バラバラに見えたエピソードが、パズルのピースのようにはまっていき、最後全てがつながって解決する…というのは、刑事ドラマの黄金パターンの1つ。しかし今回の物語はパズルのピースがはまるというより、完成したパズルをぶちまける動画を作成して、それを逆再生したみたいに思える。帰納法的ドラマ作成が裏目に出てる。
右京と伊丹と美和子が、各自バラバラで動いていたものが最後に1つになるという魅力的な題材なのにもったいない。
夫婦カウンセリングに来た3組ともカウンセリング目的じゃない
この設定は笑える。カウンセラー茶番に付き合わされるの可哀想…と言いたいところだが、カウンセラーか一番厄介というか、今回の主役だからねえ。
敵を欺くには…
美和子が突然キレて"地獄"(亀山談)になってるらしい。しかしこれは美和子の職業上の作戦だったとドラマ開始早々に明かされる。敵を欺くにはまず味方からをやっただけだと。
美和子も、右京も今回の相手が犯罪者であり得ると見立てて接近するのだから、リスクは取りたくないの分かる…って、あれ?亀山も嘱託から晴れて正式な警察官になっていたはずだが。
そのまま明かされずに放置されていたので、亀山は本気で夫婦の危機と思っちゃうのもお約束と。しかしそこから亀山のターン…というか、危機が迫って右京が協力者をもっと必要としたから引き込まれた。協力者がもう一人欲しくなったのね。
お化け扱いの特命係
亀山ご夫妻に杉下ご夫妻も参加したから特命係は二人ともお休みかぁ。そんなんで良いのか?
しかも、休み中に捜査するという面倒くさいことしてるし。
伊丹さん、ダイイングメッセージらしきものにこだわる
右京もこだわっていたからね。右京と伊丹、仲が良いね。右京はダイイングメッセージの意味を伊丹に明かしてあげたのかな。
ただそのダイイングメッセージだけを見ていて「現場百回もいいですけど」と芹沢に言われるくらい現場に来てもその謎は解けなかったというの、1回しか現場に行かずに解いた右京との対比になってるのね。
伊丹、惜しい!しかし右京に近づいてきているぞ!さすが特命係の相棒達より長く右京と付き合っているだけある!
相棒は21シーズン突入だから、右京の発想が少しずつインプットされたとしても、膨大な量になってるはずだからね。
右京、発言の予習をしてきてないかとカウンセラーに言われてる
そもそも夫婦ではないとバレてるし。このカウンセラーはホンモノなんだろうなぁ。
ただ、このカウンセラーも既婚者を装うためにカウンセリングの時だけ指輪をしているとか…なんで四六時中してないのか?わざわざ指輪でオンとオフを切り替えるの分からない。婚活中なのか?
情報通の児童養護施設の園長
情報の宝庫すぎるだろ!1時間ドラマだから仕方ないとも言えるが、流石に無茶な設定。
右京も亀山も休みをとってまで捜査をしていた
角田課長、突っ込むのはそこじゃない。休みに捜査していたことが問題ではないかと言うべきでしょう?裁判で犯人側弁護士にそれは捜査と言えるかと突っ込まれたら大丈夫かな。
10億の財宝
あれ?本当に財宝として存在していたのか。殺人犯人、あと少しだったのね。何だこのオチ。
他生の縁
40年前の強盗犯2人が関係あるのはともかく、結婚詐欺師、児童養護施設園長、財産を狙う殺人犯、美和子が、全て繋がっているのおかしいでしょ、流石に。そこに右京まで現れるのだから。