自宅から無事飛んでほしいと思うことしかできない両親のもどかしい描写から始まる。現地でも陸から舞の頑張りを願うしかできないサークルメンバーの描写もある。スワン号の記録飛行結果がどうなるかが今週の目玉ではなく、飛行結果がチームワーク、家族愛の中で消化されてしまっているのが、ホント良い。
そのころ自宅では…
という感じで、めぐみと浩太は心配というか無事に飛んでほしいと言う程度の会話を交わすところから始まる。両親が舞のことをしっかり見守っていることが分かる描写。
終わった後の連絡メールを受けた時は、ホッとしたような嬉しいような表情をしている。飛行前、飛行後の親の心をちゃんと描く。
飛行前後の両親の会話
飛行前
浩太:おはよう。
めぐみ:おはよう。
浩太:早いな。
めぐみ:うん。舞、いよいよやから。
浩太:うん。
めぐみ:無事飛んでほしい。
浩太:うん。きっと大丈夫や。
めぐみ:うん。
飛行後
浩太:めぐみ!みたか?
めぐみ:うん。
浩太:よかったなぁ。
めぐみ:ホンマによかった。
どちらかが何か言うと、同じことを繰り返して言うか「うん」と返す。夫婦の2人の考え方が似てきているというかが同じになっていることを表しているのかな。
飛行ルートに対し追い風が吹く
これは良いことではなくて、相対的に速度を下げることになり、結果として高度を下げる要因になるのか。
人力飛行機では、これは追い風は"向かい風"になるのね。
"Light Eagle 超えろ"
飛行時の舞のシャツ右鎖骨部分の刈谷の寄せ書き。何というか世界記録のみに標準合わせてるの刈谷って感じ。
左鎖骨部分には「ただ楽しんで」と由良の寄せ書き。こちらはスワン号はサークルメンバーが楽しむためのものという意識が出てて良い。
記録というシビアな目標と飛行を楽しむというサークル活動をする目的。この2つが両鎖骨部分に書いてあるの良い。
普通に着水しちゃう
もっと盛り上げるかと思ったが、あっさり着水。今回の開始9分…放送時間15分の2/3で終わり。後の1/3はその後の感動譚。無駄にストーリーを引っ張らないの毎度のことながら鮮やか。
機体はバラバラとなるが、10分、3.5キロ飛んだ。世界記録には到達できないという微妙なところがリアルというか、次なるチャレンジの動機になるというか。これも含めてドラマ。ここで世界記録達成しては…ねぇ。ただ、次年度はイカロスコンテストに出場するだろうから、そこで世界記録も達成しちゃうのか?
安心の世界観
記録に対して全く近づけず、申し訳ない気持ちになる舞に対して、この飛行のために皆が頑張ってきたことを誇りに思うと刈谷は言う。陸に戻っても、誰も記録残念だったとは言わない。この世界観。
着水した後、"記録"という言葉を口にするのは舞のみなで、由良も刈谷も、駆け寄ったメンバーもそれを口に出さないのがホント良い。
由良の怪我
松葉杖が取れたばかりのはずが、由良より背の高い舞に肩を貸したり、舞と由良のところに駆け寄ってくるサークルメンバーたちが当たってきたり、松葉杖取れたばかりの人には、ちょっと乱暴だぞと思う。
流石に胴上げには参加してないっぽい。
胴上げ
うーん、大学男子が女子を、ナチュラルに胴上げしようと言い出すものかな。実際にすることも、なかなか難しいんじゃないかな…実際問題として、自然にできるものかなと。
来年は誰がパイロットになるのか?
由良も舞もやる気があるのか。他の希望者もいるかもだし…この辺りどう描かれるのか気になる。舞が来年もやるのは何か違う気もするし…設計に回るか?それとも再来年に乗るか?
舞は父にも母にも結果をメールする
父母の思いも良い感じだが、舞も良い感じ。家族仲良い…あ、家族の中では悠人は微妙な立ち位置。
機体回収
これ1つのサークルでやるには大変だと思うけれど…どこまで回収できるのかな。許可を得てやっていると言うことなので徹底できるのかな。
舞と由良、二人のシーン
湖を見ていた舞に由良が近寄り話すシーン。あれ?他のサークルメンバーは?ってなるが、これが実現したのは、舞はパイロットでありずぶ濡れにもなったから疲労していて、由良は松葉杖が取れたばかりの状態だからかな。他のメンバーは機体回収や後片付けで忙しいだろうし。
恋人
舞の恋人はスワン号、由良の恋人はスワン号、それでも3角関係にならない。それどころか舞と由良の仲は緊密となる。スワン号とはそういう存在。で、由良の恋人がスワン号かどうかは分からない。
祥子への結果報告
寝つけないと電話していたくらいだから、舞は五島の祖母に電話しただろうとは思うが、とりあえず今回は描写なし。次回あるのかな。
貴司と一太
先週少しだけ触れられたこの2人の男子のことを、結局それ以降触れないまま記録飛行を終わらせたことと、人力飛行機サークル内での恋愛感情的なものを描かなかったことは、同じ理由なのだろうな。少しだけ触れることで舞の世界からいなくなったわけではないが、関わるのは今じゃないということね。