うーん、とうとう週替わりで人が消えていく感じになってきた。今回は1人…いや2人なのか?
とにかくたくさんの登場人物が出てくるが、次から次へと殺されていく。
- また出てきたドクロ
- 鎌倉殿はこのわしじゃと言う頼家
- 頼家が生まれながら持っていた力
- 執権別当となった時政
- 後鳥羽上皇
- 泰時良い感じの正義感
- 政子の本音
- タタタタタ タタタタタタタ
- 善児を責められないと言う義時
- 義時のことを看破し勇気づける運慶
- 頼家対善児
- トウ
- 何も弁解しない善児
- トウと義時の共通点
- トウの今後
また出てきたドクロ
誰のものかわからないドクロが上に立つ者の証だと。これを未だ子供の実朝がもらっても、困るわな。三種の神器にあたるものになっている。
鎌倉殿はこのわしじゃと言う頼家
確かにそう言いたいのは分かる。でもこの人、サッカーにうつつを抜かしていて、若手で固め、老人は走れんだろとか言ってたからなぁ。そうしたらもっと若いの担ぎ出されて、頼家自身が契約満了になっちゃったということか。
頼家が生まれながら持っていた力
頼家が、鎌倉殿はこのわしじゃと言うが、鎌倉殿という地位が、坂東の武者が担ぐ神輿の上にある以上、担ぎ手にも注意を払わねばならなかった。頼朝はそれが分かっていて、飴と鞭を使い分けていたが、頼家は、生まれながらにその位置に着くことが約束され、実際に着いたために、それが分からず、担ぎ手に若手を追加登用して従来の者達より重用したり、影響力拡大を企む比企を重視してみたりと、担ぎ手のバランスを失うことをしてしまった。生まれながらに持っていても、使いこなせなければ失う力を持ってしまった悲劇。
執権別当となった時政
うわ、りくの思うつぼだ。何か時政がやる気を出している。そのヤバさに時房は気づいていないが、義時は気づいていて、三浦義村が時房に気づかせる。
時政、急に元気出し過ぎだってば!
後鳥羽上皇
おー、後ろ暗いなぁ。最高だな!こんな人と絶対関わり持ちたくないけど。北条の身勝手さに対抗できるのはこう言う人だとは分かる。
泰時良い感じの正義感
頼家思いの泰時。そして義時は、泰時をかつての私、あれは私なのだと言う。こういうところで義時が免罪される感じになるのだよなぁ。
政子の本音
子供の親としての顔はあくまで捨てないのかぁ。
実朝の雨の夜の逸話を話すが、それを母として見たのではなく伝聞として話す。和歌を習わせたいと言うのだが…育ての親として実衣が出てくる。
タタタタタ タタタタタタタ
三善が楽しく和歌の授業の初回をしてくれているのに…あかんわ、実衣。
善児を責められないと言う義時
もう無茶苦茶。新しい仕事を命じるし、善児も受ける。
義時のことを看破し勇気づける運慶
なんとも言えない。物語の緊張を解く役割が運慶の短いエピソードにある。
頼家対善児
この辺りの描写は何というか心の葛藤というか矛盾というか人の感情の非合理性を描いているように見える。一幡と書かれた紙を見て善児が隙を見せてしまう描写によって、何を描きたかったのか理解が難しい。善児はそもそも自分で一幡を手にかけているわけだから。ミッションに対する冷酷さのみで行動しなければならない時に、好いてくれたものに対する愛情が少しでも入り込んでしまったため、隙ができたということなのか。
トウ
ちょっとよくわからない善児に対する行動。頼家を倒すミッションを何故全うしたのだろうか。放っておいても善児は頼家により殺されたもしくは致命傷を負わされていたはず。トウはミッションを全うする必要はなかった。善児を頼家によってではなく、自分の手で殺すために頼家を殺したと言うのか。「ずっとこの時を待っていた」と言うトウの恐ろしさは桁違いである。親の仇を討つために、親の仇に育てられてきたと言う矛盾した行動をとってきたことから理解が難しい。しかし、だからこそ、トウは優秀な暗殺者になったのだろう。
何も弁解しない善児
そんな余裕がなかったと言えばそうだが、トウに刺される際に善児は何も言わなかった。言えなかった。言わせてもらえなかった。頼家に刺されたことについては「しくじった…」と言っているのに。ただ、トウに「ずっとこの時を待っていた」と言われた時に荒い息遣いの中で、首を縦に一度振ったように見える。これはトウに刺されることを承諾したようにも見える。
トウと義時の共通点
目的のためには、身内を殺した相手でも利用するということ。これは、同じこの回で描かれた、善児が兄を殺したことを知った後も、善児を殺さず利用することを義時が選んだエピソードと共通する。トウと義時は、同じ感覚を持っているということになる。
それにしても、善児に身内を殺されながらも、善児を利用し続けることができるのは、並の精神力ではない。トウも義時もそれを持っているということが、この回で描かれた。
トウの今後
トウはもう消えるのか、それとも善児に代わって義時の暗殺者になるのか、これは義時の意思ではなくトウの意思次第ということになった。
とはいえ、身内を殺された相手を殺さず、目的のために利用するという共通点をトウも義時も持つことから、トウは善児に代わって今後も義時を支えるのではないだろうか。