Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【SUPER RICH】第3話 登場人物もストーリーも何もかもがガサツ


お金がある時とない時それぞれにおける生活力の差…何というか、そういうものの対比で衛と優の関係を描こうとしているようだが、表現がガサツで細やかさがないため、せっかく俳優が演じているのに人形劇を見ているような感じ。

北別府先生を含めた全体の設定

設定が、マンガみたいと言ったらマンガに失礼なくらいメチャクチャ。それだけで悪いわけではないのだけれど、何というかストーリーのトーンに全く合っていないというか異物に感じる特殊な設定が埋め込まれてるの気になってしまう。

電車に乗ったことがない 

うーん、大学時代は自活していたらしいのに、それはないだろう。スーパーリッチねぇ。大学時代、電車に乗らずにどうやって過ごしていたのだろうか。入学から全て一ノ瀬に頼りっきりだったのかな。考えづらい。

あぶない刑事ネタ

なんでこんな小ネタ挟むのだろうか。2021年春ドラマ『ネメシス』でもタカ&ユージネタやってたけれど、こういうのSNS用の一発芸的消費ネタなんだろうなぁとしか思えない。オマージュというにはあぶ刑事に対する敬意が感じられないから。

北別府恵子先生の元夫

はあ?とんでもない設定出してきた。もうなんでもありだな。

じゃあ他にどうしろっていうんですか

これをインターンの田中ではなく他でもない現実派のCFO今吉が言っている。北別府先生と娘思いの投資家飯田の2択なのだが、正確には2択でなくて、前者は自分が選んでも実現するか否かわからないが、後者は選べば実現する。この手の2択はどうしても、選ぶ側が前者優先となり、後者を蔑ろにしがちだが、このドラマでもそうなる。飯田の話は、北別府の話が実現したら、あっさり衛は蹴る。しかもただ蹴るだけでなく、飯田の娘の作品を破り捨てることまでする。商品価値があろうがなかろうが、生き方のスタンスが気に食わないからと言って他人の作品を毀損する権利はない。しかも、つい少し前までそれに縋ろうとしていたのに。このあたりの描き方になんというか配慮がないのが『SUPER RICH』というドラマ。出版社は客商売ということが分かっていない。作品を破り捨てる出版社という噂が立ったらどうするかとか考えないと。痛快さを履き違えているのかな、衛ではなくて制作側が。それともこの衛の性格が更なるトラブルを生むのなら、それは考えられたストーリーと言えるかも。

雨漏りと雨どいの修理

あれは応急処置でしかない。しかもどうみてもあれでは雨漏りは直っていない。あんな修理をしている段階で症状が出ている部分ではなく原因部分も直しているとは思えない。優を信じてはいけない。ラストで新オフィスの雨漏りが直っていないことが発覚するの、そういうこと。

ゼロって駄目ですか?

ゼロから始めれるって そんなにあかんことですかね?駄目なとこ いっぱい気づいて 反省して ゼロになって うわ〜って考えて また空っぽなところに いろんなもん詰めて頑張ったら いいだけじゃないですか。ゼロやからこそ やれることがあるって私は信じてます。

北別府先生に対しての衛のセリフ。完全に自分に対して言ってる。しかも、これに対すると思われる北別府先生のセリフが素晴らしい。

あなたが「面白い」と言ってくれるまで 私 死ぬ気で描くわ

この一連のシーンは説得力ある。他のシーンもこの感じで行って欲しい。

北別府先生の画

確かに古い。30年前…うん、そんな感じだ。当時の白泉社のような絵という印象。ただ、作品によってばらつきがあるかもする。まあ、20年描いていれば画も変わるだろうし。

SUPER RICH クリアファイル

SUPER RICH クリアファイル

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