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【ファイトソング】第9話 慎吾回だから春樹は最小限の登場…だがインパクト大


春樹と花枝の似たシチュエーションのすれ違い展開が、途中と最後にあり、その間に花枝を想う慎吾の葛藤が丁寧に描かれる構成。慎吾回になっているが、主役にはなれないサブキャラであることを描いている。逆に、これで慎吾に関する話は終わりで、後は春樹と花枝の結末がどうなるのかだけに焦点が当たるのだろう。

成功者、春樹

花枝との取組時に作った『ファイトソング』でゴールドディスクを獲得し、その後も何曲かヒットを飛ばしている模様。春樹は売れっ子作曲家になった…起死回生と言いたいが、安易に成功していることにしたというか、ドラマ的に必要だから成功させたという感じ。ここまでの大逆転的成功とする必要があったのだろうか。

2年経過した時点でも、春樹は花枝のことは思い出になってはいない感じ。

成功者、花枝

手術は失敗というより、腫瘍摘出は成功したが、聴覚は失ったと言うことか。医師に言われた通りである。聴こえない生活が日常になったということ。もはや病院のシーンはない。

2年経過した時点で、花枝は春樹のことが思い出になっている感じ。別れに対する春樹との考えの違いは別れる際にも分かっていたことで、両者共に変わってはいない。

運命の一方的な再会

こういうの、ドラマだなぁとは思うが、一旦見失って、それでも会いたいならば、どこに住んでいるかは知っているので、向かえば良いだけのこと。そこまで踏み込まないのは、それまでということ。そしてその隙に、慎吾が入り込もうとしたということ。

慎吾の告白に対する答え

「ごめんなさい」なのか…。しかもこれは拒絶のごめんなさいではなく、これまでの自分の振る舞いに対する謝罪だと花枝は言い涙する。うまい展開のはずなのに、なぜか感情が高まらない。物語のテンポが悪のかな。

追いかけるから逃げる

これは自然なこと。追わなければ逃げない。しかし捕まえることはできない。だから春樹は追い続ける、だから花枝は逃げ続ける。足が速い設定の花枝と、遅い設定の慎吾。足の速さは未知数の春樹。それなのに、明らかに離れた場所にいた慎吾が、ビルの込み入った場所にあるエレベーターに間一髪間に合うの、違和感。春樹が間に合うのは、まあ、あり得なくもないが。

朝の目覚めシーン

花枝が目覚ましで起きるシーン。音ではなく枕の下の振動で起こす目覚ましと、スマートウォッチの振動のアラームも鳴っていることが、耳が聴こえなくなったことを表す。その後の川沿いのランニングシーンで、後ろからくる自転車にベルを鳴らされてもあまり避けなかったため、自転車に乗る人が花枝を少し睨みながら追い抜いて行く。これも音が聴こえないから。しかしこの場合、自転車は歩行者にベルを鳴らすのは、緊急時以外許されていないから、自転車に乗る者は、本当は自転車から降りて抜くとかしなければならないのだよなぁ。子供たちが学校へ行ってきますをする際、室内灯を点滅させるが、これも音の聞こえない花枝に気づかせるための行為。

マネージャー烏丸薫

薫が春樹の曲作りの管理をちゃんとしている。PC画面の曲作り管理画面の「タスク管理者」欄に「烏丸薫」が書かれている。今は寄生虫ではなくマネージャーという仕事として春樹を支援していることをセリフだけでなく、画として見せてくれる。こういうの良い。