Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ちむどんどん 】第85話 秒で解決の決戦は金曜日


何で解決が秒のレベルなのか!…と言ったところで、それが繰り返される『ちむどんどん』。そう言う芸風。それでも良いけど、ならもっと劇的にしてくれないと。

脅した相手の関係者は、昔恩があった人でしたので手を引きます…を、そのままストレートに映像化されても、膨らみも何もなく、何もかもがもったいない。

二ツ橋登場!…直後に三郎さん登場!

開始早々、三郎来ちゃったよ。そこに何故か銀行に行ってたはずの大城が店の裏口から入ってきた。何このオープニング曲前の一瞬の勢揃い。主役の権田を待つだけになってる。

オーナーの気配を察する暢子

暢子は大城が裏口から厨房に入った気配を敏感に察する。こういう動物的勘は鋭い。しかし人情の機微をわきまえることはできない。それが今回の権田一味の騒動で、暢子は権田以上の混乱を生む。

権田一味よりタチの悪い暴れ方をする暢子

権田一味は『フォンターナ』店内で三郎と暴れただけだが、暢子は三郎と大城の両方の心にナイフを突き立てたようなもの。別れてから一度も会っていない2人を暢子の正義を振りかざして強引に合わせようとするなど何を考えているのか。

そして大喧嘩が始ま…らない

喧嘩上等の三郎登場で、大喧嘩が始まる…と思ったら、少しやりあって終わり。
は?シベリア?
は?は?『ちむどんどん 』世界が狭すぎる。ピンポイントで"昔世話になった"系が来た。

大城の店で、三郎が大暴れするのは『ちむどんどん 』史上2回目。

そろそろだな

これは権田の手下に組み伏せられた時の三郎のセリフ。そこに権田が現れる。これはどういう段取りなの?三郎は権田が間もなく現れることを知っていた。なぜ?色々考えられるけれど、解決のオチが、三郎であり、権田は来て初めて三郎の存在を知ったようなので、なぜ「そろそろだな」と言ったのか分からない。

一番のヒーローは二ツ橋さんじゃないか?

バックも何もなく、身一つで戦ったのは二ツ橋だ。これは評価されて良い。

二ツ橋は、二ツ橋の方法で店を守ったことを、大城はちゃんと理解し、二ツ橋の思いに対し何か思ったであろうか。こういうところを描いて欲しい。そうしないと二ツ橋がピエロになる。

誤解は解かなければならないのかという問題

暢子は、三郎と大城の間に誤解があると言い、誤解を解かねばと動こうとするのだが、誤解は解かなければならないのだろうか。

これ、結構意味のあることを描いている…のだが、描き方。

暢子が一方的に解かなければならないと三郎を押していくのだが、本人たちが誤解と考えていないことを、誤解だとして解こうとすることは、本当に正義なのだろうか。暢子の自分の正義は普遍の正義のはずと言う考えが炸裂したエピソードで、これについては、しっかり描けばかなり見応えのあるエピソードになるはず…なのだが、ちゃんと描かれるかな。

結婚披露宴はフォンターナで行う!

暢子は先走ってそんなこと言うが、

まずは相手のお母さんの方が先なんじゃねえのか?

と当たり前のことを三郎に言われる。結婚することは必ず起きる未来というのが暢子の本心なのだろうなぁ。

とにかく、結婚について、このように周囲を巻き込む力が愛にはなかったのかなぁ。

ところで、『フォンターナ』で披露宴を行うのは良いが、ならば既に予約が入っている日はダメだよねぇ…あと、日曜だよねぇ…これは重子のもんだいがなくとも、結婚できるのは大分先ではないだろうか。

大城を脅す暢子

何故大城が三郎のいるフロアに出ないかについて考えず、自分の正義だけを貫こうとする。
暢子のやっていること、ほんと怖い。自分の正義が、誰にとっても正義だと本気で思って、思うだけではなく行動に移している。

お互いに憎まれていると思い込んでいるだけ

これ、三郎が和彦に、大城が暢子に語ったことを突き合わせて得た結論なのだろうが、三郎と大城が本心を語っているという保証はない。三郎も大城も年を重ねた大人だ。

暢子は、結局、大城と三郎に結婚式参加を認めさせた。2人の誤解を解こうという意図なのだろうが、そこに多江も呼ぶ。自分の祝いの席で自分を不快にさせることは許さないから、円満に話し合えという脅しにしか見えないのだが。

「全然、分からねえ」再び

前回、相談事があるからその前提となる三郎の恋バナを話せと言ってきた和彦に対し、三郎が「全然、分からねえ」と言った。今回、暢子が結婚式を『フォンターナ』でやることにしたから、三郎と大城はそこで会えと言った時も、三郎は同じことを思っただろうなぁ。思っただろうけれど、和彦の時と同じように受け入れてしまう。

お弁当は諦めたようね

この重子が和彦に言ったセリフは正しい。1度でも途切れると、それを言われてしまうのが暢子のやり方。しかし、その日にまた暢子は持って来ていたことを、重子は帰ってから知る。

