黙の秩序を乱す行為を行なった。となると、小夜も表面に見えているもの以外に何か裏があったのかもしれない。その辺り明確には描かれなかったが、スズ子が小夜に嘘をついていると言っていたことから、やはり裏があったのかな。

小夜はスズ子

異なる世界線のスズ子と考えると何か理解できるかもしれない。親の愛情に恵まれない、やりたいことにトライする機会が向こうから来るわけでもない、華やかな世界に入らないまま…これ、スズ子の逆に見える。そして恐らく歌は上手い…これはスズ子と同じ。

小夜の言うことがコロコロ変わること

愛情をかけられずに育ったからかもしれないとふと思った。今目の前の人に嫌われたらどうしようと言うのが言動の根幹にあれば、一貫しない発言をしてしまうのも分からなくはない。

桃色争議や移籍騒動で外の世界で揉まれたスズ子と小夜や梅吉は、もう思考原理というかというか住む世界が違うかもしれない。言い方を変えると、スズ子対梅吉小夜の人生の価値観の戦いなのかもしれない。そしてスズ子が勝って小夜を追い出すことができたのは、単にスズ子がお金を持っていてその部屋をスズ子が借りていたからというだけだと思う。

スズ子は外部の人たちと戦って身内に癒しを感じるが、梅吉と小夜は身内や雇用主といった近い人に対する強い感情があってその癒しを外に求めているのではないかな。つまり梅吉・小夜とスズ子とは、戦う相手と逃げる場所が逆のベクトルであるように思える。

割り切りの良い小夜と先に行けなくなった梅吉

スズ子がダメとなったらすぐ出ていける割り切りの良い小夜。東京で心機一転映画の脚本を書こうとするも挫折しまたもツヤのことを思い出してウダウダするだけに戻った先に行けない梅吉。実は小夜と梅吉は、良い組み合わせなのもしれない。

小夜と梅吉の設定

小夜が嘘つきの可能性もあるので確定的には言えないが、小夜はずっと会っていない父を梅吉の中に見ているのは洗濯した褌を畳む描写から分かる。

一方、梅吉にとってはスズ子も実の娘ではない。そんなスズ子が、ジャンルは違うとは言え自分が目指した大衆娯楽の世界で一世を風靡している。こんなビッグな人間を、娘とするだけではなく、一緒に2人だけで見知らぬ東京で住むとなったら…心の空白は大きいだろうな。スズ子、ちゃんとケアしないと梅吉は急速に老いると思う。

小夜はスズ子の弟子ではなく梅吉のサポート役として必要な人

小夜は、スズ子というより梅吉のパートナーとして相応しい気がする。梅吉が人生にやる気を出すには、小夜のような、言い方は悪いけどツヤの代わりになる人が必要なのではないかな。

今のスズ子には話を聞いてくれる多くの人がいるけれど、梅吉にはそう言う人はスズ子以外いない。厳密には下宿のおじちゃんおばちゃんはいるけれど、しかしその程度。