Golden Time

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【相棒19】第9話 青木・出雲・角田課長


もう、ストーリーではなく青木、出雲及び角田課長を追いかけるのがこのドラマを見る第一の目的になった。この先輩達にものおじしない若者枠の2人は見ていて本当に楽しいし、角田課長の「暇か?」バリエーションも変化があって楽しい。最初はどうなるかと思ったが。

青木

1度目

捜査でバタバタした部屋の中で1人ゲームに没頭していて、特命係の2人が来たことに気づかない青木の姿を見て冠城が「みんな必死に捜査してるのにゲームか?」と絡む。

2度目

グダグタしながら特命係の裏アカ調査にに協力。とりとめのない話をしてる時の青木最高に良い。

3度目

特命係の部屋に置かれた資料の上に置かれたメモを読み上げる形での声の出演。顔の動画も重ねられていた。

4度目

映像を見つけて喜び勇んで特命係の部屋に入って来る青木。文字通り、褒められたくていろんなもの持って来る犬だ。

出雲

1度目

警視庁の一室でインコの世話?というか、対話?に没頭していて、特命係の2人が来たことに気づかない出雲の姿を見て冠城が「そんな顔すんだね」と絡む。

2度目

ホテルで溝口を逮捕する際に伊丹芹沢と登場、引き続き取り調べシーンにもいるが、単にそこにいるという感じ。

1度目のシチュエーションが類似

意図的なのか否かは分からないが、今回、各人の最初の登場シーンの状況が似ている。

青木:捜査でバタバタした部屋の中で1人ゲームに没頭していて、特命係の2人が来たことに気づかない青木の姿を見て冠城が「みんな必死に捜査してるのにゲームか?」と絡む。

出雲:警視庁の一室でインコの世話?というか、対話?に没頭していて、特命係の2人が来たことに気づかない出雲の姿を見て冠城が「そんな顔すんだね」と絡む。

こういうのは面白い。特に、出雲が物理的に部屋の中に1人でいるのに対し、青木は、捜査でバタバタした部屋の中にいながら、意識がそこになくて、1人でいるという対比が良い。また、「みんな必死に捜査してるのにゲームか?」と言うなら、外形的には、出雲のインコとの対話も「みんな必死に捜査してるのにインコと会話か?」と言われてもおかしくないが、そうしない点も良い。

やはり2人で1人

元々青木が担っていた、先輩相手にもものおじしない若手という役割が2分割されていると考えると、上の青木と出雲の第9話における登場の仕方の類似は、必然にも思う。

これまでの冷遇を挽回するかのような青木の露出

これまで、season19では出雲に押され気味だった青木だが、この第9話では、もう大盤振る舞いの登場。

角田課長

「暇か?」にバリエーションつけてきてます。
特命係の部屋に角田課長がいて、そこに特命係の2人が入って来るというイレギュラーパターン。で、杉下が「おや課長。お暇ですか?」と聞くという、いつもの逆パターン。角田課長との絡みにバリエーションが付いていて良いねぇ。

ストーリー

主婦智子。安楽椅子探偵モノの発展系と言うべきか。ある意味、青木より優秀じゃん。青木の底の浅さを対比的に見せるために、今回、しつこいくらい青木出てたのか!何回も青木出ててやったじゃんと思った自分が浅はかだった。ただ、ラストにおける特命係2人と智子との会話で、終始、杉下が、結果的に人を殺してしまった犯人である智子に優しい目を向けていたのは良かった。その代わり「ふざけたことを言ってはいけませんよ!」は、中盤に溝口の取り調べで出てた。ちゃんと犯人叱るのはやってくれてる。

不遇な青木

せっかく登場シーンが多く、有益な情報を提供しているのに、安楽椅子探偵の主婦智子の引き立て役になったのは、青木も不遇である。しかしこれ、演じている浅利陽介氏にとっては美味しすぎる状況である。ただ、主婦智子は逮捕されたので、次回はまた元に戻るのかも。

ミスリードというか肩透かしの話すインコ

古典的すぎるが、話すインコは刑事ドラマでは、事件解決に重要なセリフを吐くことが多い。故に、視聴者の中には、いつ秘密の暴露があるのだろうと期待していた人も多いと思う。特に、season19から登場した出雲が世話をしているのだから。しかしインコは何も教えてはくれなかった。さすがに使い古されたネタ過ぎる。ならばインコでもハムスターでも犬でもなんでも良かったのだけれど、そこをあえて、話すインコを持って来たところが、良い。ミスリードしろよと視聴者に期待させて肩透かしさせるのを意図しているわけだから。そこまで気を配ってくれて、見る方としては本望です。