何もないところから銀座の名店のオーナーにまで成り上がった大城オーナー。東洋新聞社にも顔がきく。しかし自分の店のイザコザは強がってはいるがどうにもできない。これちょっとおかしい気がしなくもない。対応が正攻法すぎるから。
みかじめ料の話も嫌がらせも、これまで闇市の時から銀座に店を構えても、そんな話はあったろうに。大城は、そんなにクリーンで来られたのか?だとしたら逆に相当なバックがついていたはずになるし。
大丈夫、守りますと従業員に言っておきながら、店はヤクザ者に暴れられてしまう。守るというなら、なぜ事前に防ぐために動かなかったのだろうか。相手の出方を見てから対応するということか、それとも手を打っている途中だったのだろうか。
- また、お弁当作ってる…
- 和彦も積極的に動いてる
- 店のドアに貼り紙、いたずら電話、1円玉での支払い
- 月島のすっぽん
- 営業時間の揉め事をオーナーと打ち合わせる二ツ橋…に居合わせる人たち
- 暢子に店を託す二ツ橋
- 勝手なことする和彦
- いきなり電話に喧嘩腰で出る暢子
- 今夜は飲みましょう
- 和彦が頼るのは…三郎だろうなぁ
- 金曜日の解決編のオチ
- 沖縄の一番星 vs 月島のすっぽん
- 『フォンターナ』世界の狭さ
- こわもての権田
- あれ?何でお前らそんなに結婚したがってるわけ?ってなってきた。
- 『ちむどんどん 』の何がやばいのかを端的に言うと…
また、お弁当作ってる…
暢子は、自分が間違っていないと考えていることが間違いという怖いことが起きてる。
うちは何か間違ったことしてる?うちは絶対諦めない
食べないから要らないと相手が言うお弁当を毎朝作って自宅まで押しかけて渡して行くことが、何故間違っていないと言えるのか。後ろめたさが一切なく言い切れるのが逆に怖い。
人の考えは数学ではないので、間違いかどうかは主観的なもの。婚約者の元カノに「好きだけど忘れる」と言いながら、婚約者の座に自分が座るという結果的に大嘘ついたのと同然になるのも、人によっては間違いではないと言えるだろうし。だから「うちは何か間違ったことしてる?」という問いには意味がないことを知るべき。
このセリフ、暢子はもう仕方がないのかもしれない。しかし、立場的に暢子を諌められるはずの和彦は暢子の言動が度を越していると気づかないのかな。大学を卒業し新聞記者という仕事に就きながら、暢子の言動に何も感じないどころか、協働しているのは流石におかしい。沖縄のことをライフワークとか言ってる人とは思えない。
和彦も積極的に動いてる
愛との結婚の時とは打って変わり、重子に毎朝喫茶店に会いに行って説得しようとしている。愛の時と行動力違いすぎ。改めて結婚に関する愛への和彦の対応は酷かったなと思わせてくれる描写になっている。ま、一言二言会話して帰るだけだが…やり方が暢子の弁当作戦に似ている。重子は、ピシャリと、お前までストーカーまがいなことするなと、和彦を一喝してほしい。
和彦は、母重子に、今日も食べてもらうために弁当を作っていたと言い、要らないから持ってくるなと伝えろと重子に言われたので、付け加える。
言ってもやめないよ、暢子は、簡単には諦めない
これに対する重子の答えが、切れ味鋭く、重子らしくて良い。
私もよ。その点は気が合いそうね
この会話。和彦、「はあ」とかため息ついてるけど、言ってること分かってるのかな。暢子は結婚認めるまで、弁当を毎朝持ってお前の家に押しかけるぞ!ということで、やってること『フォンターナ』に嫌がらせする権田一味と変わらないじゃん。暢子のやってることはやっぱりおかしくないか?と和彦は、思わないのかな。毎朝食べるわけではない弁当を持って行くなど、かなり常軌を逸した行動だぞ。
和彦は、新聞記者なら良識を持って暢子の行為をやめさせないと。「明らかな恐喝や暴力行為が認められない限り」(権田一味の行為に対する弁護士見解)暢子の行為は大丈夫ということかな。ああ、そもそも和彦自身が、朝の喫茶店で重子の時間を邪魔してるのか。
店のドアに貼り紙、いたずら電話、1円玉での支払い
嫌がらせにバリエーションがついてきた。こんなエピソードやる必要あるのか?水曜日とはいえ…。
月島のすっぽん
『フォンターナ』の客足は遠のいた。権田は月島のすっぽんというのか…強いようで弱そうな絶妙な名前だな。月島にしたのは、月とスッポンに掛けているのかな?
