Golden Time

時はお金で買えません

【ナイト・ドクター】第4話 フラグ立てまくる高岡


どちらが浮気相手かというのは明示的には明かされなかったが、会いたいと言った時の対応、つまり来て欲しいときに来てくれるか否かでそれは分かるように描写されている。

それにしても、直接的に失恋が描かれないが、まず散々高岡の言動が、いわゆるドラマ上の失恋フラグ的なものを立てまくるところからスタートしていて、次に先方のターンになってという典型的推移を辿っており、このドラマ、こういうところきっちり仕上げてくるなと思った。

このドラマ2人目の失恋…しかも共に女。この物語は何を目指すのだろう。

医師高岡先生とインフルエンサー花園のバトル

医師とインフルエンサー。安定度と権威性なら医師であるし、現時代性ならインフルエンサーか。どちらも強い属性。こんな属性を持った女2人に二股をかける男の話。

男の方は実業家であり、こちらも強い。高岡の幼少期の話も語られ、幼少期から自分自身を高めるように教育され、そのように育ったことが分かる。それが、結婚観にも現れているようだ。これ自体悪くないが、選んだ男が残念だった。しかし男は誠実さには欠けるかもしれないが、自らのステイタスをフル活用しているとも言える。医者ということがステイタスであるのと同様に。逆に二股かけた男が、ルックスだけの男という設定もできた。その場合は、明日インフルエンサーというステイタスを持つ女が、ステイタスは自身で既に持っているから、男にはそれを求めないという展開にもできた。しかしそれをしなかったことが、この物語の強さだと思う。自身にも付き合う相手にもステイタスを求める。これが三角関係の3人全ての価値観であるところが良い。

自らのステイタスを知っており、自信があるからこそ、女二人は強気である。男の方も、何も言わないのは弱いわけでは無くて、強いからこそ。いつでも関係は切れるけれど、そっちが望むから、まだ付き合ってあげていると言えるスタンス。なんと土台のしっかりした三角関係なんだと思う。この設定最強だと思うが、内容的にもこれで何話も引っ張るものでもないので、今回で終わりだろうな。勿体ない。

妹の恋人にベラベラ話す深澤

病気のことを勝手に恋人に話されたら、それは怒る。当たり前だ。自分が未だ話していない不治の病を恋人に話されたら怒って当然。いずれ分かると言うが、恋人は家族ではない。特に高校生の恋人は別れる可能性も考えた行動をしないと。不治の病と話せば、言われた相手は一生それを覚えている。深澤はこのことの重大さに気づかない。美月でも分かるのに。しかしこのような発想は、深澤だけのことではなく、美月の恋人絡みの話の際や桜庭の病気についてのエピソードから、このドラマには、個人のプライバシーは無いと感じていた。しかし、ここにきて修正気味になってきたか。と思ったら、今度は妹が深澤のことを自分の恋人に話す。やはりこのドラマの世界にはプライバシーはない。 それにしても、医者が、本人に確認せず第三者に病気のことを話すなど最悪。深澤の場合、妹に指摘されてもピンと来ていないようであり、医者失格とさえ言える。

高岡と美月の人生観

二人の口論の根っこは人生観の違いであり、相手の考えを理解することはできても、どちらが正しいかを決められるものではない。しかし少なくとも、高岡は仕事をこなしており、恋愛と仕事の両立をしようとしている。それに対し美月は、それは恋人に依存していることだ、本当の自分はどこにいると詰める。美月本人も認めるが、これは言うべきではなかった。誰も他者の生き方をとやかく言うことはできない。単純化すると、美月はプライベートと仕事を比べると仕事の方に重きをおくが、高岡はプライベートに重きをおく生き方。どちらが優れていると言うことはない。

そもそも、高岡は医師という職を持っている。昼間勤務の恋人同士ならできることを、二人とも昼夜逆転させて実現しようとすることは非難すべきことではない。美月本人が良くなかったと認めたことが救い。

今回の患者さん

ストーリーが女の戦い系のヘヴィなテイストだったからか、病態自体が深刻な患者は来なかった。インフルエンサー花園についても、レストランの2階階段から転落した背景やその後の容態変化等は無く、その意味で今回はナイト・ドクターとしての大変さは無く、人間関係に重きを置いた回と言える。

インフルエンサー花園の容態が急変し、高岡が緊急オペを担当みたいなベタな展開にしなかったのは凄い。そういう展開、制作中に絶対浮かんだであろうから。その誘惑に駆られず、今回のストーリー上、要らないと判断したのは、俗っぽく流さない高貴さを感じる。

次回遂に成瀬回!

メインキャラクター各人の回は成瀬以外終えたので、遂に成瀬回が来た。公式ページの相関図では、ただ一人美月と同じ大きさの写真であるのに、これまで完全に黒子に達してきたから、満を持しての登場。というか、今後は成瀬はメインキャラクターの中でも別格になるのかな。なぜかこれまでは、成瀬より写真の小さい深澤が、美月と共に話を回してきたから、今後はと期待がかかる。登場が少なかったのは大人の事情だったのかもしれないけれど。

それにしても、今回のラストが、裁判所からの手紙を美月から隠すシーンで終わるのいわくありげ。