Golden Time

時はお金で買えません

【ファイトソング】最終話 ストーカーに屈した花枝


エレベーターの中と花枝のためのパーティー会場という、共に逃げ場のない場所で告白するという春樹の手法は、まさに他人に対して鈍感な人の悪質さを表現していると言える。これらも含めた春樹の最終回での行動は、ストーカーであって、決して不器用な愛の告白ではない。フリップや垂れ幕も含め、完全にプライベートな愛の告白という行為を、とにかく第三者を巻き込んで行う方法は、現実世界でやられたらと考えると恐怖しかない。

慎吾困るの巻

これは困る。1つエレベーターの下での3人の会話。春樹は一方的に語り始めて、花枝は迷惑そうにしている。慎吾は基本蚊帳の外。これは困る。しかしなぜか春樹と2人で飲んでいる時に春樹に絡み取られてしまう。恋敵を妨害しろとは言わないが、助ける義理はないぞ。

変えないのは強さでもあるが弱さでもある

春樹のこの言葉は正しいかもしれないけれど、なんでそんなことを、いきなり言われなきゃという花枝の反応の方がより正しい。しかも逃げ場のない場所で。

ストーカー化した春樹

エレベーターの中まで追いかけて来た春樹の行動が、既にストーカーである。逃げ場のないエレベーターの中での発言や、その後の路上で待ち伏せての数々の行為は、通報案件である。相談相手にもなっているお客さんである葉子さんが笑い飛ばしているのも怖い。葉子さんは花枝と恐怖を共有できると思うのだが。

他人に対し鈍感な人が多いと繊細な人ばかり傷つくことになる

慎吾…

激励パーティー

春樹の家で行うのか…慎吾何考えているのやら。しかも、このパーティーの真の目的が、春樹が花枝にパーティー参加者の前で公開告白することだというの恐ろしすぎる。これ、企画した慎吾の立場では、慎吾自身の花枝への想いを断ち切るための儀式と考えれば理解できなくもない。

ストーカーによる言葉の公開暴力

パーティーの出席者全員が見守るという圧力の中で、春樹が、

俺は待ってる。待ちたいんだ。花枝が俺を必要だと思ってくれるまで。一緒にいたいって思うまで。いつまででも待ちます。10年でも20年でも。50年でも。俺は待ちます。

と言ってくるの。怖い。怖すぎる。それに対して誠意を持って応える花枝は真面目すぎる。そして、何故か春樹のことが好きと言ってしまう。それを聞いて春樹は満足そうな顔をする。これ、非常に怖い。騙されて春樹の家に来たら、自分のためのサプライズパーティーが設定されていて、参加者全員の監視という逃げられない状況の下、公開告白が行われた訳で、断ることが難しいし、雰囲気にも呑まれただろう。こんな状況下なのに、花枝は本心から自分も春樹が好きだと答えたことに自分の中だけでなくパーティー出席者の中でもそうなっている。つまり、目撃者がいる中での好きですという言葉は、その気持ちが本心ではなかったと否定しづらいプレッシャーにさらされている。何だこれ。違和感しかない。

これを企画した慎吾は、この場の提供を後悔すべきである。

世界一鈍感な男

慎吾の鈍感ナンバーワン!発言から、凛が慎吾に告白するシーンは良かった。今回唯一に近い良いシーンだった。

肝心な所が分からなかった

エレベーターで見せた花枝の春樹に対するネガティヴな感情が、なぜパーティーで「好きです」にまで行くのか分からなかった。その間にあったのは、春樹の異常なストーカー行為とパーティーという形の罠を春樹と慎吾で仕掛けることになる密談の描写だけであったのに。何が花枝をそうさせたのか。

春樹の願いを聞くためのパーティーを慎吾が企画したことから見て、花枝もずっと春樹のことが好きだということなのだろうが、エレベーターでは明らかに嫌っていたから。あれだけ嫌われたと分かる表情、言葉を受けても、春樹は目の前に現れ、フリップや垂れ幕で愛情を表現してくる。これを「不器用な恋に起きた奇跡」という最終回サブタイトルで表現するのは、恐怖でしかない。不器用な恋だから、フリップ、垂れ幕、パーティー会場での告白が許されるのか?

雉真と言えば…

雉真繊維、雉真繊維と言えば、実業団野球…これ、桃太郎さすがというか、脚本さすが。小夜子欠陥で落ち込んでいた桃太郎が、親戚が実業団野球チームを保有する会社の社長と知って、俄然イキイキしてるの良い。