人をコントロールするには、複数の方法がある。「せんけす」では、勝手な先入観で書くと、次の3つのコントロール方法が見られる。
刀矢による4セレブのコントロール
刀矢から、剣、薙、弓に対するのは、人間世界によくある、恐怖・畏怖の感情を用いたコントロール。これは他の2つに比べれば単純である。
頼田による刀矢のコントロール
これは、まだ詳細は不明だが、他の4セレブよりもキレ方の程度が強いことから、単なる恐怖・畏怖ではない、何か別の力によるものと考えられる。そもそも刀矢が他の3人をまとめる立場という特殊性からくる可能性が高い。但し、頼田自身は、刀矢にだけ特別なプレッシャーを与えているような描写はなく、4セレブ全員に等しくプレッシャーを与えているように見える。
命くんによる頼田のコントロール
これは、命くんがネクロマンシーや呪術的なことに関心を持っていることから、人の気持ち、感情に付け込むというより、人の精神に直接なんらかの操作を行っていると考えられる。傷が疼くというセリフも、実際には傷は関係なく、脳内に何らかの異常をきたしていることを暗示している可能性がある。頼田だけ、言動が極端に二面的であり、通常の精神状態とは思えない状況に度々陥ることから、薬物や呪いも含め、直接的に精神に何らかの影響を与える力が加わったと考えるのが妥当である。
コントロールの階層
上記の説を採ると、コントロールは、命くんの頼田に対するもの→頼田の刀矢に対するもの→刀矢の4セレブに対するものになる。あと、4セレブの薙が同級生にパパ活させていたのもコントロールにはなる。
第4話の義澤の発言と一致
この階層構造は、第4話で吉澤が言った「賢いと思っているけど、その上の賢いと思ってる人にコントロールされてることに気づかない」と完全一致する。義澤は、既にクラスの構造を見切った上で、この発言をしたのである。
繋がらないパーツ町子先生
ここで謎となるのが町子先生の存在。重要人物感はあまり感じさせないが、実は義澤の生死に関わる部分で登場している。彼女が味方か敵かで話は変わる。個人的に一番採用したいのが、町子先生は、静の同僚で、義澤に恋していたため、このままでは静と結婚しそうとなったために、静を消そうとしたと。その際、直接手を下すのは危険なので、町子先生に恋をしていた頼田を使ったと。これ、良さげに見える。だからこそ、暴走して義澤を消そうとし始めた頼田の暴走を止めようと、義澤のピンチに都度助けに現れたと。町子先生としては、義澤が死んでは元も子もないからである。ただ、頼田としても、静を殺そうとした計画を暴こうとしているように見える義澤に全てがバレると、町子先生に影響が及ぶと考え良かれと思っての行動の可能性はある。
命くんの背景
そして、こう言う話は、もっと登場人物の関連をもたせた方が楽しいので、命くんが、義理でもなんでも良いが頼田の弟で、その父は、頼田の静突き飛ばしを気に病んで自殺した…もしくは、何かの理由で頼田に殺されたと。故に、頼田が副担任のクラスとなったら登校拒否したと。ただそうなると、命くん裏ボス説と相いれなくなるかもしれない。しかしまあ、命くんの背景に頼田を絡ませれば父親が亡くなったことも説明がつく。
辻褄
芦生のように考えれば、主要登場人物を全て絡ませて、かつ辻褄の合う結論にできるのではないかな。実際のシナリオはともかく。