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【ナイト・ドクター】第2話 「普通」は変えられる


コンビニ受診の是非がナイトドクターの間で話題となる。ここでは、ナイトドクターが普通の生活をしているかいないかという話と、コンビニ受診が非常識か非常識じゃないかという話が並んでいる。第2話は、普通とは何かを問う回。緊急手術に対し、普通は専門医が行うという話や、乳児の患者の母親が普通のことができないと自分を責める話も出て来る。最後には、今の生活が美月にとって普通なのだと美月の父が言うところで終わるので、第2話は、「普通」が、いや「普通とは何か」がテーマで、提示される結論、メッセージは「普通は変えられる」である。

コンビニ受診問題

コンビニ受診問題を物語中で、サラリとそれほど嫌味なく、内容はともかく反対意見も含めて放映したの良い。触れただけという非難もあろうが、描いて見せたことは大きい。

ふくらはぎの肉離れみたいな歩き方の父親

歩き方が、足をくじいた捻挫というより、ふくらはぎの肉離れの歩き方だと思うので、ちゃんとした治療が必要に見えるのだが。それはともかくとして、父親の厚かましさは生理的に受け付けない。妻を亡くして色々考えたのかもしれないが、他者への配慮というのがまるでないところを見ると、考え方を変えてようやくこれだったら、全盛期は最悪だなとしか思えない。

主人公の個人情報がダダ漏れの病院

ナイトドクターの同僚、深澤と桜庭の2人が美月と父親の関係について色々を知って行くの、ちょっとダメな組織っぽい。ただ、同僚というより、父親の方により大きな問題があって個人情報を積極的に漏らしていくスタイルなので、何とも言えない面はある。

そのうち誤診で訴えられそう

ただの風邪という診断のはずが、救急搬送で手術となった経緯次第では、誤診として訴えられる可能性があるのではないか。母親が白い便について言わなかったことが大きいが、元内科医の深澤が黄疸を見抜いていたので、患者側がその気になれば、揉めそう。そんな中、美月が患者側に謝罪している。相手が(医者にとって都合の)良い人だったので問題がなかったが、美月のこのスタンスは今後問題を起こすかもしれない。

桜庭の薬

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心臓血管外科の薬として移植した者に処方される薬が書かれている。つまり、心臓移植した体ということか。しかし、第2話のラストシーンで、襲われる美月を救おうと、走ってしまった。不安を煽るラストシーンだが、しかし、それに続く次回予告で、大事に至らなかったような感じの映像が流れているので、最悪の事態にはなって胃なさそう。

小松彩夏氏

コンビニ受診の典型例として出てきた母親役。ちょっと意外な役で出てきた感じで少し驚いたが、そんな親いるか?と思いつつ、そんな親いそうだな、という感じで、違和感ありながら馴染んでいた。

FAXで容疑者の写真を送る警察

容疑者の写真なら良いのか?受信側がその後、そのFAXをどう扱うか管理できないのに…と思ったが、緊急性があるから良いのだろうか。

全体を流れるトーン

かなりのシリアスさであり、息抜き的なシーンがほぼない。運ばれてくる患者の状態だけでなく、その描写も、痛みや深刻さを、他のドラマであればもう少しぼやかして描くところをシリアス寄りにしている。だから全体的に重い。ストーリーが重いのはともかく、画的に重いのは、生理的な離脱者を生みそうなほど。

天才外科医も若々しい研修医も登場しない医療モノという点で察しろということだろうが、社会派医療モノという点で攻めてくるのだろうか。個人的には面白そうだが、スカッとしないので、娯楽を求める人の中には、回を重ねるごとに見なくなる人が出てくる気がする。