今回は話が静かに転々として行き最後に穏やかなまま、どんでん返しを繰り返す。アクションが最小なのがまた良い。前回同様、展開はかなり強引だったけれど、前回の亀山先輩警官の死にまつわる事件より断然好みの展開。
相棒は、初回や最終回の大きな話のスぺシャルよりこう言うのが好き。
いきなり、遺書…って文字を見せられるところから始まる物語
ロープを持って椅子の上に立つ…つまりそういうこと。しかしお腹が空いたから街へ出る…と。静かなのに暗い感じがずっと続く。
白いスーツに白いハンドバッグ、おしゃれな帽子の女
自殺しようとしていた男性がバーに向かう際に歩いていたモブ。何か気になるが、ただの通行人…だった。とういうこと?何かの象徴?
何故かふいに食べたくなるカレー
もし最後の晩餐に一皿だけ選ぶとしたら、そういった料理かもしれませんねえ
自殺しようとしている人にこんなこと言ってしまう右京。これだけでもう右京。
しかしこれにはオチがあった。
タイムマシン
オープニングテーマが流れて、時間が1時間戻る。そこで右京がバーに入ってきたのが偶然ではなく、意図があってのことだと分かる仕掛け。良い。
「先、乗っちゃいます」
タクシーに亀山が先に乗ったのは、マフラーを見つける役を担わせるためだが、わざわざ先に乗ると言ったのは、そちらが上座になるからなのだろうね。
嘱託なのに一人で捜査する亀山
ちょっと無理ないか?
都合の良いスーツケース
なんでそんな都合の良いものが部屋に置いてあるの?
素人の尾行は逆に素性を明かすことになる
亀山は尾行に気づかなかったが、尾行していた女は亀山に逆に見つかる。そしてその女から何故か色々有益な重要情報を得ることができる。は?
取り調べ室に入ってくる亀山
嘱託、嘱託なのに?嘱託って警察署の中では特権なのか?
タイミング
父と娘と娘の交際相手の出会うタイミングが悪すぎた…と思ったら、別なところで超グッドタイミングな出来事があった。
梅酒
梅酒、何で?って出てきた時には思ったが、意味あったのかー!料理はできたが商才のなかった父の子が、母の手作り梅酒のレシピを引き継いで開いたバーで出すカレー。隠し味は梅酒。父が食べたくなるはずだ。自分の若い頃を思い出させるのだから。
何故かふいに食べたくなるカレーのオチはこれか。
住民票というか戸籍
ん?なりすましは良いとして、久保早苗の娘が西村由季って、住民票とか戸籍とか、すぐに行き詰まらないか?犯人側の由季は、今後どうするつもりだったのだろう。
強欲な由季
5千万円は、相手の男に本当に手切金として渡せばよかったのにと思う。ただ、やはり久保早苗の娘が西村由季なのは無理だから、由季は遺産全てを相続するつもりはなかったのかな。
遺書で始まり遺書で繋ぎ梅酒入りカレーで終わる
堂島が遺書を残して1人自殺しようとするところから始まり、中盤、堂島が愛した久保早苗の遺書的手紙が登場し、最後は堂島の料理の腕と早苗の梅酒のレシピを受け継いだ息子が作ったカレーを堂島が食べるところで終わる。堂島は1人ではなくなったし、自殺する理由も無くなった。
青いカレー
まあ致し方ありませんね。空腹は何よりのスパイスという言葉を信じましょう
美和子の青いカレーの見た目の右京の感想。全然食べる気なの良い。食べた後の感想も聞きたかった。
青い料理はダメだな。天然の食べ物で青というのは基本的にないから。美和子のセンス凄ッ!…と言いたいが、青い料理は食欲を失せさせるというのは過去何度もテレビで見てきたからなぁ。
そもそも美和子はカレーに何入れた!?
自殺しようとした男は人間不信というわけでもなく人生の運が悪かっただけ…なのかな
余計なことはしない方が良いと自分で言う人生。まだまだ人生半ばに偶然出会った実の息子。これで好転するのかな。
人生の『最後の晩餐』が、新しい家族の『最初の晩餐』で終わる
綺麗すぎるラスト。ご都合主義的場面は多々あったがね。