その名刺は、
権田興業 権田正造
としか書かれていないシンプルすぎるもの。住所も電話番号もない。これはこれで威圧的だなぁ。
すっぽんは水中に浸けるとすぐ噛むのをやめて逃げるらしい。誰かが早く権田を水につけてやれ!
営業時間の揉め事をオーナーと打ち合わせる二ツ橋…に居合わせる人たち
暢子と田良島と和彦…え?何で田良島と和彦?他の従業員は、後で湧いて出るかもしれないが、画面に映ってはいない。暢子は、もう大城が特別扱いすることを隠していないようだから分かるが、いくら何でも田良島と和彦はあり得ない。これって要は、『フォンターナ』のシーンをあまり描いていないから、従業員のキャラが明確でなく、何かよくわからない人がいるだけになってしまうので、出しようがないのだと思う。それなら新聞社シーンで描いた田良島を出しとくかということ。
暢子に店を託す二ツ橋
店内での権田一味とのドタバタに対し、『フォンターナ』を辞めると言い出し、そのドタバタに紛れて暢子に大城を盛り立てろと、暢子に店を託すような発言をする。ああ、それが矢作がやめた理由なんだよなぁ。今回の騒動の原因の矢作どこ行った。
勝手なことする和彦
行ってくる
とだけ言って和彦は、何か思い立ったように『フォンターナ』を出て行く。こいつ普段腰が重いのに珍しく自分から何か始めたぞ。和彦がこれまで助けてもらった使えそうな人物は、田良島と大城だが、2人ともその場にいた。他に誰がいる?三郎を頼るならばドラマ的には暢子がすべきだし…。あとは誰がいる?
「行ってくる」とだけ言ってどこへ行くのか言わないのは新聞記者らしくない。取材源の秘匿ということ?どうせ和彦の行動だから、トンチンカンな結果になるだけだろうなとも思うが、次回は木曜なので、珍しくまともな行動なのだろう。
よく考えてみれば、プロの手口とまで言われる嫌がらせを受けているのに、「行ってくる」とだけ言って出て行く和彦を、「え?」としか言わないのではなく、暢子は止めるべきだったのではないか。まあ、その後は、和彦のことを心配することなく、大城とワイン飲んで。大城の恋バナ聞いて楽しくやってる。これ、角力大会で和彦が倒れた際、愛は病院に付き添ったが、暢子はその後も飲み食いしながら角力大会を楽しんでいたことを思い出す。和彦のこと好きと言いながら、和彦の危険について心配することができない。暢子は変わっていない。
いきなり電話に喧嘩腰で出る暢子
もしもし?いい加減にしてください!
暢子は、やはりまだ経営者になってはダメだ。仕事でなくてもそうだが、かけてきた相手が分からないタイプの電話は、100回連続で嫌がらせ電話がかかってきていたとしたも、次の1回はお得意様からかもしれない。いきなり喧嘩腰で電話に出るのは営業中でなくてもダメだ。
しかも、良子からの電話にまたも長電話。そもそも良子は料理が楽しくなった、ラフテーの作り方を教えてと言って『フォンターナ』に電話をかけてくる始末。
まだ仕事中って聞いたから、ちょっとだけ、ちょっとだけいい?
