村山興業東京支社長坂口を引き退げて、愛助の母トミを出すための繋ぎの回。先週の威勢の良い坂口は景気付けの花火ということ。坂口はほぼ役割を終えた。今度はトミとの対決。ここから朝ドラ定番の主人公の恋人の母との対決が始まる。
坂口 対 スズ子
…愛助、2人の直接対決を回避することを選択。これ、良い判断なのかな。なかなか難しい。
出征できない体のコンプレックスを語る愛助
それに対し、六郎の甲種合格から戦死までの話を語るスズ子。内容を見ると綺麗に対比している。愛助と六郎は真逆のキャラとも言えるけれど、それが故に六郎を失ったスズ子には、愛助が気になって仕方がないということなのだろう。
小夜が村山に出会ってからどんどん性格が悪くなったと看破するスズ子
小夜の言動の底に何があるか分からないままなのがなんとも言えない。意図的演出なのだろうが、最後に実はどのような意図があるか、はっきりさせて欲しい希望はある。
事務所でもおでん屋でもぼうっとするスズ子
愛助のことの悩みが極まっているか。
おでん屋店じまい
材料が手に入らず、まともな商売ができないと。静かな戦争悪化の表現。開戦時の喫茶店での万歳が陽の要素に満ち溢れていたが、このおでん屋での店じまい話は陰の要素に満ちている。
手切れ金持ってきた坂口
火に油注ぐ。村山トミを敵に回すよっと。そんなこと意に介さないスズ子。
今回はあくまで坂口からトミにバトンを渡す回
内容的にはあまり意味がある回ではなかった。しかし必要な回。15分全部は要らない気もするけど。
梅吉を香川に行かせた制作
愛助登場前に梅吉をストーリーから追い出しているのは意図的なのだろうな。ここに梅吉がいたら色々おかしくなるだろうから。特に村山トミと梅吉が対峙したらどうなるか分からないから。
『ちむどんどん 』では主人公の兄が、主人公の恋人の母親を引っ掻き回す役を担ったことが記憶に新しいし、これは賢明。