トミとスズ子の対決が見られるかと思ったら、肩透かしだったんだけど、その肩透かしがドラマ的には素晴らしい効果を生んだと思う。散々視聴者を焦らしてきた"恋人の母親"とのバトルをいざ始めたら直ぐ終わらせ続けない演出の凄さが見える。
金曜日、かつオープニング曲から始まる!
ということは、ストーリー充実回…のはず。そして期待通りのというか期待以上の展開を見せる。トミとスズ子の対決を肩透かしで終わらせたのが、この上なく効果的に、今週のラストに繋がった。凄い!
第1回戦:愛助対トミ
元気そうやな
トミの第一声。穏やかに始まる。
色々キツいことを愛助に話すのだが、眼が苦渋とまではいかないけれど、なんというか母親としてはここまで言いたくないけど社長としては…みたいなのを感じる。
直立不動の坂口
愛助は座っている。トミが来ると3人の関係性はこうなるのか。まあそれはそうか。
トミは、まずはスズ子とも山下とも会うことは禁止と伝える。ジャブかな。
そんな先のこと、なんで今考えなあかんねん
ほなら、会わせなさい
ん?ちょっと強引というかせっかち過ぎる。しかしその流れで直ぐに会うことになってしまう。
愛助、トミを怖がりながらも、「そんな先のこと、なんで今考えなあかんねん」とか、ある程度は反発してるの、親子だからだろうなぁ。坂口はこんな言い方をトミに対してはできない。
スズ子、トミと会うことに前向き
内緒にしておくのは気持ち良くないからと。なるほど、それでこそスズ子だ。
第2回戦:愛助・スズ子対トミ
トミの眼が愛助だけの時よりキツいかと思ったが気のせいか?
トミはあとは2人で話せと言って出て行く。その意味を愛助は分からない。スズ子はそれをキッパリ別れろという意味だと理解する。これ、トミ卑怯だな。大人の論法か。
大学辞めて村山で働くと言い出す愛助
それは違う気がするが。自分の夢を見失わない様にしてと言うスズ子。
上海行き
慰問活動や音楽会の企画をすると。
羽鳥宅に訪れたりつ子の服装
色目は地味目。しかしキラキラしてはいる。これは警察等に譲歩したということかな。
空襲警報
そこでトイレの話にするか?いやこれ昭和の朝ドラではできない演出だと思う。
逃げる時、愛助がスズ子を抱えて逃げる。いや、愛助は学徒出陣できない体、スズ子は踊りながら歌う歌手。これは要らない行動…というか、これが呼び水となって衝撃的なシーンとなる。
愛助、咳再び…
と思ったら、喀血。
昭和19年暮れ
もうそこまで来たか。ガチの東京大空襲が迫っている。
トミとスズ子の対決は肩透かし
愛助とスズ子の恋愛を認められるために攻略すべきラスボスである愛助の母トミがようやく上京。スズ子と対面する手筈が整う。先週金曜日は坂口が威勢よかったとこで終わったので、1週間経ってようやく戦う環境になったかと思ったら、トミはバトルの場から一気に退出しちゃう。肩透かしの感じで、空襲警報騒動、愛助喀血になって今週終わり。ドラマ的に散々勿体ぶって登場した感のあるトミだが、この急展開に、この肩透かしは効果的。トミとスズ子の関係のフェーズは変わった。
五木戻れる余地残っている
トミは山下がスズ子のマネージャーになることを認めない。ということは、五木が戻ってくる余地が残ってはいる。急にいなくなってはいるけれど、お金は持ち逃げしたわけではないとあまうから。
次回予告
トミはスズ子との対決どころではなくなったはず。トミは「村山の血を残す」ために行動をとるかもしれない。