もうどうしたらこんなストーリーを考えつくのか分からないと思うレベル。ため息が出る。
- 櫻川さん…?謝るとこそこなの?
- 花江、ひとりぼっちだなと泣く
- よねと寅子のキャラは環境が作る
- 櫻川涼子の弱音
- 梅子の弱音
- 香淑の弱音
- 寅子の弱音…の前に花江の弱音
- 呆気に取られるよねの肩辺りをポンポンとする香淑
- たまにいつも救われていると感謝する涼子
- "よねさんはそのまま嫌な感じでいいから"
- 王の前に敗者は跪く
- 女子部卒業だって…早っ
- 西部劇みたいなBGM再び
- "やあ、僕は花岡悟"
- 香淑がよねを触れること
- 涼子もよねも今の時代の生きづらさを感じているから法学を学んでいる
- よねも涼子も親により自由を制限されて苦しめられているという括りでは同じ
- 何でこんなに観ていてワクワクするのか
櫻川さん…?謝るとこそこなの?
涼子、判例を法定劇用に内容を改めていたことに気付いていたが、もっと早く話すべきだったと謝る。しかしその理由が、
でも…どうしても作ってみたかったの、お饅頭を
だったとは。これはそれだけで面白悲しいのだけれど、しかしそれに続けて、
私を特別扱いなさらない皆さんと一緒に
というところが大切で何とも良いのよ。これを聞いて皆、眉をハの字にしてるのも良い。しかしそれてわも山田よねは帰ると言い出す。
そこを収拾するのが寅子母はる。
先生方の無意識に私たち女をなめている考え方も、お饅頭作りを楽しむことができたのも今日があったからでしょう。少なくとも私は、娘があなたたちと一緒に学ぶことができて、良かったと思えました。
おお、やはり頭良い。難しい言葉は使っていないが
花江、ひとりぼっちだなと泣く
トラちゃんたちみたいに優秀で強い人には、私のつらさがさみしさが分かりっこないのよ
これによねは、
こんなやつにも寄り添えっていうのか。自分で好きで選んだことだろ
あ〜あ、よね、全くダメだ…と思ったのだが、そうでもなかった。扱いにく〜い一派それぞれについて少し認めるようなことを言って、更に、
けどな、これだけは言える。つらくない人間なんていない。
なんて言う。花江がそんなことわかっていると言うのだが、
ここにいる誰も弱音なんて吐かないだろ
これがよねが花江に言いたかったことか。
このセリフでもう一つ重要なのは、よねの"扱いにく〜い一派"に対する考えが変化していることが分かるセリフでもあること。スゲェとしか言えない。
しかしここで寅子の「はて?」が出る。またかよ。
みんな、つらいなら、私はむしろ弱音吐くべきだと思う。
弱音を吐いても何も解決しないとよねに言われても、
うん、しない。でも受け入れることはできるでしょ
と返す。下地を作った上で、
私、皆さんを取り巻く問題に何もできない。でもせめて、弱音を吐く自分を、その人を、そのまま受け入れることのできる弁護士に、居場所になりたいの
何だこの展開。どうやったらこんな展開を思いつくのだろう。花江と山田よねの使い方完璧じゃん。ただし、この寅子のセリフは意味がよく分からない。
よねと寅子のキャラは環境が作る
山田よねは自分が強くなければ喰われてしまう世界で生きてきたから花江に対してあのような言い方になるの理解できるし、寅子は一般水準から見たらかなり裕福な家庭で暮らすので、他人を受け入れるという余裕のある言葉が言えるのだろうなぁ。
櫻川涼子の弱音
私が優秀なのは、私が努力したからなのに、それは誰も認めてくれない。恵まれているからだ、華族だからってまとめられるのが嫌!
言いたいことは分かる。分かるのだが、生まれのせいでそもそも学ぶチャンスもない人もいることにどこまで涼子様は気付いているのかとは思う。その意味で涼子は山田よねとは色々話すべきだし、現に本人は山田よねへのアプローチを始めている気がする。そして、ここが重要だが、涼子が山田よねと話そうとしていることを以って、やはり涼子は優秀であるということが分かる。行動で観せることでキャラの特徴を分からせてくれる『虎に翼』ホントどうかしてる。
あとは…涼子はこの弱音告白タイム前に「私を特別扱いなさらない皆さんと一緒に」饅頭を作れたことを謝ると言う形ではあるが感謝している。その上での弱音の告白なので、これは扱いにく〜い一派に、いつも自然に付き合ってくれてありがとうと再度言っているように聞こえる。そしてそれとともによねに対し、完全に対等な人間として真剣に向き合ってガンガン思うことを言ってくれたことにも感謝しているように思う。よにね対し引かない涼子様は素敵。
梅子の弱音
私は姑の小言が存在が、もう本当に嫌。お嫁さんの気持ち、よく分かるわ。
女の敵は女というか…すごく狭い話をしてる。ただし、花江に寄り添うために言っている可能性はある。寄り添うというか露骨に迎合してる感じ。
梅子、実は一番頭が良かったりして…とか思う。
香淑の弱音
ちょっと日本語を間違えると笑われるのが嫌!女子部のみんなは違うけど、とっても意地悪な人もとっても多い!
