Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【カネ恋】両親の考え


「おカネの切れ目が恋のはじまり」は、コメディなのであまり深く考える意味はないのかもしれないが、慶太に対する両親の考えを見てみる。

父 猿渡富彦

入社はコネではないと慶太は言っている。実際は名前等から忖度されての入社であろうと同僚言っており、それは現実的に考えられることだ。ただし、少なくとも既定路線で入社が決まっていたわけではないということは、本人の側なので真偽の保証はないが、言える。また、富彦は慶太に、第1話において会社をやめろとまで言っており、自分の跡を継がせる気がない様な態度を取っている。しかし、モンキーパスは、義父が作った会社であり、従業員であった自分が受け継いだに過ぎない会社と考えれば、継がせなければならないと内心思っている可能性はある。但しコスト意識がないことは致命的であるので、経理部に回したのだろう。なんとか教育しようとしている。

母 猿渡菜々子

この人は、慶太の教育について何を考えているか分からない。とにかくお金を差し入れることだけ描かれている。創業者の娘であり、親が成功するまでは、お金のことで苦しんだ過去があるのかもしれない。その不安から、とにかく使う以上のお金を渡すことで金銭的不安から解放させようとしているのかもしれない。創業者の実の娘という立場から、遺産を十分に得ているはずで、慶太に渡すお金の原資は、富彦に頼らずとも出すことができる。このため富彦もなかなか手を出さないでいるのだろう。

母菜々子が慶太に望むこと

過去に貧しい時代があったなら、菜々子は変化を望まない。現状にほぼ満足できる環境であるなら、そのわ維持が良いことと考える。つまり、慶太の今の生き方である、どこに行っても周りと衝突なく過ごすことは、菜々子から見ると悪くない生き方。そして、そのために必要なのが、お金。これは明らかで、慶太の少なくとも玲子に会うまでの生き方は、慶太がどんな顔をしようとも、菜々子の支援するお金がなければ成り立たない。

富彦が慶太に望むこと

富彦は、別に変化を嫌うわけではない。そうではなく、叩き上げで社長まで上り詰めたからには、それまで否応にも変化に対応してきたはずである。変化は自分の意思では避けられないことを知るからこそ、現状のまま過ごすのではなくリスク管理しなければならないと考えている。少なくとも自己の財産ではなく、会社を経営するとなれば、最低限経営の知識は必要だと考える。だからこそ海外出張で何百万円も使う慶太は、会社としては受け入れられない。その金銭感覚を正すために経理部へ送ったということ。

父富彦の気づき

第2話でわくわくスポーツランドのリニューアル案の提案を受けた際、最初は悩むも、結局、変えるべきものと変えてはいけないものを判断し、提案を受け入れなかった。富彦はこれを経営的論理的に判断したが、結論は慶太の当初からの主張と同じになった。このことに富彦が気づいているか否かは不明だが、この慶太の感覚が後々生きてくるのだろう…当初の全10話程度のシナリオでは。

母菜々子の気づき

未だ菜々子は慶太の教育につき気づいたことはなさそう。

そもそも…

もういい大人なのだから、教育ということではないかもしれない。しかし、少なくとも富彦は、自分の息子を全うな後継とすることを考えているようだ。経営者となるか否かは別として、慶太はおもちゃをそしてそれを売るモンキーパスを愛しているように見えるから。