披露宴は『フォンターナ』でと重子に伝える和彦

重子は認めないとは言わず、出席しないと言う。ああ、重子は揺さぶられている。そろそろ陥落か…と思ったら、次回予告のネタバレが酷い。

重子がお弁当食べてる

これはどのような意味を持つのだろう。戦中を生き抜いてきた人なので、食べ物は粗末にできないと思ったか…しかし最初のうちは、お手伝いさんが2つ食べていたと言うので、食べ物を粗末にという意味では無いな。過去描かれたのは、御三味食べていただけだと思うが。普通のお弁当はいつから食べ始めたのか?今回が初めて?分からない。

客足はすぐ戻る

活気が戻って良かった。いや〜災難でしたね

権田の騒動が収まった後の田良島の言葉。なんだろう、変な感じ。制作側の意向で描かれた『フォンターナ』の危機なのだから、「災難でしたね」と登場人物に言われても、こんなの観せられてこっちが災難でしたよとしか言いようがない。

具体的に策はあるの?ないねえ。いや、正面からぶつかってもなあ。

絶対に和彦の母に結婚を賛成してもらうと言う暢子に対する、田良島の言葉。これ、暢子のことが分かっていないセリフ。具体的な策は、弁当毎日持参作戦を既に暢子は実行している。そしてこれは重子不在の時に実行されているし、結婚を許してくださいと懇願し続けているのではなく、弁当を押し付けて帰るという行為であり、正面からぶつかっているわけではない。田良島は、一般論として正しいことを言ってはいる。しかし相手が暢子であることを忘れている。暢子は正面から正々堂々とというより、横からトリッキーに仕掛けるのが得意技なのである、

え?良子も賢秀も重子攻略に参戦するの?

…なんだこれはとはもう思わない。なぜならこれは『ちむどんどん 』だから。

それにしても、良子は仕事をどういう理由で休んでる?夏休みなのか?夏休みも先生はフルにあるわけではなかろうに。

良子は沖縄に帰りなよとしか言えない。独立した個人の行為に対し、勝手に助太刀を気取るのは、悪い正義感…あ、これ暢子と同じやつか。

まあ、賢秀の方は、ちゃんと仕事を辞めてから参戦だから良いのだけれど…良いのか?もう完全に養豚場の寄生虫になっていることは間違いない。それほどまでに養豚場は後継不足ということか。

三郎の登場タイミング

たまたま大城が銀行に行っていて『フォンターナ』に不在のタイミングだったが、三郎は大城と会うことはやむなしと覚悟して来たのだろう。それが大城が隠れたままになったために、結局、会うこともせず帰ったと。見方によっては、大城が三郎を許していないように見えることにもなる。

多江について描かれなかった

多江は良子により『フォンターナ』の騒動を知ってしまっている。ただ、それを知った時には三郎は既に自宅を出て『フォンターナ』に向かっている可能性がある。多江は多江で複雑な感情となったはず。これはどう解釈すれば良いのか。多江としては、三郎と大城は会ったものと思うはずで。なかなかのドラマになるのだが…来週、描かれるのだろうか。

三郎が『フォンターナ』を救うために向かったことを多江が三郎本人の口以外から知ったら、どういう気持ちになるのだろうか。多江は知らなかったフリをするにしても、内心思うことはあるはず。これはぜひ描いて欲しい。なんと言っても、今回、暢子は『フォンターナ』での結婚式の出席を、三郎だけでなく多江も一緒に参加することを三郎に認めさせたのだから。

愛が帰国した際に、和彦と2人で会うことを暢子は認めるか?

今回、暢子が三郎と大城にしたことを踏まえて考えると、暢子は、愛が(本当に行く/行ったのかどうか分からないが)パリから帰国した際に、愛と和彦が2人で会うことを認めるだろうか…これ、確信できる答えが自分にはない。絶対に認めない暢子が想像できてしまうから。

矢作の借金の結末

今回の落着の仕方は、『フォンターナ』に対する追い込みを今後かけないというだけであり、矢作の借金については不明。権利証を矢作が渡したことをもって精算となるとは思えないので、矢作は借金取りから追われるままなのだろう。これ、大城が救うという展開になりそうな気がする。大城は、元々1千万円払うつもりで銀行に行っていたのであろうから、手元に1千万円あるはず。ただ、来るものは拒まず去るものは追わずのスタンスなので、自分から矢作とコンタクトを取ることはないだろう。

暢子の考えた良い思いつき

相手の母親が結婚を認めてくれないなら、毎日お弁当攻撃を仕掛けてやろうという、相手が迷惑がることを良いことと考える暢子。今度は、かなり昔に別れた男女が誤解したままでいるのは良くない。自分の結婚式披露宴に呼べば、自然と顔を合わせざるを得ない。だからこれは良い考えとか言い始めた。基本的に相手の精神にグサグサ刺さることを平気でやるその発想が理解できない。幼稚園児が喧嘩した時に、2人に握手させ「ハイ仲直り」ってのを自分より遥かに歳を重ねた大人の男女にやろうとしている。こんな暢子なら、今も友達だからと愛にも智にも結婚の招待状を出しそう。これは、逆のことをされないと多分分からないだろうが、逆なことをされても、自分がそういうことをしてきたとは気付かず、ただ理不尽なことされたと憤るだけになりそう。加害者意識はなく被害者意識は強い。

次回予告がとんでもないことに…

週で問題解決するにも程がある。人生の一大イベントも週内起承転結システムで扱うのか?