これ、かなりつらいことだと思う。これも自分ではどうしようもない生まれと関わる話。
寅子の弱音…の前に花江の弱音
私は、お義母様が褒めてくれないのが嫌。
はなが「えっ?」てなるの分からなくもないけど、でも花江の言いたいこと分かる気がする。
直道、家を出ると言い出す。母と花江が本当に嫌いになるのは嫌だからと。直道、ここに来て最高の活躍を見せる。この人、こんな能力あったのか…それはそうか。寅子の兄なのだからな。
呆気に取られるよねの肩辺りをポンポンとする香淑
香淑は、やはり学級委員さんだ。
たまにいつも救われていると感謝する涼子
こういうとってつけたようなセリフも、口に出すことが大切だと思う。その点で涼子はすごいのだが、今日は鞄をたまに渡した。渡す渡さないの違いはどこにあるのだろ。
"よねさんはそのまま嫌な感じでいいから"
寅子すごいな。別れ際にこれ言うか。
思ったの。怒り続けることも、弱音を吐くのと同じくらい大事だって。だから私たちの前では好きなだけ嫌な感じでいて
よね、完全に負け。
「怒り続けることも、弱音を吐くのと同じくらい大事」からは、弱音を吐くことのほうが上だというニュアンスがある。つまりマウントとっている。その上で「私たちの前では好きなだけ嫌な感じでいて」という、余裕で手玉にとるからみたいなこと付け加える。寅子のこの戦闘力どこで身につけたんだ?
よねがいわゆるツンデレキャラと考えると、既にツンの時期は終わりデレの兆候を出し始めているから、「私たちの前では好きなだけ嫌な感じでいて」は、よねには嫌味であるとか、上から見られているではなく、対等に扱われていると感じたのではないかな。
「私たちの前では好きなだけ嫌な感じでいて」というセリフの中に、デレ始めてんじゃねーよ!ツンツンかかってこいよという寅子からよねへのメッセージ、つまりまだまだよねのデレはおあずけだぜ!という制作の意向を感じた…んだけど、これは考えすぎ?
本当にすごいねこの朝ドラ。
王の前に敗者は跪く
月のものの痛みに効く三陰交というツボを伝授。しかしこの姿はやはり軍門に下ったことを表すよね。
このシーンでも香淑はよねの体に触れる。何か意味あるのかな。
女子部卒業だって…早っ
扱いにく〜い一派+1。
山下、後輩になってた。ここでも名前付きだから、今後も出てくるな。
法定劇の乱闘記事がくしくも変わり者の乙女たちの心をつかみ、女子部は首の皮一枚でなんとか存続できることに
西部劇みたいなBGM再び
全員本科に進んだか。久保田、中山の両先輩も
"やあ、僕は花岡悟"
なんだ、この次週予告に出てきた悪い予感しかさせないイケメンは。いや、予告からして面白過ぎだろ。
香淑がよねを触れること
気付いただけで今話で2回、香淑は山田よねに触れていた。これ、どういう意味なのだろう。何らかのコミュニケーション的な意味があると思うのだけれど。
香淑、セリフは少ないし他のキャラと比べて表情豊かというわけでもないけれど、いるだけで何かが伝わる感じがするので好き。
涼子もよねも今の時代の生きづらさを感じているから法学を学んでいる
ただし思想も違うし恐らく考える改善のためのアプローチも違う。よねは生きづらいから今あるものを変えようとするのに対し、涼子は束縛されているものごとから自由になりたいというレベルで考えてそう…上手く言えていないな。
よねも涼子も親により自由を制限されて苦しめられているという括りでは同じ
全く過酷さは違うのだが。
何でこんなに観ていてワクワクするのか
『虎に翼』がスリリングな展開を繰り返してワクワクするのはなぜなのだろうと考えてみた。その要因の一つでしかないと思うが、2つに分けたセリフが微妙なギャップを持って繋がる点に秘密があるのではないか。キャラにまず何か言わせて、それそれ!あなたならそう言うよね!と納得させる。しかしそれで終わらず、それを受けながらも次のセリフで、え?それ言うのか?って良い意味で裏切るセリフを言わせる。母が寅子を大学に行かせると決める時も、今回よねが花江に話す時も、このパターン。で、その微妙なギャップに観ているこっちは驚くと。