話が転々とすることを楽しむ回…なのだと思うが、扱っている事件が『相棒』としては軽い部類に入る事件なのに、ちょっと転々としすぎて流し観する視聴者には何が起きているのか分からない回だったのではないかな。しかもラストはファンタジーチックに纏められているし。個人的には、制作がやろうとしたことと出来上がった作品の内容が乖離しているように見える。
現実に今回起きた殺人事件を連鎖的に起こすには、年単位の時間が必要で、1話の中に収めること自体無理であると考えてしまうのだよなぁ。
開始早々30秒で伊丹らいつもの3名が右京亀山コンビのところに出てくる
登場するの早い早い!今回は話がスピーディに二転三転する回。たがらお約束のやり取りはスピードの妨げとなるので、とっとと済ましておこうという制作の意図に見える。
ピカピカの硬貨
これは気づくけれど、メモ帳の筆跡の微妙な違いは気づかないな。しかし"ワイアット"だけでは分からない。何かの固有名詞みたいなので。
ピカピカの効果からルミノール反応が出た
血がついたから洗ったというのがピカピカの硬貨の原因か…まだこれだけでは犯罪の予感しか無いけれど直ぐそれっぽい話がでてくる。被害者の妻が袋からピカピカの硬貨を使ってお釣り渡しているし…これさあ、硬貨入った袋で殴る必然性がわからないんだよなぁ。硬いものなら何で殴っても良さそうなのに…何故に破れたら散乱するような硬貨の入った薄い袋で殴るのよ。
ホームレスが公園で殺された事件
現場周りには小銭が散乱。袋状のものに何かが詰められたものが凶器。何かってお金なのね。そんなことある?
本の中に書かれた「非凡人」
「凡」の点が逆なので反対側から書いたと…ん?そうなの?その後「食物連鎖」という言葉もキーワードとして出てくる。「ワイアット」と合わせて文字でストーリーを繋げていくの面白いと思える一方で、今回の展開に入り込めないと、ストーリーを理解するの難しいと思う。
追いかけていた犯人は無差別殺人で殺される
うーん、通り魔無差別殺人を装った殺人とするのは無理がないか?最後の犠牲者が思い通りに公園内に入ってきたとしても、広めの公園であるし他に人もたくさんいたから、狙い通りにあっさり成功したのは違和感ある。
"余りに非現実的です"
右京のラストの言葉。視聴者の一定数もそう思ったはず。過去の怪物キャラである南井を仄めかすことで成立するということだろうけれど、これは刑事ドラマというよりファンタジー。