オープニングの出来事が、過去に実際に起きた出来事なのか、単なる夢なのか、そのハイブリッドなのか。それが提示されないのズルい始まり方。
事実の後出し型謎ドラマ
実際は大したことではない情報を隠すことで興味を引くタイプのドラマかな。ドラマの中では西城が視聴者と同じ立場で、いきなり『アバランチ』世界が何なのか分からない立場になっている。これね西城がいなかったら、視聴者は置いてきぼりになっていた。
主人公の羽生についても、オープニングで夢だか現実だか分からない描写に加えて、
誰でもないし、何者にもなれない男
としか明かさないのだから、観ている者はもうお手上げ。風間さんも
あなた方はなにもんなんですか
と聞いているのに、
今はまだ秘密です
なんて答えている。あくまで大したことないことでも隠すことで謎感を生もうとしている。
よく考えれば、明かされた事実だけから見ると、ストーリーとしては、単に無茶苦茶強い奴らが暴れているだけの第1話だった。
こういう基本的な情報を隠す系ドラマを見ると、
これは一匹狼の女医の話である
で始まる『ドクターX』の偉大さが分かる。違うタイプのドラマでしょと言えることは言えるけれど。
マッキー
彼にかかれば、解けないコンピュータの暗号はないということか。それは良いとして、数秒で解決してしまうのは流石におかしくないか?ハッキング技術の進化は、防御の進化も生み出す。それで数秒でパスワードを破ってしまう。それはないでしょう。
顔隠しているけれど…
歩き方や体型から個人特定されるよ?マッキーならできるでしょ?自分たちがカメラを設置しているのだから、自分たちが映らないようにするのが基本。何故映っちゃうのか。マッキーちゃんとそのあたりケアしないと。
ターンA
ガンダムリスペクトかな?ガンダム絡みの意味があるのかな?これは分かる人にしか分からないやつだから、分からない人にはどうしようも無い。
D班黒沢兵悟
福士蒼汰氏が演じた黒沢は、どちらかと言うとアバランチ側なのに、今回のアバランチでの西城役をうけたということは…初心に返ったということか。そんなことはなくて、役の巡り合わせということだろうね。
スーパー戦隊レッドと仮面ライダー
牧原大志役の千葉雄大氏は『天装戦隊ゴセイジャー』の主人公であるレッド役を2010年2月から1年間務めた。一方、西城英輔役の福士蒼汰氏は『仮面ライダーフォーゼ』の主人公を2011年9月から1年間務めた。結果的にこの先輩後輩関係が、『アバランチ』でも継承されているのなかなかな感じ。綾野剛氏も仮面ライダー出演歴あるし。
挑発されても反論しないこと
この手のストーリーでは、悪の側がベラベラと自らの悪事を話してしまうことが、動画として流されるケースが多いので、いい加減悪の側も、ベラベラと話さないということを学習してほしい。もう全世界にネット配信したから逃げられないというオチは既視感が強い。
何の曇りもなく強い人たちの物語
肉体的強さの裏に精神的弱さが隠れていて個人回で明らかにされるのかな?それとも無敵のままのドラマなのかな。肉体的強くても精神的に弱いとこあるというのは陳腐に見えなくもないから、そういうのもありだとは思う。