Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【鎌倉殿の13人】(29)鎌倉幕府の内部はカオス


運命の歯車が勢いよく回り始めているし、その影響があちこちに出ている。地味?ではあるが、善児が義時経由で梶原景時から渡されたものが一番運命を左右している感じ。さすが善児だけあり運が強い。本人は天運と言うが、悪運だよなぁ。悪運が強い。

梶原景時の首実検と善児からスタート

鳥も鳴いているし、縁起が悪そうなオープニング。もはやほのぼのしたシーンさえ何かあるのではと見なければならない状況…というか、ほのぼのしたシーンなどあったか?

善児の二代目トウ

範頼暗殺時の少女か…。善児と違ってアクションが派手。善児も若かった時はあんな感じだったのかな。段々円熟みを増したと言うことか。殺人の円熟というのも何だけれど。

三浦義澄

時政が死期を早めたことになるのか?それとも自業自得なのか?微妙なやりとりで、結果として義澄は亡くなった。

比企能員が堪えられなくなってきた

ついでに時政、いや、りくも動き始めた。ロクなことにならないのに。これまで無難にやってきた全成を巻き込むなって。

全成…ついに逃げ切れなくなった

兄弟の争いの時は頼朝は血縁者だったが、何とか逃げ切った。しかし頼朝がいなくなり、代替わりしたら、血縁のない北条家…というより北条家とも血縁のないりくに捕まってしまった。命運が尽きた。

サッカー好きの頼家

頼家、蹴鞠にのめり込みすぎ。現代に生まれていたら、Jリーガーかな?キングカズの向こうを張って、ショーグンヨリイエになってたかな?

北条「泰時」誕生!

「頼時」から「泰時」に名前変更。良いなぁ、頼家と縁が切れたよ!?

時連、せつの頼家への必死の説得

本当に必死、決死の説得という感じ。どちらも子供を人質に取って頼朝を説得した形になっている。親身になるということに頼家は気付けたかな?

時連もせつも微妙な立場であるからこそ、その立場を超えて頼家を説得している。時連は鎌倉幕府設立の1番の立役者義時の弟だがその童顔からか若者チームに入れられており微妙な立場。せつも頼家と結婚も男児を産むのも正室より早かったが側室という微妙な地位にある。この微妙さは、偉大な初代鎌倉殿頼朝の影に押しつぶされそうな頼家に通じるかもしれない。こんな2人が必死に頼家を諌めた。これで良い方向にいかなければ…それはもう頼家ではそもそもどうにもできない時代のうねりだったということになるのかな。

縄のようなものはないが縄があったぞ!

え?コント?頼家というか最早金子大地氏がコントをやってる。

これ、コミカルではあるが、何かを暗示しているように思える。縄を探せと頼家が言い、最初、義時が見つけた縄は太いが短い、その後、頼家が縄のようなものは見つけられなかったが、自分で細いが長い縄そのものを見つける。

この象徴性。

例えば、縄及び縄のようなものが近臣を意味すると考えると、義時が用意したのは縄ではあるが短くて役に立たない。しかし頼家は自分で縄を探し、それで平知康を助けることができた。太くて短い縄は義時に代表される"実力者だが使えない"鎌倉殿の13人で、細くて長い縄は頼家が集めた"若いが使える"者たちを表すとかありそう。もしくは太くて短い縄を父頼朝、細くて長い縄を頼家自身に喩えているのかもしれない。短くて太い縄、長くて細い縄、そもそも縄のようなものを探していたことと、やっていることはコントにしか見えないが、連続ドラマの中のエピソードとしては意味を持ちそう。

頼家に父と話しているようだと言われる全成

これで全成は憑き物が落ちた。実衣と全成は絆を強める。しかし人形を回収漏れ。これを誰かが拾った…つまり、全成の終わりが近づいた。権力を自ら掴みに行ったわけでなく、権力を掴もうとする者に利用されて、全成の逃げ道が無くなった。全成の人生も、鎌倉時代らしい、頼朝の兄弟らしい結末に、結局なってしまった。

しかし、人形の回収漏れって…全成は数が数えられないのか?

善児は景時からの形見を「見ました?」と言ったが、義時が「見た」と答えたらどうしたのだろう

これは気になるアナザーストーリー。もしくは実は義時が見ていたら…と考えると、それは怖さが多層的になる。

今回は、首実検と善児に始まり、回収忘れの人形を誰かが拾うところで終わる

怖い…