Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ブギウギ】(91)流石に「東京ブギウギ」はドラマと言えど失敗しないよねぇ


どう考えても大成功が約束されている「東京ブギウギ」。スズ子の子育てとの両立によるトラブルというかドタバタが今回の見所ということかな。スズ子の"他人に迷惑をかける"ことに対する合理的考え方が見えて良かった。

スズ子はステージを一緒に作る人たちに迷惑をかけることは悪いとは思いつつも変えるつもりはない一方、羽鳥の妻麻里の様になることは羽鳥が勧めても頑なに断る。この違いをしっかり描いたことが良かった。ビジネスの相手と世話になった人の区別をつけているということのようだから。そしてそこにりつ子が現れるのも良い。

稽古

歴史に残るステージになると。そこに愛子の泣き声。で、授乳で中断。それはさぁ、スターさんだからワガママ仕方ないけれど、パフォーマンスを出さなければならないダンサーや楽団、他のスタッフたちには貴重な練習を邪魔されることになるからねぇ。拘束中のギャラとかどうなっているのかわからないけれど、やはり無駄な時間を過ごしている気分にはなるだろうなぁ。しかしそのことをスズ子は気にしていなさそう。それはダンサー他は、友人や恩がある人たちではなく、ビジネスで繋がっている人たちで、そのビジネスの成功か否かは、スズ子自身が負うものだからなのだろうなぁ。つまり、スズ子がパフォーマンスを出すために邪魔なら外すことも出来る立場だと。だから陰で言うしかないし、自分のステージの時は注文ばかりしてきた羽鳥でさえ穏やかにしかスズ子に言うことができない。スズ子がスターだからと言うのはある意味正しいけれど、失敗した時の責任もスズ子が1人で背負うものだからこそ、ステージ関係者に迷惑をかけることは厭わないが、麻里の世話にはなりたくないのであろう。そういう意味ではスズ子の言説は一貫している。

スターは自分勝手

まあ、そう言われても仕方ないとスズ子は認識している。しかし認識していても他の人たちのために改善しようとはしないところがスズ子。あくまでここで関わっている人たちはビジネスで付き合っている人たちで、これはスズ子のステージなのだから、嫌なら離れてもらって良いとかそんな感じということだろう。

絶対に誰かの世話にならないと言うスズ子

羽鳥の妻麻里の世話にはなりたくないと言いながら、仕事で来ている人たちに迷惑をかけることには済まないと言うだけでそれを押し通そうとする。個人的付き合いとビジネス上の付き合いをハッキリ区別しているからこそこの矛盾してそうなセリフも正当化される。

りつ子登場し、場を収める

みんなで面倒見れば良い…と言うが、それをスズ子は拒否していたような。つまりりつ子はこれを諌めつつ、他の関係者をも落ち着かせる役割を担ったということかな。

昭和23年1月

まだ戦争終わって2年半か。

福来スズ子による「東京ブギウギ」の初日。

大成功…だよね?

次週予告

今回チラッと出ていた女性が…というのがネガティブ面のエピソードで、戦後もスズ子は大成功!というのがポジティブ面のエピソードみたい。ちゃんと陰と陽のエピソード持ってきて、来週もズキズキ、ワクワクさせてくれそう。