Golden Time

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【ファイトソング】第1話 良いことも悪いことも奇跡が起きすぎて奇跡の価値ダダ下がり


良いことも悪いことも奇跡が起きすぎる。ドラマだからという許容範囲を超えている。母親の死、父親の蒸発、空手で学生日本一、直後の交通事故、難病、唯一聴く曲のミュージシャンと出会う。これが第1話で全て起きる。ないない。ただ望みは、第1話でこれだけてんこ盛りの奇跡を出してきたのは、逆に第2話からはちゃんと真っ当にドラマを描く可能性があるのではということ。これが第2話からも奇跡ばかり起きるようなら…俳優の無駄遣いドラマがまた1つ増えることになりそう。

このドラマ、人が不幸かどうかは、不幸の数ではないことを製作側が分かっているかにかかっている気がする。主人公の不幸が重なれば重なるほど、もはやギャグに見えてくるような感覚になってきてる。ある意味、相手役の不幸が、曲が書けないという1つだけというのが救いかもしれない。

間宮祥太朗氏が本命役…とは!

出演者の並び順が2番目。もうこれだけで観るしかないと言いたいが、そんなわけないよね。間宮祥太朗氏がそんなわけない。まあ、菊池風磨氏も当て馬枠の俳優だから、そういう意図のドラマということかな。つまり、どちらが最新の当て馬かを楽しむドラマということ。

一つ気になるのは、間宮祥太朗氏が主人公の相手になったら、オーラがというか間宮氏らしい感じがしなくなってる気がすること。何というか、間宮氏じゃないみたいな感覚。そこが戸次重幸氏は安定の戸次重幸氏だというのとの違い。

主人公が最初に交通事故に遭うパターン

最終回近くに主人公やその周りが交通事故に遭うパターンはダメドラマの黄金パターンなのだが、開始早々というのはそう言い切れない。ここは保留…と言いたいところだが、第1話にして今度は主人公に腫瘍が見つかる。このドラマ、思いつく不幸を単純に並べていって主人公を不幸にさせることで話を進めるダメなパターンに行くやつだ、多分。

怪我は完治状態から再スタート

いきなり時間が跳ぶ。交通事故で生死をさまよったはずだが、取り敢えず治療は終わったところから再開。

戸次重幸氏は戸次重幸氏

この人の演じるバーバー店長迫役。何というか既視感、いや、おなじみ感ある。演じる役の振れ幅がホント少ない。それはそれで安定して良いんだけれど…何でそんな役ばかりなんだ!と叫びたい。

ラブコメではないのか

行き詰まって空っぽになった二人の出会いから始まるドラマ。ストーリー的にラブコメではなくシリアス寄りのテイスト。『ファイトソング』というタイトルから何故か明るいラブコメをイメージしていたが、真逆だった。しかし、シリアスにしては起きることが一々荒唐無稽すぎる。そんなこと同じ人物にいくつもいくつも降りかからないだろうという不幸が重なる。そこだけでブラックコメディとしか思えない。なのにコメディではなくシリアス路線。変すぎる。

真剣に怒ってくれる慎吾

確かに菊池風磨氏が演じる慎吾が当て馬だなぁ。主人公を励ます役は当て馬と決まっている。やはり間宮祥太朗氏が演じる春樹が本命なのか。うーん。

大事な時に聴く、力をくれる曲

一発屋を嫌う一発屋ミュージシャンあっても、

私にとっては世界でたった一つの音楽。この曲だけあれば、他に音楽いらないんです

なんて言われたらもうね。

人生最大きついです

私が何した?って感じです。神様ひどすぎって思います。

ある意味、施設に入ってから交通事故に遭うまでは神様が目一杯幸運を花枝に与えていたから、収支バランスを取ったみたいな気もする。ただそのバランスは、それまでの不幸に対するものと考えれば、交通事故からの不幸の収支バランスを取るのは、これからの恋ということになるのかな。

そんな時に、自分の唯一の曲を本人が目の前で歌われたら、思い出とともに泣くわそりゃ。ただ、唯一の心の拠り所である曲『スタートライン』が聴けなくなる耳の腫瘍も見つかっているとか…ちょっと設定が酷くて。