Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ちむどんどん 】第105回 『ちむどんどん 』開店直後と2ヶ月後


客でいっぱいのオープン初日から始まり、2ヶ月後の客のいない店内で終わる。

何というか苦しむことなく開店に漕ぎつけるのだが続かなかった…という来週への繋ぎ回。従業員数は、二ツ橋の見立てでは4人必要だがなんとか3人で回せるかもということであったが、接客の素人の歌子が加わっただけの3人体制で問題なしに進むのはなんともと思ったが、開店時の混雑は和彦や智もサポートしていた模様。逆に客足が遠のいて以降は、人手が少なくて結果的に良かったことになる。開店当初は大盛況だが、2ヶ月で赤字転落…というのは、まあ良くある。今回は、金曜日だが、週の課題解決回というより、課題提示回だった。これからちゃんと店舗運営の厳しさを描くのかな?

開店時は相変わらず身内がたくさん

これが大城の言っていたこと。新規の客を捕まえろと。確かにそのためのアクションはしていないな。そして、これはしかるべき結果になる…つまり段々と客が来なくなる。流石に鶴見の人間が週に何度も杉並区まで出てきて食べて帰るには無理な距離だから、鶴見の人たちが応援することも難しい。それにしても、開店時は忙しいとしても、2ヶ月間、新規顧客開拓に何もしなかったのはダメだろう。

大盛況のうちに初日を終えた

素人集団がよくやったと言える。なぜならノートラブルで終えているから。ドラマだからと言えるけれど。試練をここではなく、客が来なくなる方に向けたからということだろう。確かに開店時の繁盛でニコニコとのギャップがあって深刻さが強調される。

たい焼きを差し入れる和彦

初日を終えた暢子への気配り。なんというか、やはり癒しの人。ただ、裏方で結構貢献していたように見えるので、そういうところを力強さや頼もしさにすればとも思うが、あくまで和彦は空気に近い癒しのポジション。

和彦がフリーになって初めての記事が掲載される

主人公に近い人間は、何もかも順調にということだな。ただ、暢子の店の不調に合わせてこちらも何か起きなければ良いが。『ちむどんどん 』は、全く別のトラブルを複数発生させて混乱させる手法を採ってくるからな。和彦も連載に行き詰まってイライラし、店の経営がうまく行かない暢子と喧嘩するとか無いとホントに和彦人形で終わるけど。

2回目のうまんちゅ給食の日

当日の朝は、弱気な良子。いや、どういうこと?弱気ならやめれば良いのに。誰もうまんちゅ給食やれとは言っていない。良子があきらめないだけ。しかし、なぜか変な学習会みたいな寸劇サービスを提供したら成功に終わるとかいう展開に。

うまんちゅ給食の日は毎回寸劇サービスがあるのかな?回を重ねるごとに過激にしないと、観客は飽きるよ!

あと、小学校と中学校が併設されていたはずだが、中学校の残飯率はどうなっているのかな?第1回目から問題なかったのかな。もし、中学校も残飯率が高かったなら、子供騙しの寸劇サービスで残飯率減少が実現するとは思えない。中学校の状況はどうだったのだろうか。

給食前の茶番劇と児童の手紙

いや、単発のイベントで成功したからって、今後も成功が続く保証はない。うまんちゅ給食は一度の成功を描いておしまいで、その後はなかったことというか、そのまま成功が続いていることになるのかな。

優しすぎる矢作

矢作は暢子のお腹の子を気にしてあげている。そして遂に接客までする。それに対しニヤリとほくそ笑む暢子。これまでの言動から、微笑ましい笑みではなく、まさにほくそ笑んでいるように見えてしまうんだよなぁ。ああ、こういう話になるのか。結局、暢子は矢作に当初契約外の仕事をやらせることに成功した。なぜこのドラマは、心優しい人に徹底してつけ込むことを描くのか。

東洋グラフの記事掲載

この時点では成功続きか。なんだこりゃ、と思ったが、これ、タイミングが悪かった。開店直後の盛況の時ではなく、客足が遠のいてから掲載された方が経営的には良かったのかな。ところでこのエピソード必要だったのかな。これが後々、美食家の大御所の目にとまって大繁盛につながるのかもしれない。なんと言ってもトラブルは他力本願で乗り切る暢子だから、赤字転落も、誰かの力で乗り切ることになることは想定内。

あ、『フォンターナ』常連で、暢子をからかっていた演劇評論家の淀川晴夫が、偶然記事を見たていで、暢子を引っ張り上げて成功させるのだろうなぁ。もちろんその裏では援助はしないと言っていた大城がお膳立てしていたと言う感じで。

養豚場の状況

涌井…のことは詳しく寛大は知っているようだ。寛大が、何かしでかすのかな。涌井に対して、賢秀は全く恐れていなかったっぽいのがどう転ぶのかなという感じ。マルチ商法の際も相手を恐れてはいなかったし。早く権田が出てきてやれと思うが。

重子の料理の感想

重子は沖縄そばを食べて、ほんの少し眉を顰めていたが、別れの挨拶の際、毎日届けてくれたお弁当の時の方がおいしかったとか言い出した。この人の言うことは、励まししかしてくれない賢秀と違って信用できるぞ。すぐ言うことを聞くんだ、暢子!

