Golden Time

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【虎に翼】(20)遂に寅子の心の中に深く澱む悩みが出来る


遂に、寅子の心の中に深く澱んで離れない悩みが出来た。検察との戦い…というより世間との戦いでもあるからかなり精神的ダメージ高い。ただし周りの多くの人が味方なのは心強い。こういうところ、今の朝ドラって感じがする。

優三、頼もしい

兄直道もそうなのだけれど、普段かなり頼りない描写をされる男性陣が、「家庭の外」で対決する時は、頼もしく行動している様子であるのも含めて意味がありそう。

母はる、検察が来た日のことを日記に記録する

気が動転している時は、記憶が曖昧になるでしょう。このことは絶対忘れないようにしないと

これ、はるが本当に頭が良い人という設定のための描写なのだよなぁ。

"トラちゃん、悔しがるのは後回しだ"

優三、頼もしくかつ素晴らしい…のだけれど、腹の調子が悪くなる。こういうの要らないけどなぁ。まあギリ、コメディリリーフということで許容範囲かな。
で、腹痛ネタって多くの視聴者にとって面白いの?寅子の生理と対比しているというのならば理解はできるけれど。

週初の月曜日には優三が司法試験に落ち続けることを描き、週末の金曜日には精神的重圧がかかると腹痛になることを描く。『虎に翼』は全体としては素晴らしいと思うけれど、こういう優三イジリは、現代においてセンスないと思う。まあ、こういうの好む層もいる気はするけど。

"寅子!何があった!"

遅いよ、お兄ちゃん!

これ、確かに遅い気がする。電話があって、すぐ帰るならもっと早いはず。ただ、仕事が抜けられないというのも仕方ないかな。

銀行内の内部事情を知る優三

というか、近郊のドタバタの最中にその場にいる書生って、どんな立場なの?

通称 共亜事件

ナレーションによる長い説明を、新聞を介してクラスメイトの動画を観せることで間をもたせるの良い。

父直言の記事をちゃんとスクラップする

直言との繋がりを感じるこういうところが良い。

"我々は学び続けなければならない"

穂高先生、やはり淡白すぎるというか、法律を学問としてだけで、活用するものとしては考えてない感じが出ている。弁護士の女子への門戸開放についても同じ感じだった。またかよ、と思ったのだが…違ったみたい。これはまた来週になったけれど。

母はるの強さ、頭の良さ

寅子にはるも父直言がやったと思うのかと聞かれて、

心構えをしておかないと、いざという時、立ち上がれなくなる。

と答える。このはるの言葉、強すぎる。

ナレーションでは、

いつも気丈なはるの普段とは違う姿…

と言うが、確かに普段とは違うが、はるの語る言葉が強いのよ。決して弱々しいという意味での「いつも気丈なはるの普段とは違う姿」ではないと思う。

花岡、再び落下

今回は自らの意思で。体、大丈夫そう?

さらに続いて穂高先生。穂高先生?これは意外。穂高先生、大学から出て行動に移したか?

前回の良い展開が台無しになったシーン

優三が"トラちゃん、悔しがるのは後回しだ"と言い、兄直道が"寅子!何があった!"と言う。頼もしい!しかしその後の描き方で2人とも抜けた扱いにされているの納得いかない。前回梅子が花岡に、
「ううん。どれもあなたよ」
「人は持っている顔は一つじゃないから」
と言ったのを活かして欲しかった。

梅子が頭を下げてもダメだった弁護を穂高先生の依頼で梅子夫は引き受けるのだろうか

これは確率半々かなぁ。穂高先生が依頼すれば受けると思うけれど、そもそも穂高先生はそれをしない気がする。穂高先生は大学から出ない人だと思うから。

今週も安定の展開だった。凄い。

今週は、尾頭付きの鯛、ビールでの乾杯と絶頂で始まって、父逮捕で外出もままならない状況で終わる。今週も1週の中でドラマティックな展開と一定の完結を見せる安定さだった。