ファイトソング
エレベーターの中と花枝のためのパーティー会場という、共に逃げ場のない場所で告白するという春樹の手法は、まさに他人に対して鈍感な人の悪質さを表現していると言える。これらも含めた春樹の最終回での行動は、ストーカーであって、決して不器用な愛の告…
春樹と花枝の似たシチュエーションのすれ違い展開が、途中と最後にあり、その間に花枝を想う慎吾の葛藤が丁寧に描かれる構成。慎吾回になっているが、主役にはなれないサブキャラであることを描いている。逆に、これで慎吾に関する話は終わりで、後は春樹と…
春樹は、曲作りに生かすことを目的として、自分自身が変わるために恋愛に取り組んでいた。一方の花枝は、やり残した恋愛の思い出を作ることで、手術をしても自分自身が手術前と変わらないために恋愛に取り組んでいたということか。付き合う時から、別れるこ…
心配しているから、とか、何かあると顔に書いてあるから、直ぐに圧力かけてでも聞き出そうという考えはどうなのだろうか。相手は未成年ではなく成人である。。プライバシーそのものの話なのだから、本人が言う気になるまで待つべきではないのかな。言いたく…
取り組みは延長戦に入った。物語全体から見て折り返しの第6話。ここからは、ラブコメ要素が少なくなり、花枝の病気に向かい合うシリアス要素が前面に出てくるのだろう。今回はその布石を打つ回だった。恋を急ぐ花枝に違和感を覚える人もいれば、花枝の異変…
ストーリーの進み方が変わってきた。これまでは勢いで進む感じの展開が多かったが、ここに来て、これまでと同じような状況でありながら、スピードを下げる展開になってきている。逆に第4話はスピードを上げていたので、まさに折り返し地点でかなり思い切っ…
まだ物語の中盤なのに、最終回直前スペシャルのように覚醒した感がある展開。キスを拒絶する一方、曲を聴かせるためにイヤホンつけてあげるのはOKとか、「はいはいはいはい」と「つぎつぎつぎつぎ」のような対比的な表現もあり、充実した回。 突然のキスは…
設定から仕方がないのだが、慎吾がコメディ担当なのは、報われない愛をネタに笑うことになるので少々キツい。シリアス面では、花枝の病気も今後表に出てくるだろうから、コメディとシリアスのバランスがうまく取れなくなる可能性はある。ラブコメではなくシ…
春の木と書く「椿」の花束を持った春樹という映像を使った言葉遊びが第2話一番のシーン。好き合っているわけではない花枝と春樹が付き合う経緯にちょっと強引さを感じるけれど、先ずは順調にシナリオをこなした感じ。 「付き合う」ことを教えるために付き合…
良いことも悪いことも奇跡が起きすぎる。ドラマだからという許容範囲を超えている。母親の死、父親の蒸発、空手で学生日本一、直後の交通事故、難病、唯一聴く曲のミュージシャンと出会う。これが第1話で全て起きる。ないない。ただ望みは、第1話でこれだ…