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【イチケイのカラス】最終話 あったことを無かったことにしない


前話で頭を強打しているので、それが最終回のラストで最悪の結末になるだろうと想像していたが…そんなことはなかった。めでたくシーズン2の芽は残った。

前話で頭を打ったのはフラグではなかったのか?

頭を打ったのはフラグではなかったのか?私は直ぐフラグだ伏線だと、テレビドラマを観る際に小ネタにし過ぎなのかもしれない。フラグ大好き人間からは明らかな死亡フラグ「頭を強く打つ」が、ドラマ中では全く省みられることなく折られた。さすがにこれは当惑するほどのインパクト。…で、それは良いとして頭を打ったフラグの回収はどこでなされてたの?まさかシーズン38の最終回で、1stシーズンで頭部に受けた怪我が原因で倒れるとかになるのかな?いや『イチケイのカラス』はそんなことをしない…

あったことを無かったことにしない

みちおの頭部強打事案は、今回の話に出た"あったことを無かったことにしない"の逆で、あったことを無かったことにした模様。『イチケイのカラス』どこまでも恐ろしい。

最後の案件

みちおが気にしている保身は自分自身のためではない。これを坂間は気づいていなかったが、駒沢は見抜いている。2件の裁判を併合審理にしたのも、坂間を傷つけないためと考えられる。これを「随分となめられたもんですね。覚悟くらいとっくにできています」と言う坂間。若いなぁ。そしてこの考えに意義があるか否かその場にいるイチケイ全員に問う。駒沢は、盃を飲み干した後、意義なしと言い、皆も意義なしと従う。これ、感動的シーンに見えるが、当事者のみちお、言い出した坂間、最初に意義なしと言った駒沢は、全員司法試験合格者。裁判官を辞めても、弁護士として生きていける。しかし、後から場の雰囲気ができた後に賛成した書記官たちは違う。この構図は、今回の事件の権力者の指示に従わざるを得なかった人たちに繋がる。このシーン、イチケイの結束力を示していると観るのは間違っているかもしれない。

こういうのは、みちおや検事の城島にも言えて、やはり辞めても露頭に迷わない自信が有れば、できることが変わってくる。第8話で川添が書記官の悲哀を歌った際に言っていたのはまさにこれで、どの裁判官と組むかで人生が変わるが、裁判官の方にはみちおのようなダメでも路頭に迷わないと考えている人達が紛れ込んでいる。リアルはともかく、このドラマ上の整合性は取れている。

人事ってそんなもん

…って思うのだけど、さすがにこのドラマの裁判所人事はガサツすぎる。もう少し体面考えて行動するのではないか?普通。加えて、最高裁判所裁判官会議で決まったことが、覆ったり、まあ、こういうのはある得るか。

日高亜紀

第7話で裁判官を辞めてしばらく出て来ず、最終回直前と最終回に出てきたと思ったら、もう別人のようになっていた。日高を演じる草刈民代氏のビジュアルイメージで考えれば、これも納得だけれど、しかし、単なる相談役みたいなポジションになってしまっていて残念だった。昔の日高が裁判官でみちおが弁護士という立場の逆のシチュエーションでのバトルを期待したのに。カレー屋をオープンさせるとか次の人生を進んで行ってしまっている。しかしそういう点で、日高はやはり凄い人。

新しい赴任地は熊本

暖かい場所と寒い場所を選べときて、加藤清正公像、くまモンのふるさと納税グッズ、方言。具体的に言及されなかったが、みちおは新しい赴任地として、暖かい熊本を選んだと。

ちゃんぽんカレー

日高の開発したメニューらしい。ちゃんぽんと言いつつ皿うどんにかけるあんのような感じ。皿うどんのあんは旨みの塊、カレールーはスパイスの塊。2つが合わさると、どちらかがどちらかの風味を消しそうな気がするが、どんな感じなのだろう。