Golden Time

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【相棒19】第4話 その謎は謎として気づかないよ


今回の謎は、犯人探しでもメールトリックでもない違うところにあった。いやぁ、引っかかった…まあ、でもこれ、後出しじゃんけんなのだけれど、面白い謎だった。

怨憎会苦

嫌な者と合わなければならない苦しみからの解放…これが、叶笑さんを救ってくれという依頼だったはず。しかし、今回の小手鞠の誘導による依頼は、既に嫌な者は、死んでいるところからスタートしている。つまり、怨憎会苦などと言っているが、相手が死亡している以上、もう、会うことはないのである。では、なぜ小手鞠は、怨憎会苦などという言葉を持ち出したのか。これは、後輩芸者叶笑が殺人の罪を着せられる可能性があったからと考えると理解できる。殺人で捕まり服役するということは、相手自身は死んでいても、一生、その相手と向き合わなくてはならなくなるから。

1つの疑問

なぜ、小手鞠は、叶笑の最近の出来事、特に男の死を知ったのか。これ、叶笑から、相談され、しかも現場に行き、男の死体を確認した後でなければ、特命係を呼び出す発想はできないはず。しかし、それなら、現場に叶笑が残してしまった凶器のかんざしを探すはずが、探していない。これは残した方が、良いという算段だからだろうが、この辺りの描写はなく、なぜかんざしを残したままにしたかは、不明。

角田課長

あれ?杉下と仲直りしたのか?第3話まで険悪だったのに…単に脚本書く人が代わっただけかな。

ただ、角田課長は、「暇か?」と言って入ってくるのではなく、「なんだ?『おんぞうえく』って」と、杉下のセリフに乗ってくる形で部屋に入ってくる。また、会話も終始静かなトーン。角田課長から折れたということなのだろうか?確かに暇なのは角田課長だから、特命係は、格好の話し相手であったのに、自分から話さないようにしてしまったが、しかしそれは、日常が暇な角田課長には、無理だったということか。

伊丹・芹沢コンビ

こちらは相変わらず、冠城にキツく当たるな。まあ、これはまあ前シリーズと同じくらいの当たりかな?

出雲さん

穏やかに見えるが、この人の取り調べは、攻めるな。もう登場時特別ボーナスは無くなったので、セリフは少ないし余り大げさな演技はないが、それでも所々で小さな見せ場は用意されており、伊丹・芹沢コンビの中に入り込むだけの存在感はある。三浦の退職で、トリオからコンビになっていたが、伊丹・芹沢・出雲でトリオ復活か…感慨深いな。

小手鞠こと茉梨

幸子さんと違う意味で何か背負っている人だな。違わないか…

トリック及び謎

今回の事件での謎解きは、犯人探しでも、メールのトリックでもなくて、防犯ベルを故意に鳴らしたことなのかぁ。これは騙された。あと、小手鞠が特命係を事件に引き込む際の手管。これがトリッキーな箇所であった。