Golden Time

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【舞いあがれ!】第35回 それぞれの親子の和解が詰め込まれている


舞、久留美、貴司の3人が、母と話し合うことが描かれた回。久留美の場合、その場にいないし、3人の父親はどちらかといえばオマケ。子供が母親から精神的に自立した回と言える…のかな?

なんやかやと五島のエピソードは続いてきたが、今回で一区切りか。今週のエピソードは、視聴者のなにわバードマンへの関心が薄くなっていく効果もあるのかな。

五島の家のダイニングテーブルで舞がめぐみを説得したこと

このテーブル、めぐみが祥子の説得に失敗して家を飛び出したテーブルなのか。めぐみの時も舞の時も、映像的に、右側に説得する側、左側にされる側になっている。これ、めぐみは許可したが、めぐみの祥子に対する贖罪的な意味があるのかな。

久留美と母の和解

母が家を出た理由は、小さなすれ違いが大ごとになったということか。父に対して頑張り通している久留美と、頑張ることを結果的にやめた母。頑張れる頑張れないは、一緒に居る居ないの差でしかないのかもしれない。弱い父と一緒にいたらあかんみたいな流れにはならない描き方、良い…良いのだが、あれ?久留美は父と暮らしながら、まだ和解できてないか?できてるのか?

貴司の帰還

帰還したのは良いのだが、貴司母にとっては最悪の事態は避けられただけだったということか。心労絶えない。

普通の幸せ…これができない、やめたいと言う貴司。旅をして居場所を探したいと。バブル前なら容易にできた。しかしまだまだ日本経済の厳しさは続くからなぁ。貴司…自分の居場所探しした挙句、やはりここだと結局、『うめづ』を継ぎそう。しかしそれは、自分の居場所探しの結果とはいえないと思うけれど。どこか見つけられるのかな。

浩太と祥子の会話

これを描いたことは大きい。どういえば良いのか分からないが、このエピソードを入れたことは大きい。めぐみ対祥子、舞対めぐみの時のダイニングテーブルと違い、ちゃぶ台で話している。わざわざ実の親子の話し合いとは違うテーブルとしたのは、対立ではなく、和解のテーブルということかな。

さくらの彼氏は海外へ

島の外どころか国外へ行っちゃったか。ただしさくらにとって遠距離ということでは同じなのかな、変わらず明るかった。ちゃんとさくらの彼氏エピソード入れたのは良かった。でも続いているのは良かった。あ、10年以上ということか、凄い。

舞はパイロット、一太は造船所

舞が空なら一太は海。舞が操縦側なら、一太は整備側。対比的な意味では一太は物語として重要なポジションになっている。あと、一太はなりたい自分のイメージができている。一方の、貴司は居場所探しから始めようとしている。10年位の間、貴司の居場所であった『デラシネ』喪失は大きい。その意味で貴司は舞との関係では何になるのだろうか。なりたい自分をイメージしてそこに向かおうとする舞と、そもそも自分はどこに居たいかから探したいと言う貴司。そういう意味で2人は対比的。

男と女

一太等例外はあるが、貴司失踪あたりから今回まで、自分の人生を生きるにおいて、女は強く男は弱い感じに描かれている印象。特に舞、久留美、貴司の両親を見るとその感が強い。まあ、貴司父母の強さは微妙か。

今回の親子の着座位置に意味あるのかな

貴司左:両親右、久留美左:母右、浩太左:祥子右。親が右に統一されている。ただ、前回のめぐみ左:舞右、祥子左:めぐみと浩太右なのだよなぁ。意味あるのかな、ないのかな。