Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ブギウギ】(71)心に余裕が出てくると…色々見えてくる


戦争開始からは生活環境が悪化するばかりで、未来に期待ができなかったが、終戦を迎え、少し時間が経つと、スズ子、愛助だけでなく、周りの皆も先のことも考えるようになるのは当然。その帰結としてスズ子は楽団解散を宣言したのね。まあ分かるけど、宣言までの、休みたい楽団員に対するスズ子の問い詰めるような口調は気になった。

再開コンサートの後、依頼が殺到

しかし急遽入ったステージのスケジュールに都合の悪い楽団メンバーが出てきた。そこに「予定ってなんだす?」とスズ子が突っ込む。あ、それ、今の感覚だとやっちゃいけないヤツだ。一週間休み無しというのだけで都合が悪いと言っても良さそうなものだけれど。

愛助には無理するなと言う

愛助は学業にやる気を出すが、スズ子は体を心配し、愛助には無理するなと言う。楽団員や小夜に対するスタンスとは違うの明らか。まあ愛助は病気ということはあるけれど、それにしてもここで描くということは…と思ってしまう。

小夜、腹痛で早退を言い出すが…

これに対しスズ子は、

またかいな。おとついもそんなこと言うてなかったか?

と言ってしまう。すかず、座っていた一井と二村はシンクロして2人の方を見る。山下も変な顔をする。

しかし小夜は…サムとデートしてる

サムはスズ子のことを知っていてクイーン・オブ・スウィングと言う。そして小夜は自分のことをスズ子のアシスタントシンガーだと言う。

しかし路地裏デートか。そのために小夜はサボるのか…小夜は小夜だった。スズ子からサムに乗り換えるということね。これぞ、小夜!

三谷・四条

他の楽団の演奏がある。人が足りなくて困っているから助っ人。スズ子の楽団の予定を変更してまで助っ人をしているのは不義理と二村は言う。ここは自分の生き方の考え方だろうなぁ。

二村はスズ子一筋、一井は引き抜きの話はあると。

楽団結成して丸四年とちょっと

あっという間のようで、しかし四年は長い、世の中は変わる。誰もが成長はしたい、生活も良くしたい、色々ある。

スズ子、改まって楽団にお礼して、そして解散宣言!

そして突然、楽団を解散すると言い出す。2人が他の楽団の助っ人に行っていることは嬉しかったと。戦中の食うや食わずの事態とは違って、今は好きな時に好きな音楽で食べていける、自由だと。だから楽団を終わりにすると。何か良い話になっているようだけど、二村はどうするんだろうか。二村には誘いがないだけかもしれない。そこのフォローは必要だと思う。

"これからは俺たち抜きで歌うんだ"

一井、え?解散したら即、一緒にやらないことになるの?え?ステージ単体の契約にするんじゃないの?

あと他の歌手の助っ人していた人は、スズ子の楽団に在籍しているというその威光でバイトしていた面もあるのではないかなぁ。スズ子のバックがなくなったら仕事少なくなったりして。スズ子、それも分かっていて解散したのではないかとも思う。

小夜突然の付き人辞める宣言!

ああ、スズ子の楽団解散宣言は、小夜にとってサムと自由に付き合うための都合の良いシチュエーションになるのか。しかもスズ子は凄いと褒めながら逃げると。しかし次週予告は軽く不穏なことになってる。いや、スズ子、小夜に構い過ぎだろってことになりそう。

小夜の状況

小夜、現状を見るに少なくともスズ子の弟子、ましてやアシスタントシンガーという状況ではないので、今後ステップアップするにはサムとの出会いは何かをもたらしてくれそうだとは思う。サムが悪人だったとしても。これはちゃんと次週描かれそうなので待つしかない。

『ブギウギ』では戦中の嫌な話は最低限という印象だった

だから戦後も戦前との矛盾をネガティブに描くことはないのかな。人気歌手のスズ子と実家が太い愛助にはお金があり、住む家もある。

第68回に闇市、戦争孤児にサラッと触れたが、ネガティブなのはそれくらいで、戦後の東京暮らしの苦しみを描かないまま時が経過しそう。逆に楽団員が引く手数多という状況を描いており、復興というポジティブな方に目を向けて描くということ。