さすが『相棒』、ストーリーに緩急ついて箸休め的な時間もあって感動的進行だなぁと思ったのだが、ラストのネタばらしで唖然…というか今回は動機やトリックはどうでも良くて、ストーリーの流れが見どころなんだろうな。そもそも容疑者は最初から分かっていて、どういう罪になるかが肝のストーリーな訳であるし。そう考えることができるほどに気持ちの良いストーリー展開だった。その意味で、やはりさすが『相棒』!
とはいえ、結局、犯人が俳優だったという設定は、犯人の全ての言動を信じて良いか否か分からなくさせるという点で、推理要素のある刑事モノでは反則設定であると言える。
血まみれの美怜に出くわす右京と亀山
いやもうこういう偶然は慣れっこですよ。OK、OK!
ただ、開始からここまでの流れは超コンパクトでほんとすごい、しかも、ラストのトリックに繋がるコンサート会場の音響の話をしてるし。そつない。
バイト先の店長
モブなはずなのにどう見ても何か関係ある感じの演技?演出?…これが『相棒』よ。案の定、事件に絡んでくる。しかし結局このバイト先の店長は犯人とつるんでいたのかいないのか分からなかった。関係ないという犯人の自供は俳優だけに信用できないので。
箸休めとしての亀山妻と『こてまり』女将
この2人との亀山、右京の会話は、メインストーリーとは関係ないが、箸休めとしての役割があって良い。ただ、今回のようなストーリーで語るには強引な気がする内容だったけれど。
結局、美怜の演技は完璧だったということか
右京はリバーヴという機器の特性から美怜を追い詰めたのであって、右京は怪しさを感じていても結局、他の警察側は誰も疑ってはいなかった。その意味では芝居の神様はいたということかな。
右京の犯人説教
今回は犯人を叱責しないのね。"だまらっしゃい!"は無し!
遺体を稽古場からアパートに運んだときのミス
ここでミスしがちだと思うけど。稽古場で刺したなら血が付いただろうし、どうやってアパートまで自然に運んだんだという。アパートでの血のつき方がおかしいとかもありそう。