万丞の新旧相棒について考える。
倉木セナ
万丞の刑事一課時代の相棒。単独捜査中に相討ちとなり、一命を取りとめるも、精神的な理由で殻に閉じこもり、呼びかけにも応えない状態。
碓氷咲良
万丞のユビタイにおける相棒。人間的に未熟で、自分の正義や満足のためには、他人の心の安寧を妨げることについて無頓着。このため、容疑者の背中を押したりする。せっかく万丞というバディがいるのに、問題行動を起こすときは、決まって勝手に単独行動をしているとき。
単独行動
倉木が撃たれたのは、単独行動中である。万丞は、これを悔やんでいるようだが、咲良の単独行動を止められない。これはバディを組んで初期の頃は、咲良の問題性に気づかなかったからと言えるが、第5話に至っても咲良の問題行動は止まらない。これは、万丞は咲良の単独行動の問題性に気付いているが、四六時中監視するわけにはいかないためのものと考えられる。
今後
シリーズ化を考えているとしたら、シーズン1で倉木が回復することはないのかなと思う。そして、咲良は、更に取り返しのつかないことをしでかすのではないだろうか。ただし、かなり突飛な発想をすると、アノニマスは、咲良ではないかと。
咲良はサクラ
アノニマスが単独犯か複数犯かはともかく、アノニマスの活動において、警視庁の動きを知り、かつ混乱させることができれば、かなり有利である。そのための役目として咲良がいるとすれば、ことごとくユビタイの足を引っ張る咲良の行動は理解できる。で、シリーズ化の場合、咲良は逮捕される代わりに、倉木が復帰するというシナリオが考えられる。これがありそうに思えるほど、咲良の行動はおかしい。しかし、それを誰も止めないというか、任務を解かないのも変な気がする。警視庁が揃ってダメ、というか、『アノニマス』というドラマ世界の人々が著しくモラルが低いだけなのかもしれないが。人間性疑うのは、咲良だけではないから。凛々子も、自分の顔を晒すのは嫌だからと、同僚の写真を勝手にSNSのアイコンに使って悪びれないような人間であり、警察官として不適切であることは描かれている。
女性の扱い
このドラマ、女性をとことん悪く描いているのは何故なのだろう。
エンタメドラマとしてどうなの?
咲良の行動のダメさが、実はアノニマスだからというのは、合理的かもしれないが、ドラマ全体として見たとき、これは、エンタメとしてどうなの?と思う。無意識でも問題なのに、これを意図してやっていたら、クズっぷり半端ない。そんなのを、ドラマのトリックのために、あたかも正義側の人間と見せかけるように描く価値があるのだろうか。