仕事中って知ってて、良子はラフテーの作り方を聞くために職場に電話しているのか。
この姉妹異常。急用でもなんでもないのに…ラフテーの作り方は、母優子か、他の地元の人に聞け!何故電話代かけて暢子に聞くのだ。
『フォンターナ』への嫌がらせの話を暢子から聞いて、
ありえん…絶対許せない
と、良子が電話の後、怖い顔して憤っていたのが気になる。暢子から母優子には言うなと言われていたが、良子は、歌子には言うな。ひょっとしたら優子にも言うな。
今夜は飲みましょう
と大城に言う暢子。これは、何も考えていない場違いな発言と言うより、大城を一人にしないために、帰れと言われても大城と一緒にいるための方便だろう。これまでの暢子にしては思慮深い行動…のはずだが、単に権田一味の騒動でムシャクシャしていて飲みたいだけの発言かもしれない。
和彦が頼るのは…三郎だろうなぁ
暢子は飲みながら大城から三郎との昔話を聞き、和彦は三郎から大城との昔話を聞く。そして三郎は、大城の現在の苦境を聞き、人肌脱ぐというのが、ドラマの流れとして自然。なんと言っても三郎は、「うちの人はトラブルを収めるのが仕事みたいなものだから」(三郎の妻多江談)という事件屋の類だから、トラブル対応のプロ。弁護士も匙を投げた『フォンターナ』のケースで三郎以上の適任者はいない。和彦は、今回の『フォンターナ』の件を聞いてすぐ、なぜ三郎に相談しないのかと言ったくらいだから、和彦は三郎が事件屋のようなものだということを知っているのだろう。
しかし、和彦は、『あまゆ』で三郎と和彦が飲んでいる時に、暢子が思い余って三郎に相談しようと言いかけた時は、暢子を止めているのだよなぁ。和彦も思い余ったか?
金曜日の解決編のオチ
三郎が、月島のすっぽんこと権田正造の兄貴分に電話を一本かけて全てが解決しましたとさ…というオチだったら楽しいな。是非この展開でお願いしたい。
沖縄の一番星 vs 月島のすっぽん
いや、それより賢秀どこにいる。役に立つかもしれない時には居ないのが賢秀。まあ、居たらもっと悲惨なことになるのかもしれないが、沖縄の一番星対月島のすっぽんは見てみたいな。
『フォンターナ』世界の狭さ
銀座の一流店、顧客も一流…のはず。また、これまでの手品のような人脈エピソードからは、大城オーナーには立派な人脈もあるはず。ならば、『フォンターナ』の危機に一肌脱ごうという人は1人も現れないのは少し不思議。大城オーナーが権田一味が暴れていることを外部に広めるなと言ったところで、既に店の外から見て分かるところまで来ていて、臨時休業にまで至っている。ならば三郎が鶴見からわざわざやって来なくても、月島のすっぽんなど、チャチャっと片付ける人が居ても良さそうなのだが。そういうことが起きないということは、月島のすっぽんの背後にとんでもない大物がいるということになると思うが。それとも、『フォンターナ』は今ではカジュアルな店になっているのかもしれない。
こわもての権田
そういえば前作の『カムカムエブリバディ』にも、こわもての田中という名前の、いかつい男がいた。借金取りで主人公の親の和菓子屋に入ってきて凄んでいた。権田と似たような立場なのに、田中はドラマの中で愛されていた…その後、主人公の親友の夫にまで(こわもての田中のそっくりさんが?)成り上がっていたのだから。残念ながら権田にはそんな要素は見込めない。今週で消費されて終わりかなぁ。
あれ?何でお前らそんなに結婚したがってるわけ?ってなってきた。
和彦は何故暢子と結婚したいのか、暢子は何故和彦と結婚したいのか…描かれていたっけ?
『ちむどんどん 』の何がやばいのかを端的に言うと…
暢子、和彦、賢秀、良子、優子、智といったエピソードを引っ張る主要キャラが、ことごとく他の連続テレビ小説にぶち込んだら、サイコパスの役にしかならなそうなこと。何故か1人歌子が浮いた感じなのは、それはそれでヤバい。