この辺りが今後のヒントになるのだろうなぁ。暢子が最後までこだわったはずの沖縄そばが、重子の眉をひそめさせたのは深刻。暢子は東京の人の口に合うように工夫したというが、重子は、それが裏目に出たということを言っているのだろう。1ミリ、2ミリではなく3ミリ攻めちゃったのではないか?

味の好みは人それぞれだし、お店も繁盛してるんだから、あんまり気にしないでね

重子、言葉を選んで大切なことを伝えている。このセリフは、言い換えると「味の好みは人それぞれだから、お店が繁盛していないなら、気にする必要がある」という意味になる。暢子が耳を傾けるべき言葉である。これを貴重なアドバイスと思わず、単なる素人の感想だと流したのが暢子の失敗なのだろうな。多分重子は、ミシュランの覆面調査員だよ。

大城がいないから代わりに重子がアドバイスしている形かな。大城は命令口調で直接的であり、一方の重子は遠回しに婉曲表現と、両者で全く異なるのがまた良い。

沖縄そばの味

最後までこだわったとナレーションで言わせていたが、結局、味をこねくり回した沖縄そばに重子が微妙な顔をしたのは皮肉でしかない。矢作のおれならあと1ミリ2ミリ攻めるという言葉に惑わされたのだろうな。沖縄そばの味で矢作に満点をもらいたかったのだろう。しかし8回も試食させて正常な評価を求めても無理だよ。それが重子の評価につながったのだろうね。

赤字転落

そして客足は遠ざかり、開店2ヶ月で赤字転落。これが来週のミッションか…。こういうのを真面目に描くのを見たいのだが…やんばるの野菜と賢秀の豚肉を調達して、料理も「本物」志向にしたら大成功とか都合の良い展開になる予感しかしないのだよなぁ。何かで一発逆転みたいなのは店舗経営のドラマでは要らない。

『あまゆ』経営者順次にアドバイスをもらったか?

2ヶ月間何をやったのか分からないが、客が全く来ない状況に対し、曲がりなりにも経営を成り立たせている順次にアドバイスをもらっただろうか。考えてみれば、順次は鶴見という沖縄出身者の多い場所で、常連をしっかり掴み、土地の有力者も常連と、盤石の基盤で経営している。そう言う面ではアドバイスをもらおうにも手遅れだが、何か経験者に話を聞いたのだろうか。2ヶ月間経過したと言うが、足掻いた描写がないのが状況を分からなくしている。

美味しければ客が入るのか?

そういうわけでもないと思う。ましてや、味を直前まで決められなかった沖縄そばがこだわりの味の訳がない。重子はこれを見抜いている。重子のアドバイスも、重子が言う通り「味の好みは人それぞれ」なので。その点で、今現在も沖縄料理店で成功している『あまゆ』経営者の順次や、過去に飲食店経営を失敗した矢作や二ツ橋に色々聞くべきである。しかし、これまで暢子は、その機会が何度もあったのに、聞く耳を持たなかった。というか、矢作や二ツ橋を失敗した人間としてアドバイスを流していたように見えたし、順次に対しては自分より料理下手と思っていたフシがあるのだよなぁ。

『ちむどんどん 』赤字問題に対する適当な予想

これまで窮地に陥っても誰かが助けてくれるまで特に努力するとかしなさそうな暢子。それで乗り切ってきたから今回もそうだろうなぁ。

赤字転落するまでの2ヶ月の描写での暢子のセリフが「何でかね?」「どうするかね…」だけなのは、全く問題を問題と思っていないということ。足掻くことをしないのは、何でかね。

何の役にも立たなかった形の東洋グラフの記事が、誰か大物の目にとまったり、沖縄料理ブームが起きたりといった超他力本願のラッキーイベントが起きて安定の繁盛店になるとかありそう。

矢作なぜ落ち着いているの?

給料遅配があったらすぐ辞めるといっていたから、『ちむどんどん』の経営が悪化しても辞めれば良いと思っているのかな。矢作自分の立場を忘れているらしい。暢子に拾われなかったら、包丁を持たなかったことを。だから矢作は、開店時の繁盛している時に、接客までしてあげる必要はなかったが、赤字の今こそ手伝わないと、また包丁握れなくなることに気づくべき。忘れているのは設定を決めた制作かもしれないが。

とにかく、矢作は閑散とした店内に対して、「こんな日もあるよ、客商売なんだから」と落ち着いて雑誌を見ている場合ではない。

『ちむどんどん 』と『うまんちゅ給食』はシンクロ?

どちらも、一時的なイベント(ちむどんどん は新規開店、うまんちゅ給食は優子たちの語り)で盛り上がるが、それが定常状態になると、不人気になるという末路を歩むのではないかな。つまり、描かれていないが、うまんちゅ給食も失敗すると予想。

歌子

現在の営業状況では、沖縄に帰した方が良いのではないか?歌子には給料は払っていないかもしれないが、東京にいるだけで生活費はかかるよ。