Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【七人の秘書】第6話 サランさん回


サランさん回。どうも次回もサランさん回っぽい。それはともかく、さすがリリー・フランキー氏。おいしい役もらえるなぁ。あと、何気にマキタスポーツ氏も出てきてしみじみ良い役だなぁと。あ、役は良くないか。でも味がある。

心入れ替えた都知事

そうくるのかと言う感じ。粟田口と袂を別つわけね。"心を入れ替えて朝からバリバリ働く知事"のシーンを最初に持ってきて話を始めて行くの良い。悪の粟田口、正義の都知事という構図を作っておいての手術話。

白鳥六郎東帝大教授

サランさん驚いた顔してるけど、日本に来て、医大の秘書をやっているのは、父親に会うとかそんな理由を、少なくとも漠然とは考えていたと思う。また、白鳥教授は、日本においてこれだけの名声を得ているだけに、会おうと思えばいつでも会いに行けたはすわ。得意のハッカー技術を使って情報収集すれば会うチャンスなんていくらでもあったはず。

大臣より会うことが難しい医師

極め付けは、粟田口大臣を待ち伏せして、白鳥教授に会わせてくれと頼むシーン。これ、つまり、大臣を待ち伏せして、その車に乗り込むより、白鳥教授を待ち伏せして会うことの方が難しいということ。本当かなぁ。実際には再会時、名乗るまでもなく目を合わせただけで自分の娘サランだと分かったと白鳥教授は言うのに…。

今回は、秘書は何か変えたか?

"八百屋のおじさんの手術が、都知事の緊急手術が入ったせいでキャンセルされてしまった"が、今回の仕返しすべき事態。仕返し対象は金で手術対象者を選ぶ悪徳医師白鳥教授…のはずだった。しかし、白鳥教授は、都知事の症状を確認すると、誰でもできる手術だと言って自分ではやらないと宣言。お金を積まれても受けず、元々その日に実施する予定の八百屋のおじさんの、白鳥教授しかできない難しい手術を行い成功させる。これ、見ていると、秘書は盗撮・盗聴しているだけで、八百屋のおじさんの仕返しの役に立つことは何もしていない。仕返し対象と考えていた白鳥教授が、自らの信念に従って行動しただけに見える。つまり、白鳥六郎教授が最初から最後まで男だったと言うだけの話。秘書、何もしてない…

白鳥教授はやはり悪徳医師だった

しかし、白鳥教授は男だったなら、なぜ母子を捨てたのだろうかという疑問は残る。その言い訳に、メスのために、家族を含めたくさんのものを捨ててきたとか言ってる。これは、わけわからない理由だ。実際は、自分の娘が育ち、再会するまでは、性根の腐った悪徳医師で、娘の目を見て心入れ替えたと言うのが正しい気もする。母子を捨てる時既に悪徳であったと考えた方が自然だ。そうでなければ、自分がメスを選ぶことによって、母子を困窮させることに気づかないわけがない。夫であり父である自分がいないのは仕方ないにしろ、金銭的に困窮しないよう最善の努力はするはずだ。その気配が全くないのは、やはり性根の腐った悪徳医師である。

老いた父白鳥六郎

今回の話は、美談でも何でもなく、性根を入れ替えたと言うより、単に白鳥教授が老いただけなのかもしれない。老いて、血の繋がった身内に何かを感じ、何かを求めた結果、白鳥六郎は、自分のすべきこと、娘に胸を張れることを選んだのだと。盗聴器による盗聴など必要ではなく、娘が隣に控えて自らの発言を聴いている…それだけで白鳥六郎の行動を正すには効果的だったと。

秘書の活躍

今回は秘書チームは、単に白鳥教授に振り回されただけで何もしていないように見える。しかし、そうではない。サランがいたからこそ、サランに見られていると思ったからこそ、白鳥六郎は、娘の前でカッコつけようと、自らの行動を変えたのだ。そもそも粟田口に会うと言って最初は手術を受けていることからしても、サランに会っていなければ、八百屋のおじさんの手術は後回しにした可能性が高い。都知事の手術をウルトラCで受けたのも、サランの直訴があったからである。サランが事態を動かしたのである。

謝礼を受け取らない白鳥教授

ラストシーン。都知事の秘書三和が、謝礼金を持参した際、そういうものは一切受け取らないと断っている。これ、さすが白鳥教授と言いたいところだが、違う。その場にサランがいたからだ。そうでなければ、粟田口との最初の会食で、ワインを抜栓せず渡せとは言わないはず。もらえるものはもらってきたはずだ。ただ、娘サランが聴いているから、娘サランに言われたから…これが全てである。

秘書が動かしたというより…

娘が世の中を動かしたのね。しかし、今回はこれまでの、何か悪事が起こって、それに対する仕返しのパターンとは違う。悪い事態が起こる前に、白鳥教授の心を入れ替え、行動を変えた。今回初めて、秘書が世の中を動かしたと言える…が、これ、娘がたまたま秘書だったというだけで、実際は、娘が父を変えたというだけの話である。

笑わないサラン

サランはいつも笑っていた。しかしサラメインの今回は笑わないサランばかり。それも良いなんて言わない。サランは笑っていないと。

大味過ぎなギャグ

「私 失敗せえへんさかい」って言うスーパードクターや

と、岸部一徳氏に言わせる。これで受ける人いるのかねと、思ったが、twitterでたくさん呟かれていた。

そうか ほなしゃあないな

不思議な札束

1500万くらい?を一括りにした札束。誰がどこでどう結わえたんやろ。中が百万ほどズレたら、バラバラになるよこれ。普通は百万円で小束作って、それを10束まとめて1千万の束にするのだけれど…なんだこの札束。

ラスト

教授室にサランを残してオペに行く。教授室に残して?え?いくら身内でも…全然会ってなくてほぼ他人なのに?

ドラマの偶然どうにかならないのか

八百屋の親父の手術をする予定の医者が、サランの父親で、都知事の手術をするとか、サランが大臣と会ったのを千代が見てるとか、偶然にもほどがあるだろ。ちょっとドラマだからでは済まないくらいのミラクル。

七菜ヤバいやつ

この人、どうして秘書チームにいるのだろ。足しか引っ張らない。間が悪いことしか言わない。

次回、最終章

さあ、今回にも増して偶然が重なるよ!