何というか妄想なのだけれど、大野愛という人物は、暢子というより、比嘉家にとっての天敵になるような気がする。まずは賢秀にとって立ち塞がる相手であると考える。
大野愛の紹介文(公式ページより)
暢子の幼なじみ・和彦の同僚であり恋人。当時はまだ多くなかった女性の新聞記者。和彦を通して暢子とも知り合い、大切な友人となっていく。やや控えめな性格ながら、働く女性として社会意識は高い。ファッションについての記事を担当したい、という思いを持っている。 暢子と和彦との仲のよさが徐々に気になっていく…。
大野愛に対する追加情報
大野愛は、「当時はまだ多くなかった女性の新聞記者」とあることから、おそらく大卒。ファッション担当志望ということだが、新聞社勤務であり、正義感は人より強いはず。
一方、愛は引越しの際に車を待たせてあると言っていることから、実家はお金持ちであり、親は都内家持ちの実家暮らしと想定できる。
暢子との基本的な絡み方
あくまで会社の同期であり恋人である和彦とセットで登場する人として、暢子に絡んできている。
賢秀の相手として
賢秀は、未だ愛が金持ちの娘だとは知らない。もし、そのことを知ったら、これまで同様、もしくはこれまで以上に金蔓であると考えて近づく可能性がある。しかし、賢秀は愛及び愛の家族が、これまで賢秀が相手にしてきた人間と全く違う人種だと分かっていない可能性が高い。
賢秀がこれまで相手にしてきた人々
いずれも、賢秀のような人物をある程度許容するような人々である。賢秀のことを憐れんで見逃してきた人々の可能性が高い。
金吾の父親
資産はそれなりにある人格者
ボクシングジムの人々
色々な人を見てきたであろう人々
養豚場経営者
東京近郊の人々
あまゆ関係者
沖縄出身で厳しい現実を知っている人々
見逃してもらっているのを幸いとして、同じようなことを繰り返しているものだから、いつかツケが回ってくる。それがいつかは、実際のところ制作側しかわからないが…。
賢秀がいつものように愛を騙そうとしたら…
正義感から許せないという気持ちが高まるだろう。ただし、賢秀と仲の良いように見える和彦のことがあり、賢秀の小賢しい悪事に対して、どの程度の許容範囲を見せるかは不明。
また、愛の親が然るべき人物であった場合、和彦のことを思って愛が受け入れても、愛の親が小さな犯罪行為も見逃さない可能性は高く、その場合、賢秀は遂に警察沙汰になる。うん、そうなって欲しいよ。
賢秀が大野愛に絡むということ
賢秀にとって、大野愛はこれまで相手にしてきた、というか良いようにお金を取ってきた相手とは違う。これがどのように影響するのかは、今後の展開次第であるが、これまで同じ悪事を繰り返しては、何事もなく生きてきた賢秀であり、ドラマ的にも大変なことになる必要があると思われるので、その相手として、大野愛は適任であると考えられる。
気になること
これまで、賢秀が他人を騙して逃げる際の描写が非常に気になる。賢秀は、清々しい感じで逃走しているのだ。これ、まあ本人はダメ人間だからということで視聴者は観るしかないが、ひょっとして、制作側は、賢秀をダメ人間ではなく、"愛すべき"ダメ人間として描いているのではないかという不安がある。そうなると、怖い話だが、愛に対しても、飄々と対応して逃げ切るという展開がなくもない感じ。賢秀の描き方は、制作が小さな詐欺行為をどう考えているかが、図らずも出ることになる。
慎ましく生きる人間からも悪びれずにお金を盗っていく賢秀のスタイルは、個人的には愛すべきダメ人間とは思えない。
少し気になること
『ちむどんどん 』で描かれているキャラクターを見た印象なのだが、沖縄出身者は無知、東京の人間は思慮深いという描き方をされている気がする。これ、気のせいなのだろうか。